壁紙のひどいカビを落とす正しい手順|再発させないための対策も解説

壁紙にひどいカビが発生してお困りではありませんか?

湿度の高い日本はカビが発生しやすい環境であり、自宅・賃貸を問わず室内のカビにお悩みの方は多いかもしれません。カビは見た目に不快なだけでなく、健康への悪影響もあるため早めに除去したいものです。

そこでこの記事では、壁紙のひどいカビを落とす正しい手順について解説します。カビの発生原因やリスク、再発させないための対策も併せて解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

なお、白い壁紙についたカビ以外の汚れを取る方法については、以下の記事でくわしく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

白い壁紙の汚れを取る方法とは?素材・汚れの種類別でご紹介

 

壁紙にひどいカビが発生する原因やリスク

まず、壁紙にひどいカビが発生してしまう原因や、発生したカビによるリスクについて解説します。

 

【壁紙のひどいカビ】発生する原因

壁紙にひどいカビが発生する原因は、主に以下のとおりです。

  • ・湿気や結露の増加
  • ・換気が不十分な状況
  • ・雨漏りや漏水の発生

上記のような原因で室内の湿度が上昇すると、カビが発生しやすくなります。

壁紙にひどいカビを発生させないためには、結露の拭き取りや換気を十分に行うなど、カビが好む環境を取り除くことが必要です。

 

壁紙にカビが発生することによるリスク

壁紙にカビが発生すると、さまざまなリスクを引き起こします。

まず、カビが発生すると壁紙の見た目が悪くなり、不快な臭いが生じます。ひどいカビになると、壁紙から落としにくくなったり、臭いも残ってしまったりするでしょう。

また、カビが体内に入ると喉の痛みや喘息、アレルギー反応などの症状につながりかねません。カビの種類によっては、発がん性の物質を含んでいる場合もあるため、大きなリスクといえます。

そのほか、壁紙にひどいカビが発生すると下地まで腐り、修繕費用がかさんでしまう可能性もあります。

このように、壁紙のカビは単に見た目や臭いが気になるだけでなく、多くのリスクをはらんでいるのです。

 

壁紙のひどいカビを落とす正しい手順

壁紙に発生したひどいカビは、どのように落とせば良いのでしょうか。

壁紙に発生したひどいカビを落とす正しい手順は、以下の5ステップです。

  • ・手順1.カビの発生原因を特定する
  • ・手順2.カビの状況を正しく把握する
  • ・手順3.カビを落とすための清掃用具を準備する
  • ・手順4.清掃用具を使ってカビを落とす
  • ・手順5.カビの再発を防ぐ

それぞれくわしく見ていきましょう。

 

手順1.カビの発生原因を特定する

壁紙のひどいカビを落とすためには、まず発生原因を特定しましょう。

カビは、湿気や結露の増加、換気が不十分な状況が続くなど、湿度が上昇することで発生します。また、雨漏りや漏水が原因となる場合もあります。

このうち、特に雨漏りや漏水が起こっている場合には気をつけましょう。雨漏りや漏水の場合、漏れている場所を修繕しなければ、カビの発生を止められないからです。

カビの発生原因を特定し、雨漏りや漏水の場合には、業者に依頼するなど漏れている場所の修繕に努めましょう。

 

手順2.カビの状況を正しく把握する

カビの発生原因を特定したあとには、カビの状況を正しく把握します。

具体的には、カビがどの壁紙に生えているのか把握しましょう。最初に見つけた場所以外にも、家具の裏やクローゼット・押入れの中にもカビが広がっているかもしれません。

カビが生えているのを見つけたら、その部屋全体や家全体にカビがどの程度広がっているかを確認しましょう。

 

手順3.カビを落とすための清掃用具を準備する

カビの発生原因や状況を正しく把握したあとは、実際にカビを落とすための準備を行いましょう。まずは清掃用具の準備です。以下のような清掃用具を用意すると良いでしょう。

  • ・塩素系漂白剤
  • ・アルコール剤
  • ・雑巾
  • ・ゴム手袋
  • ・マスク
  • ・ゴミ袋

漂白剤やアルコール剤などは、黒カビや青カビなどカビの種類によって適切なものを選びます。注意点として、これらの薬剤は壁紙の素材によって使用できないものもあるため、事前に確認が必要です。また、カビを体内に取り込まないためにゴム手袋やマスクも忘れずに用意しましょう。カビを拭き取った雑巾を捨てる際のゴミ袋も必要です。

 

手順4.清掃用具を使ってカビを落とす

清掃用具を揃えた後は、実際にカビを落としていきます。以下の順序で作業を進めると、壁紙に生えたカビをきれいに落とせます。

  • ・換気を十分に行う
  • ・壁紙の表面に付着したカビを乾いた雑巾で拭き取る
  • ・漂白剤やアルコール剤を含ませた雑巾で、カビの発生している壁紙を中心にきれいに拭き上げる
  • ・拭き上げた壁紙を乾かす

カビを落とす際には、カビの胞子を吸い込まないよう注意が必要です。また、使った雑巾は再使用せず、ビニール袋などに入れて捨てましょう。

 

手順5.カビの再発を防ぐ

ひどいカビでも、きれいに落とせると一安心です。しかし、カビは再発する恐れがあります。そのため、カビをきれいに落とせた際には、併せて再発を防ぐ対策も忘れずに行いましょう。

たとえば、換気する時間を増やしたり、新たに除湿機を置いたりする対策が挙げられます。カビを再発させないための対策について、くわしく後述します。

 

【壁紙のひどいカビ】再発させないための対策5つ

壁紙のひどいカビを再発させないための具体的な対策には、以下の5つが挙げられます。

  • ・対策1.定期的に換気・掃除を行う
  • ・対策2.除湿剤や除湿機を設置する
  • ・対策3.室内のモノを減らす
  • ・対策4.家具と壁紙を近づけすぎない
  • ・対策5.壁紙や間取りをリフォームする

それぞれ、くわしくチェックしていきましょう。

 

対策1.定期的に換気・掃除を行う

カビの再発を防ぐ対策の1つ目は、定期的な換気・掃除を行うことです。

室外の新鮮な空気が室内に入らない状況や、壁や床にホコリが溜まった状態では、カビが発生しやすくなります。意識的に換気や掃除の回数を増やしたり、清掃業者に依頼したりするのも効果的です。

定期的な換気・掃除により、カビが発生しにくい室内環境を維持しましょう。

 

対策2.除湿剤や除湿機を設置する

除湿剤や除湿機の設置も、カビの再発防止に効果的です。

カビは室内の湿度が上昇することで発生します。そのため、除湿剤や除湿機を活用して湿度が高くならないようにしましょう。

なお、窓などに生じた結露は除湿機で対応するのは難しいため、直接雑巾などで拭き取る必要があります。

日々の換気や掃除に加え、除湿剤や除湿機の力も使ってカビの再発を防ぎましょう。

 

対策3.室内のモノを減らす

室内にモノが多いと、ホコリが溜まりやすく、カビも発生しやすくなります。そのため、不要なモノはできるだけ処分しましょう。

また、モノを減らせば掃除がしやすくなるほか、壁紙の状況確認も容易に行えます。

室内のモノを減らして、掃除しやすくカビが発生しにくい環境を確保しましょう。

 

対策4.家具と壁紙を近づけすぎない

家具と壁紙を近づけすぎないことも、カビの再発を防ぐのに有効な対策です。

家具と壁紙のすき間が狭まると、ホコリが溜まりやすいだけでなく、湿気もこもりやすくなります。結果として、カビが発生してしまいます。また、家具の裏の壁紙にカビが発生しても、気づくまでに時間がかかるでしょう。

そのため、壁に寄せて家具を設置する場合には、壁紙との間に適度な間隔を設けるのがおすすめです。

「モノを減らすのは苦手」という方でも、家具を少し動かすだけで効果があるため、すぐに行える対策といえるでしょう。

 

対策5.壁紙や間取りをリフォームする

これまで4つの対策について解説しましたが、それだけでは不十分なケースもあります。

たとえば、壁紙のカビがひどくなり下地にもカビが生じたり、下地が腐ったりしている場合です。また、対策を行ってもカビが再発してしまう場合もあります。

このような場合には、壁紙の素材や間取りのリフォームを検討してみると良いでしょう。

 

まとめ:壁紙のひどいカビはきれいに落とせる|再発するようならリフォームも検討してみよう

この記事では、カビの発生原因や生じるリスク、壁紙にひどいカビが発生した場合の正しい清掃方法、カビの再発を防ぐ対策について解説しました。

壁紙にカビが生じた場合には、原因や状況を確認し、適切な用具を使って掃除しなければなりません。また、再発を防ぐために有効な対策も複数あります。

万が一、再発を防ぐ対策でもカビを防げない場合には、壁紙や間取りに問題があるのかもしれません。そのような場合には、状況に応じてリフォームも検討してみると良いでしょう。