テラスのある家を大調査!特徴や実例をご紹介

2023年2月22日

家づくりで大切なのは、外の空間とのつながり。自然光を確保しつつ家族で外遊びのできるテラスをつくりたいものですが、使い勝手が悪いと使用頻度が減ってしまう…なんてことも。せっかくテラスを設置するのであれば、長く使えるものにしたいですよね。

今回は、テラスがある家のメリット・デメリットや注意点を徹底調査!実例とともに、使い勝手の良さが長く続くテラスについて解説します。

 

テラスとは?デッキ・ベランダとの違いもチェック

テラスと似た意味として、デッキやベランダといった言葉も多く使われています。どの言葉も家の中と外をつなげる空間という意味になる一方、それぞれ細かな特徴があるため確認していきましょう。

 

テラスとは、建物の前面に設置された外とつながる空間のこと

テラスとは上記の通り、家の中と外の空間が地続きになる空間のこと。屋根あり・屋根なしどちらもテラスと定義づけられており、建物の前面に設置された外とつながるスペースを指します。具体的にはオープンカフェのような雰囲気を想像するとよいでしょう。

テラスを住宅に取り入れる際は、屋根を設置するのがおすすめ。屋根がないとテラス部分が雨ざらしになるため傷みやすいほか、雨天時は使えないので不便ですよね。

 

デッキ・ベランダ・バルコニーとの違いは?

テラスと似ている言葉として、デッキ・ベランダ・バルコニーが挙げられます。デッキとは、屋根がない外の空間のこと。主に木材やタイルを敷いた空間となります。

テラスに対し、ベランダは2階などに設置する屋根付きの柵に囲まれた空間、バルコニーは屋根のない柵に囲まれた空間を指します。

上記のようにデッキ・ベランダ・バルコニーは、「建物の前面に設置させた外とつながる空間」という意味合いは同じである一方、屋根なし・屋根ありや柵あり・柵なしといった特徴に差があると分かりました。

 

テラスがある家のメリット・デメリット

テラスがある家にはどのような特徴があるのでしょうか。テラスがある家のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

テラスがある家のメリット

テラスを家に設置するメリットは、自然光を多く取り入れやすいことと、家全体が広く見えることです。外の空間も室内から地続きに見えるようになるため、奥行きのあるスペースに仕上がります。

テラスがある家は、外観のデザイン性がアップすることも魅力のひとつです。カフェのオープンテラスのようなつくりにすれば、誰もが振り返るようなおしゃれな住宅に仕上がるでしょう。

 

テラスがある家のデメリット

テラスがある家のデメリットは、建築費用やメンテナンス費用が高くなりがちである点です。家自体の建築費用にプラスしてテラス部分を造作する必要があるため、初期費用にかかる建築費がテラスを設置しない場合よりも高くなります。

またメンテナンスも、テラスは雨風にさらされて傷みが進行しやすいため、通常の住宅よりも維持管理が大変でしょう。テラスを設置する際は、建築費に加えてメンテナンス費用も上乗せされることを覚えておきましょう。

 

テラスを設置する際のポイント

テラスを選ぶ際のポイントについてご紹介しましょう。一点目に、テラスのサイズ。大きすぎると維持や清掃が大変になり、小さすぎると実用性が低くなることも考えられます。テラスでどういった過ごし方をしたいか、自分たちのニーズを検討しながらテラスのサイズを決めることが重要です。

二点目に、テラスの方角や高さも意識しましょう。日当たりのよい方向を選ぶことで自然光を多く取り入れられる明るいテラスに仕上がります。また、テラスは高い位置に設置すると眺めはよい一方、隣家のプライバシーにも考慮する必要があります。テラスの方角や高さに注意し、自分の暮らしに合った設計にすることが大切です。

 

テラスがある家の実例をご紹介!

ここでは、テラスがある家の実例をご紹介!使いやすく効率的なテラスがある家について解説します。

 

サンルームとつなげることで外干しの機能も兼ね備えたテラス

サンルームとテラスをつなげることで、洗濯動線を効率的なものに仕上げた実例。ビタミンカラーのサンルームがまぶしく、ナチュラルデザインな室内のよいアクセントとなっています。

テラスには繰り出し式の屋根を設けることで、カフェ風のおしゃれな空間に。自然光がまぶしい時も屋根を繰り出すことで、日差しを抑えられるようになっています。

サンルームは脱衣室とつなげることで、洗濯動線も効率的なものに。脱衣室で洗濯した衣類をサンルームまたはテラスで干すという動線となり、各部屋の移動距離を短縮しています。

また、サンルームはキッチン裏のパントリーとつながっていることにも注目です。脱衣所などの水回りスペースは、どうしても生活感を与えやすい空間。パントリー奥に設置して見えないところへ設置することで、室内の美観も保てます。

 

愛犬と遊べる!タイルを用いた高耐久のテラス

テラスは高耐久のタイルを使用し、メンテナンスの手間や費用を抑えたつくりになっています。木製のテラスにするとどうしても木材は劣化してしまいますが、タイル製は木製のものよりも劣化速度が遅いといわれています。

今回の実例では、愛犬と遊ぶテラスを想定してタイル製のものに。グレーを基調としたシックなタイルがおしゃれですよね。

犬専用の入り口を設置し、愛犬が庭に出入りしやすいよう工夫しています。犬専用の入り口がないと、犬が出入りするたびにリビングの掃き出し窓を開け閉めしなければいけません。

犬が出入りするたびに掃き出し窓を開け閉めしていると、空調効率が悪くなってしまいがち。愛犬専用の入り口を活用することで、気密性を保てる住宅になっています。

 

カフェ風な木材のテラス

カフェ風な木製のテラスを設置した平屋の実例。ネイビーの外壁に格子を設置し、和モダンな外観に仕上がっています。

掃き出し窓に長く設置した木製のテラス。室内から庭へとつながる木製のテラスで、外とのつながりが生まれる快適な空間に仕上がります。

 

LDKを見渡せるインナーテラス

2階にインナーテラスを設置し、バーベキューやホームパーティを楽しめる場所として活用できる空間に。2階に設けることで、2階の採光にも考慮した設計となっています。

インナーテラスには、大きなFIX窓を吹き抜け部分に設置。吹き抜け部分に導入することで、自然光がLDKにまで行き届きやすいよう工夫しています。

LDKを見渡せる間取りになっており、家の中と外の空間につながりがあるよう設計している点も魅力的ですよね。

インナーテラスには水栓も設置し、水を使えるようなスペースに。ホームパーティの用意や片付けに利用するほか、FIX窓を水洗いする際にも活用できるため便利ですよね。

 

まとめ

今回は、テラスのメリットやデメリット、テラスを効果的に設置した住宅の実例についてご紹介しました!家の中と外を効果的につなげるテラスは、間取りや設計の工夫次第で使い勝手のよい空間に早変わり。

ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね!