4LDK平屋の間取り事例5選!メリット・デメリットや間取りの工夫も解説

2023年5月24日

4LDKの平屋は、2階建てと変わらない間取りと個室の数を確保できることがメリットであり魅力です。

今回は平屋を4LDKにするメリット・デメリットを踏まえ、4LDKの間取りを検討する際のポイントを解説。ライフスタイルに合わせた4LDKの間取りで、理想の平屋を建てた実例もご紹介します。

 

4LDKの平屋とは?

4LDKの平屋とは、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と4つの個室がある1階建てのことです。

新築で4LDKの間取りを確保したい場合、2階建てで計画するのが一般的です。平屋ならではの魅力やメリットを活かして4LDKを建てたい場合、広さは30~40坪を目安とするとよいでしょう。

4LDKであれば夫婦の寝室以外に個室が3つあるため、子どもが2~3人いてもゆとりをもって暮らせます。また平屋は階段がなく、バリアフリー化に対応しやすいことから、コンパクトな二世帯住宅としても人気です。

 

平屋を4LDKにするメリット

個室を多く確保できる4LDKの平屋ですが、3LDKにするか4LDKにするかで迷う人も多いでしょう。平屋を4LDKにするメリットをご紹介します。

4~5人家族でも暮らしやすい

4LDKの平屋は個室が多いため、4~5人家族でも暮らしやすいゆとりを確保することができます。子どもが小さいうちは相部屋でよくても、成長すると個室が必要です。4LDKであれば夫婦の寝室と子ども2~3人の個室を確保できます。

近い将来、親との同居や介護を視野に入れている人にも、バリアフリーに対応しやすく部屋数を確保しやすい4LDKの平屋はおすすめです。

 

ライフスタイルに合わせて、プラス1部屋を活用できる

個室が4つあれば、家族の個室以外の使い方を計画することも可能です。プラス1部屋の活用ケースをご紹介します。

 

①子どもの遊び場やゲストルームとして

親戚や友人など、来客が多い家ではゲストルームを確保しておくと便利です。人気のリビングに併設する和室であれば子どもの遊び場など多目的に活用でき、引き戸を閉めることで個室になるためゲストにくつろいでもらえます。

 

②大人の趣味部屋やワークスペースとして

在宅で仕事をする場合は、仕事部屋として活用するのもおすすめです。テレワークやリモート会議の際も、生活音の影響を受けにくく読書や調べものにも集中できます。

個室であれば音楽や映像制作やDIYなどの趣味にも没頭でき、制作中の作品をそのまま置いておけるので、作業がはかどり便利です。

 

③将来は2世帯に

4LDKの平屋は、高齢の親との同居や介護が必要になった場合も、部屋の確保やバリアフリー化がしやすい点が魅力です。階段の昇り降りがなく、ワンフロアで家族の様子を見守りやすいため、介護する側の負担も軽減できます。

新築時に二世帯住宅としても暮らしやすいように間取りを工夫しておけば、大きなリフォームなしでも対応可能です。

 

④賃貸として活用

使わない1部屋を、賃貸やシェアハウスとして貸し出したり民泊に活用したりすることも可能です。自宅にいながら家賃収入を得られます。

将来的に賃貸を検討している場合は、新築時にプライバシーを確保しやすい間取りにしておくとよいでしょう。

 

プライバシーを確保しやすい

ワンフロアで家族が暮らす平屋は、開放的で家族と顔を合わせやすい点がメリットですが、一方で生活時間帯の異なる家族への配慮やプライバシーの確保が課題です。

平屋を4LDKにして家族それぞれが個室を持つことで、プライバシーを確保し互いに配慮が可能です。LDKから個室を離した間取りにすると、生活音が響きにくく個室をよりプライベートな空間にすることができます。

 

平屋を4LDKにするデメリット

メリットの多い4LDKの平屋ですが、4LDKにするデメリットについても押さえておきましょう。

移動距離や家事動線が長くなりがち

平屋はワンフロアにすべての部屋や設備が入るため、間取りによっては移動距離や家事動線が長くなり不便を感じることがあります。

4LDKにするとさらに面積が広くなるため、間取りや家事動線を短くする工夫が必要です。

 

日当たりや風通しの確保が難しい

30~40坪と広さのある4LDKの平屋では、部屋の内部まで日当たりや風通しが悪くなることがあります。人気の高い南玄関・南リビングにした場合、平屋の物件では窓があっても日光が入りにくく、北側に配置した個室は暗く湿気がたまりがちです。

そのため、日当たりや風通しを確保しやすい家の形や間取りの工夫が必要になります。

 

個室が狭くなることもある

一般的には2階建てで検討する人が多い4LDKをワンフロアに配置するため、ある程度広い土地が必要になります。さらに土地の広さによっては、個室の面積が狭くなってしまうこともあります。

個室の数を増やすよりLDKを広くした方がよかった、結局物置部屋になってしまった、と後悔することのないよう、本当に4室必要か用途をよく考えて計画しましょう。

 

4LDKの平屋の間取りを検討するポイント

メリット・デメリットを踏まえ、4LDKの平屋の間取りを検討する際に押さえておくべきポイントを解説します。

ライフスタイルの変化を見越して計画する

個室の用途が不明確だと、結局活用できずにLDKを広くしたほうがよかったなどと建てた後に後悔するケースもあります。土地の価格が高い立地では、固定資産税額にも影響します。

家族の増減や予想されるライフスタイルの変化を見越して、部屋数と間取りを計画することが大切です。

 

平屋の形を工夫する

平屋は2階建てと異なり構造上の制約が少なく、基本のI字型のほかL字型やコの字型など形のバリエーションが豊富です。家の形を工夫することで、立地や4LDKにするデメリットを解消できる場合もあります。

平屋の形と特徴、どんな人に向いているかをまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

水回りの位置や数も重視する

広さのある4LDKの平屋では、水回り位置や数も重要なポイントです。

家事動線を短くしたいのであれば、水回りは一ヶ所に集中させてランドリールームをつくったり、サンルームを併設したりすると利便性が高まります。

将来的に2世帯住宅や賃貸にすることを検討する場合、トイレは2ヶ所設置するのがおすすめ。水回りの配管は追加や変更に工期も費用もかかるため、新築の際にリフォームのことも考えてプランニングしておきましょう。

 

可変性の高い間取りも視野に入れる

間仕切りを利用することで、将来個室につくりかえることも可能ですが、反対に個室の壁を取り払う場合はリフォームの費用もかさみます。使わない部屋ができて後悔しないよう、家族のライフスタイルにとって本当に個室が必要か検討が必要です。

また個室の用途をよく考え、状況に応じて変更しやすい間取りも検討してみましょう。

 

4LDKの平屋におすすめの間取り5選

4LDKの新築平屋を、家族の理想に合わせて工夫したおすすめの間取りを5つご紹介します。

①ガレージがおしゃれな平屋

趣味の空間や子どもの遊び場として、活用できるガレージを併設した4LDKの平屋です。北玄関の隣に配置したガレージはLDKとの動線がよく、雨の日の乗り降りや荷物の運搬にも便利。さらに水回りとの動線も確保され、車の整備で汚れたりガレージでプールやバーベキューを楽しんだりした後もお風呂に直行できます。

子どもが増えた際に大きなテーブルを置けるようにLDKを縦長に設計するなど、ライフスタイルの変化を見越した工夫も満載です。

 

②中2階と大きな蔵収納がおしゃれな平屋

子ども部屋の下に大容量の蔵をつくり、広々としたLDKに理想的な趣味部屋まで実現した4LDKの平屋です。大きな収納があるため、和室を併設したLDKはいつでもきれいな状態を保てます。

子ども部屋はキッチンにほど近い中2階に配置されているため、プライバシーを尊重しながらも親子のコミュニケ―ションが弾む距離感です。

 

③玄関土間とリビングがつながった、ホテルライクな4LDKのコの字平屋

広々としたホテルライクな平屋は、友人をもてなすための間取りにこだわって建てられました。

南玄関の土間とつながるおしゃれで開放的なLDKに、趣味のネイルサロンを併設。コの字にすることで日当たりや風通しもよく、子どもや来客と楽しめる中庭も確保しています。

 

④玄関の収納スペースが広々×おしゃれ、人を招きやすい間取りの4LDK平屋

家事動線を短縮したことで、人を招きやすいおしゃれで開放的な玄関スペースとLDKを実現した4LDKの平屋です。

オープンで使い勝手のよい東玄関のシューズインクロークは、DIYでおしゃれな見せる収納になっています。南側に集中した水回りには日当たりのよいサンルームも併設され、動線のよさも洗濯物の乾きも抜群です。

 

⑤キッチンのヌックなど家族がくつろげる間取りを工夫した、2世帯で住む平屋

 

2世帯で暮らす4LDKの平屋は、家族それぞれがくつろげる間取りの工夫がたくさん。親世帯の寝室は玄関から直行でき、子世帯とほどよい距離感を保てるよう配置されています。

キッチンはFIX窓からの日射しで明るく、調理しながらプライベート空間としても楽しめるヌックのようなくつろぎスペースに。サンルームは筋トレルームを兼ねており、日当たりのよいスペースで家族に気兼ねすることなくトレーニングに集中できます。

 

まとめ:間取りを工夫して、理想の4LDK平屋を計画しよう!

今回は、広さが魅力の4LDKの平屋と、間取りの工夫について解説しました。平屋の多くは2~3LDKが一般的ですが、4LDKにすることで理想の暮らしやライフスタイルを叶えたケースも実例とともにご紹介しました。

4LDKの間取りの検討ポイントや実例を参考に、用途や目的を明確にして、理想の平屋を計画してください。