高天井ってなに?吹き抜けとの違いも解説!
開放感を演出するのに欠かせない高天井。おしゃれな内装に仕上がるため活用したい方も多い反面、吹き抜けとの違いがピンとこないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、高天井と吹き抜けの違いを徹底解説!おしゃれな高天井の実例も併せてご紹介します。
吹き抜けと高天井の違いは?
高天井と吹き抜けはどちらも解放感のある空間をつくるために用いられる間取りのことですが、吹き抜けと高天井には大きな違いがあります。
ここでは、吹き抜けと高天井について解説します。
吹き抜けは2階建てに主に用いる
吹き抜けとは、2階建ての家に用いられる開放感を演出するための間取りのことです。2階と1階の空間を縦につなげた空間を指し、通常は2階のバルコニーや廊下から1階のリビングルームを見下ろせます。開放感のある空間をつくるだけでなく、家全体の明るさを整えるためにも用いられます。
高天井は1階にとどまっているもの
高天井とは、一般的に1階の天井の高さを上げること。開放感を演出するために用いられるという点は吹き抜けと代わりありませんが、平屋建てのリビングなどにも利用されます。
高天井の定義とは
高天井の定義は何メートルからなのでしょうか。一般的な住宅に用いられる天井高と合わせて解説しましょう。
一般的な天井の高さは?
一般的に家庭で使われる天井の高さは2.4メートル〜2.7メートル程度。高天井といわれる高さはおよそ3メートル以上といわれています。高天井を設計する際は、建物の構造上の制限やコスト面の問題なども生じます。通常の天井よりもコストがかかるため注意しましょう。
高天井はどこに用いる?
高天井は、リビングやダイニングルーム、玄関などの共用スペースに取り入れるケースが多いといわれています。高天井を取り入れることで、家族や来客と過ごす時間をより豊かなものにできます。
高天井は照明を活かせる点もメリットのひとつです。天井に設置された照明器具を活用することで、高天井ならではの開放感をより一層際立たせられます。
高天井のメリット・デメリット
高天井は簡単におしゃれな印象となる一方、設置することで生じるデメリットもあります。高天井のメリット・デメリットを解説します。
高天井を設けるメリット
高天井を採用する最も大きなメリットは、開放感があることです。高天井を用いることで、標準的な高さの天井では得られない広々とした空間を実現できます。部屋の明るさや風通しを良くするといったように採光通風に優れている点も見逃せません。
高天井を設けるデメリット
高天井にはデメリットもあります。高天井の大きなデメリットは、「設計コストがかかる」「冷暖房は効きにくいため光熱費が高くなりやすい」こと。
天井が高いことで光は届きにくくなるため、より多くの照明が必要になるのも見逃せないポイントです。昼間であれば比較的自然光を取り入れやすいため明るい空間となりますが、夜間は暗くなりやすいため注意しましょう。
高天井を設計する際に押さえておきたいポイントとは?
高天井を設計する際に押さえておきたいポイントについてご紹介します。高天井を実際に施工する際の注意点についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
高天井を設計する際のポイント
どのような天井の空間にするか
天井が高い部屋は、広々とした開放感を演出するため正方形よりも長方形の部屋に向いています。高天井を設けると高級感のある雰囲気になるため、こぢんまりとした空間に仕上げたい方には不向きでしょう。
空間の広さはどのくらいか
高天井をデザインする際には、広さを考慮することも大切です。床面積を広くできない場合でも、天井高を高くすることで開放感を演出できます。
照明のタイプはなにか
高天井には多くの照明が必要になります。部屋の明るさを確保するため、適切なタイプの照明器具を選択することが大切です。
照明は埋め込み型にすると、圧迫感を与えないためすっきりとした空間に仕上がります。
高天井の施工方法
高天井をつくる場合にはいくつかの方法があり、どの方法が自分のニーズと予算に適しているか、検討することが大切です。
例えば乾式壁天井とは、水を使用せず施工した天井のこと。通常、2枚の石膏ボードの間に断熱材などを入れてつくられており、防音性も高いといえます。最も一般的に使用されている天井構造のタイプであり、比較的安価で設置も簡単です。
湿式壁天井とは、漆喰やモルタルなどの材料で施工する天井のこと。乾式壁天井よりも自由に天井の形状を変更できる点がメリットといえます。
高天井のインテリアデザインはどんなものがおすすめ?
高天井を設置する際のおすすめなインテリアについて解説します。
高天井を取り入れた空間設計のアイデア
天井が高い空間をデザインする際には、開放感を意識することが大切です。開放感を演出するための効果的なアイデアとしては、背の高い本棚やスリムな家具など、縦長のデザイン要素を取り入れるのがおすすめです。縦に長い視覚効果が生まれ、より部屋が広く見えます。
そのほかガラスや鏡などの反射面を取り入れると、光を反射して部屋を明るく、広く見せることも可能です。
高天井を取り入れた照明設計のポイント
照明はどのような空間にも必要ですが、天井が高い空間ではなおさら。部屋の隅々まで行き届くような、適切な強度の照明器具を選ぶことが重要です。特定の場所を強調して雰囲気を出すには、アクセント照明も検討するとよいでしょう。スポットライトや壁や天井を照らす照明器具は、ドラマチックな演出も可能です。
高天井の部屋におすすめ!インテリアコーディネートのワンポイント
高天井の部屋におすすめしたい、インテリアコーディネートのワンポイントを解説します。
部屋のサイズに合った家具を選ぶ
高天井の空間で家具を選ぶ際は、部屋のサイズに合った家具を選ぶことが大切です。大きすぎる家具は部屋を雑然と狭く見せてしまう一方、小さすぎる家具はどことなく部屋が空虚な印象に。天井高と床面積に合った家具を探し、スペースに見合った大きさであることを確認しましょう。
カーテンは素材も意識して
高天井を導入すると、高級感のある空間に仕上がります。カーテンも空間の雰囲気に合わせて、光沢のある高級感のあるものを取り入れるとおしゃれで統一感のあるスペースに仕上がるでしょう。
まとめ
今回は、高天井のメリットやデメリット、おしゃれなインテリアコーディネートのポイントについて解説しました!取り入れたい住宅のテイストは人それぞれ。
予算や好み、暮らしやすさを考慮しながら、理想の住宅をつくっていきましょう!