室内の洗濯干しスペースはどこがおすすめ?事例ごとにご紹介

2023年7月23日

室内移動が生じることも多い洗濯は、出来る限り効率化したいもの。雨天時に室内で洗濯干しをする際は、洗濯動線を意識した間取りにしたいという方も多いのではないでしょうか。今回は、室内の洗濯干しスペースとして有効な場所を事例とともに徹底解説!室内で洗濯干しをする際に押さえておきたい、早く乾かすポイントもご紹介します。

 

おすすめの洗濯干しスペース

室内のどの部屋に洗濯干しスペースを設置するか、悩む方も多いのではないでしょうか。効率的な洗濯干しスペースを事例とともに解説します。

 

脱衣所

オーソドックスな、脱衣所に洗濯干しスペースを設けるパターン。脱いだものを洗濯機に入れてそのまま乾かせるため、「洗う→干す」の動作を一部屋で完結できます。

 

脱衣所に洗濯干しスペースを設けるメリット・デメリット

脱衣所に洗濯干しスペースを設けるメリットは上記にもある通り、「洗う→干す」の動作を一部屋で行えることが挙げられます。効率の良い洗濯動線となるため、家事負担を軽減できるでしょう。

デメリットは、脱衣室がどうしても狭くなってしまうことです。家族が多いぶん洗濯するものも増え、脱衣室のスペースが削られてしまいます。脱衣室に広い面積を設けられないという場合は難しいこともあるでしょう。

洗面台が脱衣室にしかない場合も注意が必要です。来客があった際に脱衣室で洗濯干しをしていると、お客さんに洗濯物を見られてしまうことも。生活感が出てしまうため、気を付けておきたいポイントです。

 

広い脱衣所で使い勝手のよい実例

脱衣所をL字型に広く確保した特徴的な間取り。脱衣所へ入って左側は洗面スペース、右側を脱衣所兼ランドリースペース…という風に用いることで、効率の良い洗濯動線となっています。

 

ランドリールーム

ランドリールームとはその名の通り、「洗う、干す、たたむ」など洗濯における動作をすべて一部屋で完結させる空間を指します。ランドリールームのメリット・デメリットをご紹介しましょう。

 

ランドリールームのメリット・デメリット

ランドリールーム設置のメリットは、洗濯専用の部屋となるため第三者に生活感を与えないこと。脱衣所に洗濯干しを設置する場合はお客さんに見つかるケースもあった一方、ランドリールームであればプライベートな空間に仕上げやすいためです。加えて洗濯専用の部屋であるため、アイロンや物干しざおなどを置きっぱなしにできるのも便利なポイントです。

ランドリールームは独立した部屋となるため、動線を工夫しないと使い勝手の悪い空間になることも。脱衣所干しで良かった…というケースもあるため、ランドリールームを導入する場合はしっかりと間取りを確認する必要があるでしょう。

 

収納までの動線が完璧なランドリールームの実例

独立したランドリールームには、アイアン状の物干しバーを設置してシックな雰囲気に。広いランドリールームはもちろん、収納空間までの動線もスムーズに仕上げている点が魅力です。

 

サンルーム

サンルームとは、自然光の当たりやすい場所につくられたスペースのこと。ガーデニングスペースの一環で用いられることも多い一方、洗濯干しの空間としても活用できます。

サンルームのメリット・デメリットを解説しましょう。

 

サンルームのメリット・デメリット

サンルームのデメリットとして、窓が少ないと「意外に洗濯物が乾かない…」といったケースも。日当たりは良くても換気ができない場合、なかなか洗濯物が乾きにくくなるため注意しましょう。加えてサンルームでは特性上、夏になるとかなり室温が上がってしまいます。サンルームで洗濯干しをする際に汗だくになってしまうこともあるため、室温調整が簡単にできるような設計にしておくことが大切です。

一方サンルームならではのメリットも数多くあります。まずサンルームの場合、2階などのベランダ・バルコニーにも設置が可能。限られたスペースでも洗濯干しの空間に充てられるため、敷地に制限がある場合も大変便利です。洗濯干しの空間がほかの生活空間と分けられるため、生活感も与えないでしょう。

サンルームと脱衣所をつないで効率的な動線に仕上げた実例

サンルームと脱衣所をつなげて効率的な洗濯動線に仕上げた間取り。大きな掃き出し窓で自然光を多く取り込めるようになっています。

サンルームの反対側にはパントリーとつながるようにし、料理をしながら洗濯も可能な空間を実現しています。効率的な家事動線で、暮らしやすさが続く住宅に仕上がっていますね。

 

2階の踊り場

2階の踊り場も、使わないデッドスペースになってしまう空間。洗濯干しスペースとして有効活用する事例も多くみられます。

 

2階踊り場のメリット・デメリット

2階踊り場スペースは、工夫次第でどんな空間にも活用できます。2階踊り場に大きな窓を設置して洗濯干しスペースにすることで、空間が限られている場合でも洗濯干しの空間を確保できることがメリットです。

2階踊り場を洗濯干しにするデメリットは、どうしても夏熱く冬は寒い空間で洗濯物を干さないといけないこと。また日当たりの場所によっては乾きにくいほか、脱衣所が1階にある場合は2階にまで洗濯物を干さないといけない点もポイントです。

 

2階踊り場を洗濯干しスペースとして活用した実例

2階の踊り場をサンルームとして活用した間取り。2階の階段に2つの大きな窓を設置することで、自然光を多く取り込める空間となっています。

洗濯干しとして活用するサンルームの隣室には、大きなファミリークローゼットを設置している点もポイントです。干した後にそのままクローゼットに収納できるため、効率的な洗濯動線を実現しています。

 

寝室

スペースに余裕がある場合は、寝室に洗濯干しのスペースを取り付けるのもよいでしょう。寝室に洗濯干しを取り付けるメリット・デメリットについて解説します。

 

寝室に洗濯干しスペースを併設するメリット・デメリット

寝室に洗濯干しスペースを設置する場合、寝室はある程度大きいスペースが必要な点に注意が必要です。また洗濯干しスペースを設置することで湿気がこもりやすくなるため、寝室にカビが生えてしまう原因にもなってしまいます。湿気対策を適切に行うことが大切でしょう。

寝室に洗濯干しスペースを設置するメリットは、適度な乾燥対策になる点です。乾燥しやすい冬場は、濡れタオルを1枚かけておくだけでも乾燥対策に有効といわれています。洗濯干しの空間をつくることで効率的に乾燥対策を行うことが可能です。加えて寝室であればあまり他者から見られることもないため、生活感を与えることもないでしょう。

 

まとめ

今回は、洗濯干しのおすすめスペースについてご紹介しました。家事の中でもとくに工程が多い洗濯は、面倒だと思う方も多いのではないでしょうか。

間取りの工夫ひとつで、便利な洗濯干しスペースを実現できます!ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。