サイディング外壁にはどんな種類があるの?メリット・デメリットを解説!

2023年5月15日

住宅の印象を決める外壁は、スタイリッシュな印象に仕上げたいもの。外壁によく使われるサイディングにはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解して自分に合うものを選ぶことが大切です。今回は、サイディングの種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説!メンテナンスのしやすさなど、施工後の暮らしについてもご紹介していきます。

 

そもそもサイディングとは?

サイディングとは、外壁を覆うために使用される建材のひとつです。外壁を外気から保護するために使用されます。通常、木や金属・ビニールや樹脂ベースの材料でつくられます。サイディングは一般的に防水性が高く、水害から建物を保護することも可能です。断熱効果もあるため夏涼しく、冬は暖かい室内を保つことが可能です。

 

サイディングは大きく分けて4種類

外壁を覆うサイディング材には、大きく分けて「木質系」「金属系」「窯業系」「樹脂系」の4種類があります。それぞれのタイプについて、くわしく解説していきましょう。

 

木質系サイディングとは

木質系サイディングは、多くの住宅に使用されているもの。杉やアカマツ、モミなどからつくられています。ナチュラルな印象の外観にしたい方に最適なオプションです。

 

木質サイディングのメリット・デメリット

木質サイディングの最大のメリットは、自然な美しさです。和風で落ち着いた雰囲気のものやカントリー調のアメリカンスタイルにも相性がよく、おしゃれな外観に仕上げられます。

木質サイディングのデメリットは、他の素材よりもメンテナンスが必要なことでしょう。ほかのサイディング材よりも比較的雨風に弱いため、定期的な処理やすき間などに防水処理を施すシーリング加工が必要です。

 

金属系サイディングとは

金属系サイディングは、近年デザインも豊富になっているサイディングです。一般的にアルミやスチールでできており、モダンな外観を求める方に人気があります。

 

金属系サイディングのメリット・デメリット

金属系サイディングの最大のメリットは、強度と耐久性です。火災や風、雹(ひょう)にも強いためメンテナンスの頻度は比較的少なく済みます。

金属サイディングのデメリットは、コストがかかることです。他のサイディングに比べて高価であることが多いため、コスト面を重視する方には向いていないこともあるでしょう。

 

窯業系サイディングとは

窯業系サイディングとは、セメントや繊維質などをつかったサイディングのこと。デザインのバリエーションが豊富という特長があります。

 

窯業系サイディングのメリット・デメリット

窯業系サイディングの最大のメリットは、唯一無二のユニークな外観をつくり出せるほか、耐火性に優れている点です。デザインのバリエーションが豊富なため、好みに合った外観を実現できます。

窯業系サイディングのデメリットは、メンテナンス頻度がやや高いこと。窯業系サイディングの主材料であるセメントは防水性のない材質であるため、塗膜が剥がれることで防水性が落ちてしまうこともあります。

 

樹脂系サイディングとは

樹脂系サイディングとは、プラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を利用した新しいタイプのものを指します。高耐久である一方、新たな種類のサイディングであるため施工できる業者が限られることもあります。

 

樹脂系サイディングのメリット・デメリット

樹脂系サイディング最大のメリットは、メンテナンス性の高さです。シーリング加工を必要としないためメンテナンスがあまり必要なく、木質サイディングや金属サイディングのように、反ったり腐食したりすることがありません。

樹脂系サイディングのデメリットは、コストがかかりやすいこと。施工できる業者が少ないこともあり、施工にかかる費用は高くなりがちです。

 

サイディングのメンテナンス周期は?種類ごとに解説

サイディングのメンテナンスはどれくらいの頻度で行うのがよいのでしょうか。サイディングの種類ごとに解説します。

 

木質系サイディングは10年

木質系サイディングのメンテナンス周期は大体10年前後といわれています。木材を用いているため雨風に弱く、湿気が高いと腐食してしまう危険もあるため注意が必要です。

また木質系サイディングは、防火地域と指定されている場所には不向きです。建築予定の地域が指定されているかどうか、前もって確認するとよいでしょう。

 

金属系サイディングは10~15年

材質が比較的風雨に強いため水が浸み込みにくく、ひび割れしにくいというメリットがあります。メンテナンス周期は10~15年ほどを見ていればよいでしょう。

金属系サイディング特有の注意点として、錆びやすいという点も挙げられます。沿岸部では錆びやすいこともあるため、建てる地域によっては注意が必要です。

 

窯業系サイディングは7~10年

窯業系サイディングはセメント自体が水分に弱いため、比較的メンテナンスの頻度は高いといえます。サイディングの隙間を埋めるシーリング加工など目立たない部分から劣化していくため、定期的なチェックが大切です。

 

樹脂系サイディングは10~20年

樹脂系サイディングは先述した通り、高い耐久性が魅力です。風雨や塩害にも強く、どの地域にも向いています。

樹脂系サイディングはメンテナンス頻度こそ少なく済みますが、紫外線に弱いことが弱点。紫外線防止の塗料を施して弱点をカバーすることが大切です。

 

サイディングのメンテナンスを怠るとどうなる?

サイディングのメンテナンスは、外観の美しさを保つことだけが目的ではありません。メンテナンスを怠ることで雨漏りが発生してしまうこともあるのです。

雨漏りが発生してサイディングを張り直すことになると、数百万円の修理費用が取られることも。定期的にメンテナンスをしておけば数千円・数万円で済む一方、手遅れになると大規模な張り替えが必要なのです。

 

まとめ

サイディングは、外壁をカバーしてスタイリッシュな外観にするのに欠かせない建材。サイディングには様々な素材があり、それぞれのメリット・デメリットを見極めて自分の家にぴったりのサイディングを見つけることが大切です。

適切なサイディングと定期的なメンテナンスを行い、美しさを保つ住宅にしていきましょう!