【もう失敗しない!注文住宅の内装デザイン】効果的なイメージの決め方をご紹介

2024年3月3日

注文住宅の住み心地や満足度を左右する内装は、せっかくの注文住宅であれば快適でおしゃれな内装に仕上げたいもの。しかし、イメージが漠然としている、選択肢が多くて決め方が難しい、何を相談していいかわからないという悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、注文住宅で後悔しない、住み始めてからも満足度が続く内装デザインの決め方のポイントをご紹介します。

 

注文住宅の内装デザイン―よくある後悔とその理由

ほとんどの人にとって、人生で一度きりの家づくり。トレンドやプロの意見にも耳を貸すべきですが、最も大事なことは住む人がどんな暮らしをしたいかです。

ここでは、注文住宅で陥りがちな失敗例をご紹介。失敗例から学び、計画段階から楽しめるような自分らしい家づくりをしていきましょう。

統一感がない

設計やデザインの自由度が高く、家族の希望を叶えたい人にぴったりの注文住宅。しかし、家族全員の好みや希望がばらばらで、注文住宅を一つのテイストに絞り込むことが難しいという方も多いのではないでしょうか。

家族の好みや個性を活かしつつ統一感のある仕上がりにするには、みんなが使うリビングはシンプルなものにし、個室や家具で個性を取り入れるなど、ルールを決めてメリハリをつけることが大切です。

 

ライフスタイルに合わなくなった

家族で2世代、3世代と数十年単位で暮らすことになる注文住宅。その間には子どもの成長・巣立ちなど、さまざまな変化があります。注文住宅を建てた時に合わせて作った子ども部屋やファミリークローゼットが、思春期に差しかかって使いづらくなる、在宅の仕事や授業が増えて個室が足りなくなるなど、対応が難しい問題も出てきます。トレンドだから、便利だからといってあれもこれも詰め込んでしまうと、快適な暮らしから遠ざかってしまいます。

 

手持ちの家電や家具と合わない

注文住宅を建てるにはどうしても多くの資金が必要になるため、できるだけ手持ちの家具や家電を活かして費用を浮かせたいもの。しかし、前の家ではしっくりなじんでいた家具や家電が、注文住宅では浮いてしまうこともよくあります。

注文住宅を計画する際は、どの家具・家電を持っていくか、または購入するかを決めておくことが大切です。

 

注文住宅の内装デザインはイメージ作りから

暮らし方や住み心地を左右する注文住宅の内装デザインは、決めなければならないことや選択肢が多くて迷いがち。しかし注文住宅のデザインを住宅会社や工務店にすべて任せてしまうと、家族のライフスタイルに合わず後悔することも。難しく考えすぎず、まずは自分らしい暮らしをイメージして注文住宅のデザインを伝えることから始めましょう。

暮らし方のイメージをしながら注文住宅のデザインを決める

トレンドも参考になりますが、なにより重要なことは「こんな暮らし方をしたい」という注文住宅での暮らしのイメージを家族と一緒に固めておくことです。そこから優先順位をつけて「これだけは譲れない」「これはなくてもよい」とメリハリをつけることができれば、予算の範囲内で自分らしい暮らしをデザインしていけます。

10年後、20年後の暮らしもイメージして、その時の自分や家族に合うスタイルかどうか、シミュレーションしておくことも大切です。

 

好みのインテリアデザインにこだわる

せっかく注文住宅を建てるなら思いっきりこだわりのテイストを追求し、おしゃれで快適な暮らしを手に入れたいもの。注文住宅やリノベーションで男性にも女性にも人気が高いのは、ナチュラルテイストやモダンテイストです。どちらもベーシックで暮らし方を設計しやすく、ライフスタイルの変化に対応しやすいところも魅力。シンプルゆえに飽きることもなく、こだわりのテイストをアクセントで取り入れやすいため、家族で意見が分かれた時にもおすすめです。

 

注文住宅で主役にしたい家具から決める

注文住宅で主役にしたいお気に入りの家具があれば、そこから好きなテイストを見極めていくのもよいでしょう。インテリアのことは難しい、決め方がわからないという人は、今ある家具を見直してみるのも一つの方法です。

一つ一つチェックすることで、自分の「好き」の傾向が見えてきます。インテリアサイトや雑誌を見ながら「好き」「嫌い」「素敵だけど自分では使わない」の3つくらいの観点でチェックしていくと、注文住宅で取り入れたい好きなテイストが浮かび上がってきます。

 

注文住宅の全体像を決める

イメージを描けたら、いよいよ自分らしい内装を具体化していきましょう。

注文住宅のテーマは?

自分らしい暮らしができそうなインテリアのテイストが決まっていれば注文住宅の内装計画はスムーズに進み、住み始めてからも高い満足感が得られます。家具・家電選びに迷う時間や、統一感のない家具を買ってしまう失敗も激減するでしょう。また工務店やプランナーさんから、その注文住宅に合ったライフスタイルや好みにぴったりな提案を引き出すことができるようになります。

 

ベースカラー

注文住宅の床や壁に使うベースカラーは、その選び方で部屋の印象を大きく左右します。同じ白でも輝くような白と落ち着きのあるベージュやアイボリーのクロスでは印象が変わりますし、木目調も明るめのナチュラルからダークで重厚感のある色味までさまざま。好みのテイストに似合うカラーや質感を選ぶのがポイントです。

 

素材感

注文住宅の床材やクロス、家具などの素材選びも重要。ナチュラルテイストや北欧テイストには、温かみのある無垢材が似合います。しかし、無機質でクールなモダンテイストの中に木製家具の比率が多いと、家具そのものはおしゃれでも、全体的に野暮ったい印象になりがちです。それぞれのテイストに合う素材を選びましょう。

 

内装デザインの全体像を踏まえて細部を絞り込む

暮らし方や好みの全体像やテイストがイメージできれば、それに合わせて具体的に壁や床、設備や器具などを選んだり、見直すことができます。

壁や床

注文住宅の床材や壁や天井のクロスなど、広範囲を覆う場所はベースカラーで統一感を出します。床材が決まれば、建具やドアなどもそれに合わせて決めやすくなります。好みのテイスト感を表現したい場合、部分的に使えるタイルやアクセントクロスもおすすめです。

 

水回りなどの設備

風呂・トイレ・洗面所・システムキッチンなどの水回りの設備は、使い勝手や快適さが重要。工務店が提携している住設メーカーのものを選ぶのが一般的ですが、毎日の暮らしに欠かせない場所なので、デザインにもこだわりたいところです。

特にキッチン関係はリビングやダイニングとの統一感も重要です。迷ったらショールームで実物をチェックしましょう。

 

照明やファブリック類

シーリングライトの他にダウンライトを設置したいなど、設計に関わることは早めの相談が必要です。また、ダイニングのテーブルの位置に合わせてペンダントライトを設置したいなど、部屋全体の照明のコーディネートに関することも、どんどん相談しましょう。
カーテンなど広範囲を覆うファブリック類は、壁や床材との兼ね合いもあるため注文住宅の印象を左右する大きなカギとなります。通常のカーテンの他、ブラインドやロールカーテンなどの種類、ファブリックの生地や色も多様なので、可能な限りサンプルもチェックしましょう。

 

まとめ:注文住宅で自分らしい内装デザインの家づくりを楽しもう!

いかがでしたか。注文住宅の内装で後悔しないためには、住まう人の暮らし方や好みをしっかり踏まえてもらうことが大事です。細かい部分や設備から決めていくと統一感がなく、後で変更しにくいですが、全体像やテイストを固めておけば、それに従って細部まで考えやすくなります。イメージ作りや決め方のコツや手順、相談の仕方を参考に、世界に1つの自分らしい家づくりを楽しんでくださいね。