おしゃれな床の間にする方法|インテリア事例5選もご紹介!

2023年8月12日

床の間は和室の中で一段床を高くした場所で、主に花や装飾品などを飾る場です。この床の間をおしゃれなインテリアにするには、どのようなアレンジ方法があるのでしょうか?

床の間をおしゃれにするインテリアのメリット、実例などをご紹介します。また、床の間をアレンジするうえでの注意点も合わせて説明しているため、ぜひチェックしてみてください。

 

床の間をおしゃれなインテリアにするメリット

床の間をおしゃれなインテリアにすることで、部屋全体に複数のメリットがあります。
3つの床の間をおしゃれにするメリットを見ていきましょう。

 

好きな美術品や骨董品を飾れる

床の間は日本建築で、和室の中にある一段高くなった「床(とこ)」です。この畳よりも一段高くなった構造は、好きな美術品や骨董品を美しく飾るための場所。

ちなみに床の間は「永久(とこしえ)」の意味も持っており、これからの家の繁栄、無事を願う場所でもあります。

床の間があるのであれば、ぜひお気に入りの花や美術品を飾りましょう。反対に床の間を使う予定がない場合には、せっかくのスペースを活かした別のアレンジやリフォームを考えるのもおすすめです。

 

華やかで個性的な和室を演出できる

床の間の魅力は、シンプルな和室が一気に華やかになることです。床の間は床部分に花瓶や美術品を飾るほか、壁に掛け軸などを飾る場所なのです。
和室の壁も有効活用しやすいため、部屋に入った瞬間に掛け軸や壁掛けの花瓶が目に入ることで、一気に空間が華やいで見えます。

おしゃれな和室づくりには、おしゃれな床の間のインテリアがとても役立ちます。

 

部屋に奥行きを生み出せる

床の間は和室の中で一段床が高くなっており、壁はコの字型に凹んでいます。この構造により、床の間があるだけで部屋が広く見えるのです。

床の間をおしゃれに装飾すると、奥行きが生まれて重厚な雰囲気に変わります。もともと床の間がある部屋は、お客様を招くための場であり家の中の調度品を飾るための場所でした。

現代では床の間にものを置かずにデッドスペースになっている家も少なくありません。だからこそ、床の間のインテリアを工夫することで、昔ながらの美しい和室を演出できるのです。

 

おしゃれな床の間のインテリア実例5選

床の間をおしゃれなインテリアにしている実例をご紹介します。床の間をアレンジしたいものの、何を置けばいいのかわからない、今の床の間とは雰囲気を変えておしゃれにしたいといった悩みがある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

白壁のシンプルな床の間


洋風住宅と相性が良い壁にするのであれば、白色のシンプルな床の間がおすすめです。
洋風住宅の内装の白色と相性がよく、和室に床の間があってもそこだけインテリアが浮くこともなく自然です。

さらに白色は清潔感があり、畳の重厚な雰囲気をややカジュアルに仕上げる色でもあります。床の間の壁の色に悩む場合には、白色を選ぶことで飾る小物や掛け軸なども映えやすく、気分に合わせてインテリアを変えたい方にもおすすめです。

 

浮かせる隠し収納でおしゃれに

床の間のスペースを活かした実例には、浮かせる収納スペースへ変える方法があります。普段は扉を閉めて隠す収納にすると、和室に置いたままの荷物を収納してすっきりと見せられます。

扉の色や床の間の床の色をシックにまとめることで、モダンな雰囲気のある空間になっています。

 

細長いデッドスペースを活かした扉型床の間

仏間と神棚のデッドスペースを活かしたインテリアです。この隙間にちょっとした収納ができるため、床の間を収納スペースにしたい方におすすめです。

また、扉を閉めれば神棚と仏間も一緒に隠せるインテリアにより、和室をすっきりと見せられる点も特徴です。床の間に何かを飾るよりも、ものを隠したいという人に合ったアレンジでしょう。

 

床の間を収納力ある本棚にアレンジ

和室の床の間に本棚を置き、広々とした収納スペースにしたアレンジ実例です。本棚を後から入れてしっかりと固定すれば、使っていない床の間も書斎代わりになります。

本棚にした場合も、すべてを本で埋めずとも好きな場所に小物を置いてインテリアにする楽しみ方もあります。

 

白と黒を基調としたモダンな床の間

床の間の床部分をシックな黒色にして、周囲の収納スペース、仏間の扉もダークトーンでまとめた和モダン風の実例です。

床の間のスペースが広く、花瓶や掛け軸などのインテリアがよく映えます。周囲が扉つきでものが見えないように隠せるため、床の間に置いたものをより強調できるのです。

以下の記事では畳コーナーのアレンジ実例を、メリット、デメリットとともにご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

畳コーナーの実例4選|メリットやデメリット解消のポイントも解説

 

床の間をアレンジする際の注意点

床の間をアレンジする際には、気を付けたい点がいくつかあります。おしゃれな空間にするために心がけたい3つのポイントをご紹介します。

 

事前に床の間のサイズを計測する

床の間のサイズを測ったうえで、何を置くのか考えましょう。床の間のサイズは住宅によってさまざまです。細長いところもあれば、横幅がたっぷりととられたゆとりある床の間もあります。

床の間にものを置いたときのバランスを考えられるように、まずは縦、横、奥行きのサイズを調べたうえで、どのようにアレンジするのか考えることをおすすめします。

 

床の間がいらない人は収納スペースにリフォームする

床の間として特に使う予定がなければ、収納スペースにリフォームしましょう。扉をつけるだけでも、物置代わりのスペースになります。

または、床の間の広さに合った棚を置くだけでも、小物や本を並べるなどの見せるインテリアにアレンジできるのです。

壁紙の色を変えるなど、少しのリフォームで部屋全体の印象を変えられるため、床の間を使っていない人はこの機会におしゃれなアレンジを考えてみてはいかがでしょうか。

 

床の間にものを置きすぎない

床の間はこれと決めたものをおしゃれに見せるための場です。スペースに複数のものを並べると、散らかった印象になってしまいます。

床の間にものを置くのであれば、スペースにゆとりを持たせることがおしゃれに見せるコツです。

おすすめはメインになるインテリア品を決め、あとは広さに合わせてメインよりも主張しない小物を置くスタイルです。同じようなサイズのものを並べたり、まったくテイストの違うものを複数置いたりすると散らかった床の間になるため気を付けましょう。

 

まとめ:床の間を活用しておしゃれな和室にしよう

床の間は本来、美術品や掛け軸、花瓶などを置く来客用の和室に合ったスペースです。しかし、床の間を設けたとしても現代ではなかなか活かしづらい空間でもあります。

だからこそ、床の間を使ったおしゃれなインテリアを考えたり、別の使用方法に切り替えたりしましょう。