空き巣に狙われやすい家の特徴は?マーキングの特徴も詳しく解説

2023年7月22日

家づくりの際に気を付けなければいけないのは防犯面。オートロック付きの防犯機能が高いマンションとは違い、一軒家は家づくりの段階から防犯面に気を遣うことが重要になります。

今回は、空き巣被害の現状や空き巣に狙われやすい家の特徴や対策をくわしく解説!防犯に優れた家について、一緒に学んでいきましょう。

 

空き巣は実際にどれくらい起こっているの?

空き巣と一言でいっても、「まさか自分は被害を受けないだろう」と自分事になかなかできないという方も多いのではないでしょうか。空き巣被害の実情について解説します。

 

2022年の侵入窃盗認知件数は3万6,588件

警察庁の発表では、2022年における侵入窃盗認知件数は全国の合計で3万6,588件。前年比ー1.8%で、20年連続で減少傾向に転じています。全体でみると空き巣の被害自体は減少していますが、全国の3万6,588件という数字を一日で換算すると、毎日約43件の空き巣被害が発生している計算になります。

最近の空き巣の特徴として、窓ガラスを割って強行突破をする悪質なケースが増えているとのこと。二重ロックなどカギの対策だけではカバーできないケースもあるのです。

 

空き巣の被害が起こりやすいのはいつ?

空き巣被害が起こりやすいのは、シルバーウィークなど祝日が多い秋だといわれています。気候が良く過ごしやすいため家を空ける方も多く、お昼ごろの10時~12時付近で空き巣被害に遭うことが多いのです。

 

【立地編】空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣に狙われやすい家にはいくつかの共通点があります。まず立地上の特徴から解説しましょう。

 

人通りの少ない道に面している家

人通りの少ない道路に面する家は、比較的人の目があまりないため空き巣に狙われやすいでしょう。あまりご近所同士が挨拶をしない閑静な住宅街なども注意が必要です。

 

線路沿いなど、周辺の騒音が激しい家

周辺の騒音が激しい家の場合、窓ガラスを割ったりピッキング(カギ穴にワイヤーなどを入れてカギを開ける行為のこと)をするなどといった音が聞こえにくいため、空き巣に狙われやすいといわれています。

 

死角が多い家

「人通りの少ない道路に面する家」と狙われる理由は似ていますが、第三者に見られにくい死角がある家の場合は、やはり空き巣が入りやすいといわれています。

閑静な住宅街で死角となる位置に接している場合、防犯カメラを設置するなど何らかの対策を行うことがおすすめです。

 

【外観編】空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣に狙われやすい家には、外観にも大きな特徴があります。確認していきましょう。

 

玄関や窓のカギが開いている家

田舎など「カギは開いているのが当たり前」という地域もありますが、玄関や窓のカギが常に開いているのは狙われやすい家といえます。カギをかける習慣がなくついしてしまいがちだという方は注意しましょう。

また、2階の窓を開けっぱなしにするなども注意が必要。近くの木によじ登ったりはしごを掛けたり、何らかの方法で侵入される危険があります。

 

塀や植栽に囲まれた家

塀や植栽に囲まれて、周囲から中の様子が見えにくい家も注意が必要です。閉ざされたクローズドな玄関にすると、侵入者が入っていても外からは気づかれにくいというデメリットがあります。

 

外灯があまりない暗い家

玄関アプローチなどの外灯が少ない家では、暗がりに身を任せて侵入者が入ってしまうこともあります。門柱や玄関アプローチの通路に間接照明を埋め込んだり、人が通ると人感センサーでライトが付く外灯を使うなどの工夫が必要でしょう。

 

知っておきたい、空き巣にマーキングされているサインとは

突然家にやってくるような突発的な空き巣ではなく、かなり前からマーキングして目を付けているというケースが多いといわれています。

空き巣は狙っている家に、あるマークを仕込んでいることもあるようです。ここでは空き巣に狙われているマーキングのサインについて一例をご紹介します。

 

ポストにマーカーや付箋が貼られている

ポストや門柱などにマーカーで線が引いてあったり、小さな付箋が貼られている場合は注意が必要です。「誰かのいたずらだろう」と思っていたら、実はマーキングされていた…というケースも考えられます。

また、空き巣独特の数字やアルファベットを使うこともあります。一例をご紹介しますので、不審な数字やアルファベットがないか確認するとよいでしょう。

 

数字やアルファベットの例

M:男性

F:女性

S:一人暮らし

F:ファミリー

数字:不在の時間(0920…9時から20時までは不在)

〇:家に入りやすい

△:頑張れば侵入できる

×:家には入れない

 

見知らぬ人を何度も見る

家の近くで知らない人を何度も見かける場合、空き巣が偵察に来ているというケースもあります。空き巣は見るからに怪しい黒ずくめの恰好をしているなんてことはなく、外回りのサラリーマンを装った空き巣だったり、というケースもあるでしょう。

見知らぬ怪しい人を見かけた場合、挨拶をするのは1つの方法です。挨拶のある地域というのは周囲の目が厳しく、お互いに顔見知りである証拠。そういった地域を空き巣は嫌うため、自ら挨拶をしてみましょう。

 

空き巣が嫌がる家にする方法

空き巣が嫌がる家にするにはどうすればよいのでしょうか。いくつかの方法をご紹介します。

 

扉は「ワンドアツーロック」を心がける

家の玄関ドアや窓は、基本的に「ワンドアツーロック」を心がけましょう。これはピッキングで侵入される危険を防げるためです。

 

防犯フィルムを窓に設置する

いくらカギを二重に設置していても、窓を割って侵入されることもあるでしょう。窓には防犯フィルムを設置したり二重ガラスにすることで、強行突破されない頑丈な設計にすることもポイントです。

 

防犯カメラを設置する

マンションと同様、防犯カメラを設置するのも大きなポイントです。とくに家を留守にすることが多い場合は防犯カメラを設置するほか、アルソックなどの見守りサービスを導入するとより安心できるでしょう。

 

まとめ

今回は、空き巣被害の実情や空き巣に狙われやすい家の特徴について解説しました!防犯性の高い家で、長く安全に暮らしていける家にしていきましょう。

 

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