縦長の間取りはどんな特徴がある?事例とともにご紹介!

2023年1月13日

家を建てるのに必要な土地は、正方形や長方形、変形地などさまざまな形があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴を押さえて間取りを決めることが大切です。

今回は、縦長の間取りにおける特徴をご紹介!間取り事例とともに特徴についても解説します。

 

縦長の間取り、特徴は?

縦長の土地に家を建てると、どのような間取りになるのでしょうか。ここでは縦長の間取りが持つメリット・デメリットをご紹介します。

 

縦長の間取りにするメリット

縦長の間取りにするメリットを3点解説します。

 

1.リビングスペースの採光・通風が容易

縦長の間取りになると、リビングスペースの採光が比較的容易になります。正方形の土地や変形地と比べて窓やバルコニーの間口全体にLDK(リビング・ダイニング・キッチン)スペースを配置できるため、風通しがよく明るいリビングに仕上がるでしょう。

こちらは南側に大きな掃き出し窓を設けた長方形の間取り。自然光の差し込みやすい南側に大きな窓を設け、明るいリビングとなっています。長方形の間取りを検討する際は、どの方角に部屋を設けるかも考えておくのがおすすめです。

 

2.キッチンから全体を見渡しやすい

縦長の土地に建てる場合、LDKも縦長の間取りになることが多いでしょう。縦長のLDKで対面キッチンにすると、料理中もリビングまで隅々見渡せる間取りに仕上がります。

小さな子どもがいる家庭の場合、料理中は子どもの様子を見ていないと不安ですよね。縦長のLDKスペースで、キッチンから部屋全体を見渡せる間取りに仕上がります。

 

3.家具のレイアウトが容易

縦長の土地に建てる場合、正方形の間取りよりも壁の面積は大きくなるため家具のレイアウトがしやすいことも特徴です。壁に沿うよう家具をレイアウトすることで、空間を広くすっきりと見せることも可能です。

 

縦長の間取りにするデメリット

縦長の間取りはメリットが多数ある一方、やはりデメリットも。1つずつご紹介します。

 

1.リビングとダイニングの区別があいまい

縦長のLDKスペースにした場合、リビングとダイニングが縦並びになることで空間の区別があいまいになるケースがあります。縦長のLDKにする場合は、リビングとダイニングの空間を分けられるような家具の配置を行うのがよいでしょう。

 

2.キッチンに光が届きにくい

縦長のリビングは窓を取り付けることで採光しやすい一方、北側や西側のLDKの場合はキッチンまで光が届きにくいといったケースもあります。

縦長のLDKスペースをつくる際は、リビングの採光のみを考えるのではなくLDKスペース全体に行き届くよう窓を設置するのがよいでしょう。

 

3.回遊性のある間取りをつくりにくい

縦長の間取りにする場合、正方形の土地と比べて回遊性のある間取りはつくりにくいでしょう。また室内の移動距離がどうしても長くなってしまうため、廊下をできるだけ減らすといった部屋間の移動負担が軽くなる間取りに仕上げることがポイントです。

 

縦長の間取り事例をご紹介

縦長の間取り事例を坪数別にご紹介します。ぜひ間取りづくりの参考にしてみてくださいね。

 

【16坪】キッチンと主寝室の間に収納を設けた間取り

キッチンと主寝室の間に収納スペースを設け、生活空間と私室を完全に分けた16坪の間取りとなっています。廊下は玄関付近のみにとどめ、LDKスペースからすべての部屋につながる間取りに仕上がっているのも特徴です。

キッチン裏と水回りスペースの間にはパントリーを設け、食品や衛生用品などをストックする空間としても活用。適度な収納空間の設置により、住み心地のよい間取りとなっていますね。

 

【17坪】LDKから洗面台・水回りスペースへ直接つながる間取り

LDKから水回りスペースへと直接つながる間取りで、部屋間の移動距離を軽減した17坪の間取り。トイレ付近に独立洗面台を設けることで、家族が脱衣所を使っている際も洗面台を利用できるよう工夫しています。

 

【22坪】玄関に収納スペースを設置した間取り

玄関にシューズクロークと大きなクローゼットを設け、室内の荷物を玄関に集約できる22坪の間取り。玄関付近に寝室をつくることで、LDKなどの生活空間を通らずに寝室へと直行できる間取りに仕上がっています。

 

【25坪】デッキスペースを設置して自然光を多く取り入れた間取り

デッキスペースを設置し、LDKスペースからサンルームまで効率的に自然光を取り入れられる25坪の間取り。縦長のLDKスペースではどうしてもキッチンに光を多く取り込みにくい一方、LDKの全体にデッキスペースを設けてしまうことで、まるで縁側のような素敵な空間を実現できます。

また寝室とLDKスペースを玄関付近の廊下で分けることで、家族の生活空間とプライベートなスペースを分離させているのもポイントです。

 

【26坪】玄関を中央に置いて移動距離を短縮した間取り

玄関を中央に置くことで、リビングと私室の空間を分けた26坪の間取り。帰宅後はLDKスペースを通らずにそのままトイレや脱衣所などの水回りスペースへと行けるため、大変便利ですよね。

キッチン前にはカウンターを設け、バーのような使い方もできるよう工夫しています。

 

【27坪】廊下を極力減らした間取り

廊下を極力減らし、部屋間の移動距離を短くした27坪の間取り。LDKスペースにはフリースペースを設け、過ごし方が限定されない間取りとなっています。

LDKスペースを広めにとり、キッチンとダイニングを合わせた横動線の間取りに仕上げている点もポイント。キッチン・ダイニング付近をくるくると回れる動線にすることで、使い勝手のよい住宅を実現しています。

 

【31坪】水回りスペースを遠ざけてプライバシーに配慮した間取り

水回りスペースと主寝室の間に畳スペースを設け、生活音が聞こえないよう配慮した31坪の間取り。キッチン付近にはサニタリースペースを設けることで、料理中に洗濯をしたり、小さな子どもがお風呂に入るのを手伝ったりする動線も確保しています。

 

【35坪】南側にサンルームを設けた間取り

南側にサンルームを設け、明るい空間に仕上げた35坪の間取り。水回りスペースを南北に設置し、サニタリースペースからサンルームまでつながった間取りとなっています。「洗う→干す→たたむ」といった選択の行程が直線的に完結する間取りにすることで、家事負担が大幅に軽減されます。

 

【37坪】水回りからサンルームへとつながる間取り

南側すべてにデッキと大きな掃き出し窓を設置することで、自然光を多く取り入れられる明るい住宅に仕上げた37坪の間取り。縦長の間取りでありながらもLDKスペースは南北に広く取り、キッチン・ダイニングとリビングスペースの空間を分離させています。

 

まとめ

今回は、縦長の間取りが持つメリット・デメリットや間取り事例をご紹介しました!土地の形や大きさ・坪数によって、建てられる間取りはかなり異なります。

自分のケースを考えながら、家族に合う間取りをつくっていきましょう!

 

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