土間収納のアイデア実例10選!メリットやデメリットについても解説
「土間」と聞くとどんなイメージがありますか?
「古くさい」とか「そもそも土間ってなに?」など土間を知らない方も多いのではないでしょうか。しかし、近年「土間」の機能性に注目が集まり、人気の間取りとなっています。この記事では土間の魅力はもちろん後悔しない土間収納のアイデアもご紹介します。
土間収納とは
土間は昔の家では当たり前にあった
土間は昔の日本家屋には当然のように設置されており、炊事場やかまどが土間にはありました。居間は生活スペース、土間は家事をするスペースと役割が分かれていました。時代が進むにつれて生活様式も変わっていき、土間のある家の数はどんどん減りつつあります。
再び注目されるようになった土間収納
多くの住宅において、収納スペースが不足しているという現状です。特に狭い住宅では、限られたスペースを有効活用することが求められており、近年ではそんな土間収納の魅力が見直され人気の間取りとなっています。
置き場に困る物や、屋外で使用する物の収納スペースとして大活躍です。靴のまま入れる収納スペースなので、「シューズクローク」ともいわれています。
土間収納のメリット
ここでは土間収納の魅力について解説します。
玄関が整然とする
本来玄関に置く物を、土間収納に入れられるので玄関がすっきりします。家に入って最初に目につく玄関が整然としていたら、気分がよくなりますよね。土間収納は、比較的シンプルな構造であるため、DIYでの製作が可能になり、自分好みのサイズやデザインに仕上げられます。
外出時・帰宅時の物の出し入れが簡単
普段から使う物を土間収納に入れておくので、外出時や帰宅時の物の出し入れが効率的になります。忘れ物をしたときも土間収納に置いてある物であれば、靴を脱がなくても慌てず出し入れができて安心です。
汚れた物でも気にせず収納可能
濡れた傘や、雨具などはもちろん、キャンプ用品、ゴルフセットも土間収納に置いておけます。コートや防寒着も出し入れに最適です。
ゴミ袋のような家の中に置いておきたくない物も、土間収納に置けたら便利ですよね。子どもがいる家庭の場合、砂場セットやシャボン玉セットのように汚れた物でも、気にせず収納できるメリットがあります。
土間収納のデメリット
土間収納にはデメリットもあります。後悔もしないためにも、土間収納のデメリットも把握しておきましょう。
玄関や隣接する部屋が狭くなる
土間収納のスペースを広く取り過ぎると、収納できる物は増えますが、その分居住スペースが狭くなってしまいます。収納する物をあらかじめ検討して、それに見合った間取りを計画しましょう。目的や用途を事前に決めて、適度な広さを確保することをおすすめします。
ただの物置になってしまう
とても便利な収納スペースである土間収納ですが、何を入れるかによってはただの物置になってしまうことも。整理整頓を心がけ、収納する物をカテゴリー別に分けたり、ラベルを貼ったりすることで、収納物の管理がしやすくなりますが、使わない物は積極的に処分することも大切です。
土間収納のアイデア10選
ここでは土間収納で失敗しないためのアイデアをご紹介します。土間収納を検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
①広さは控えめに
玄関や隣接する部屋の広さを圧迫しないために、土間収納はあまり広くし過ぎないほうが失敗しません。1畳分くらいのスペースを目安として計画しましょう。あらかじめ検討していたよりも使用しなかった場合、スペースの無駄遣いになります。
②扉は引き戸に
開き戸の場合スペースが圧迫されてしまうので、引き戸がおすすめです。引き戸であれば開けたときのスペースを取らないので、土間収納のような狭いスペースに適しています。
③扉の代わりにロールスクリーンも機能的でおすすめ
ロールスクリーンも省スペースかつリーズナブルなのでおすすめです。玄関の扉を開けたときにすっきりとした印象になり、引き戸と同様にスペースを節約できます。
ロールスクリーンはシンプルなデザインが多く、土間収納に違和感なくスタイリッシュな印象を与えます。とはいえ、ロールスクリーンの素材選択は重要です。湿気に強く、汚れやカビにも耐性のある素材を選ぶ必要があるでしょう。
④棚を設置して収納スペース確保
せっかくの土間収納なので、収納スペースを最大限に活かしたいところ。棚を設置すれば、収納スペースが大幅に増えるので、ぜひ検討してみましょう。さらに、棚を設置することで、収納物を整理して目に見える形で保管できます。可動式の棚にすればさらに機能性が上がるので、一考の価値がありますよ。
⑤ベビーカー置き場にぴったり
ベビーカーは折り畳めるとはいえ、玄関スペースを圧迫している家庭も多いのではないでしょうか。そこで活躍するのが土間収納です。あれだけ存在感を放っていたベビーカーを収められるので、すっきりした玄関に様変わりしますよ。
⑥照明は必須
土間収納は一般的に暗い場所にあるので照明は必須です。収納スペース内の可視性が高まり、探し物や整理整頓がしやすくなります。さらに土間収納内の安全性も高まり、転倒のようなアクシデントも減らせます。
照明のデザインや配置にこだわってみて、土間収納を魅力的な空間にするのもおすすめです。
⑦コンセントで使い勝手が大幅にアップ
コンセントを設置すれば、電化製品が利用可能に。たとえば、土間収納で掃除機や電動工具が使えるようになれば、便利さが格段に上がりますよね。ほかにも電動自転車の充電器を土間収納に設置するのも、使い勝手がよくなりおすすめです。
⑧衣類を収納するならハンガーラック
ハンガーラックで、衣類をコンパクトに収納できます。シワを防ぎ、形状を保てるのでおすすめです。さらに衣類を見やすく整理でき、スムーズに取り出しが可能になります。
⑨換気扇や窓を設置して湿気対策
土間収納は奥まっているため、カビが発生しやすいです。特に汚れた物や湿った物は換気が不十分だとカビや菌が繁殖してしまい、健康に悪影響を及ぼすおそれも。そのため、湿気対策は必須です。湿気対策には換気扇や窓の設置が効果的です。
土間収納を手軽におしゃれな空間にする方法があります。それはクロスのデザインを工夫することです。奥まった地味なスペースだからこそ、壁紙にこだわってみましょう。また、タイルを貼って高級感を出すのもいいですね。タイルは汚れにも強く、メンテナンスも簡単なので、実用的でもあります。
人気の土間収納で、暮らしやすい家づくりを!
この記事では近年人気の間取りである土間収納の魅力やアイデアを解説しました。家の中に土間収納があると暮らしやすくなること間違いなし。今回ご紹介したアイデアを参考にして、素敵な土間収納にしてみませんか。
以下の記事でも土間収納のアイデアをご紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。