セパレートキッチンのメリット・デメリット|キッチンスタイルの種類別特徴もご紹介

2023年9月17日

セパレートキッチンはおしゃれで使い勝手がよく人気のキッチンタイプですが、どのような特徴があるのか気になる方も少なくありません。この記事では、家を建てたい方やリフォームを検討している方に向けてセパレートキッチンのメリット・デメリット、ほかのキッチンとの違いなどを解説します。

 

セパレートキッチンとは

セパレートキッチンは、セパレート(分ける)の意味の通りコンロとシンクが別々のカウンターに分かれて配置されたキッチンを指します。一見キッチンが独立しているアイランドキッチンのように見えますが、シンクとコンロが別のカウンターに備えられているのがセパレートキッチンの特徴です。

2列のカウンターは平行に並んでおり、その様子からⅡ型キッチンとも呼ばれます。広々とした間取りにセパレートキッチンを設置すると開放的で、まるでモデルルームのようなスタイリッシュなキッチンが叶います。

 

キッチンの種類一覧と特徴

キッチンの種類は各メーカーから発売されており、それぞれ雰囲気や特徴、価格が大きく異なります。以下にキッチンの種類を表にまとめました。

ここからはキッチンそれぞれの特徴をくわしく解説します。

 

I型

I型キッチンは、コンロとシンク、作業スペースがアルファベットの「I」の形に配置されたキッチンを指します。日本の住宅によく見られるキッチンで、I型の中でも壁についた「壁つけスタイル」やダイニングとキッチンの間につける「対面スタイル」があります。ほかのキッチンと比べて必要なスペースが少ないため、狭くても設置できるのがメリットです。

さらにシンクやコンロ、作業台が1列に並んでいることで、材料を切って調理し盛りつけるなど、料理に必要な一連の作業を横に移動するだけで効率的に進行できるのも、人気の理由です。設置しやすいサイズのため、日本ではI型キッチンを選ぶ方が多く、無難なキッチンという印象を持たれやすいでしょう。

 

L型

L型キッチンとは、シンクやコンロ、作業台がアルファベットの「L」の形に配置されたキッチンを指します。部屋の角に沿わせて設置することが多く、スペースが狭くても利用しやすいキッチンです。移動する距離が短く済み、作業スペースを広く取れるメリットがあります。

 

アイランド型

アイランド型キッチンとは、コンロやシンク、作業台が壁に接することなく設置されたものです。アイランドは島を意味し、その名の通り独立しているものを指します。どこからでも行き来できるため、作業スペースが広く解放感もあります。ただ、ほかのキッチンと比べてスペースが広く必要で、費用も高額です。

 

ペニンシュラ型

ペニンシュラ型キッチンとはI型キッチンの一種で、カウンターの片側が壁に設置してあるものを指します。ペニンシュラは半島を意味していますが、カウンターが突き出た形はまさにその名の通りのフォルムです。ダイニングやリビング側にカウンターを設置することで家族の様子を見ながら料理が作れるため、小さい子どもがいるファミリーにも好まれます。
ただ、キッチンからリビングが見渡せるということはリビングからもキッチンの様子が見えやすいということです。来客時にはキッチンの中をきれいにしておかないと恥ずかしい思いをするかもしれません。

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セパレートキッチンのメリット

キッチンにはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットも存在します。

家を建てる予定の方やキッチンのリフォームを検討している方の中には、セパレートキッチンが気になる方もいるでしょう。そこで、ほかのキッチンと比較したセパレートキッチンのメリットをご紹介します。

 

おしゃれなキッチンの夢が叶う

セパレートキッチンは日本の住宅ではまだまだ珍しいキッチンの種類です。ゲストが訪れた際には目を引きつけやすく、個性的で魅力的なキッチンの印象を与えやすくなります。ありきたりな間取りではなく、ほかの住宅とは異なるスタイリッシュなキッチンに憧れる方にはセパレートキッチンが人気です。

 

動線が短く効率的に利用できる

セパレートキッチンは、シンクとコンロが平行に並んだ2列のカウンターにそれぞれ設置されているのが特徴です。食材を洗ったり切ったりするなど下ごしらえを経て、振りむくとコンロで調理…という風に工程を進められるため、横に移動せず利用できます。何品も同時進行で料理をつくる場合は、動線が短く効率的に進行できることは大きなメリットです。毎日キッチンに立ち、家族においしい料理を振舞いたい主婦・主夫には魅力的なキッチンです。

 

作業スペースが広い

2つのカウンターにシンクとコンロが分かれているため、作業をするスペースは広く確保できます。夫婦や親子で一緒に料理やお菓子作りをする際にもお互いの邪魔になりにくいでしょう。フライなど材料や下ごしらえが多い料理でも、広いスペースのあるセパレートキッチンなら必要な道具や材料を一度に用意してから始められるため、効率的な調理につながります。

 

セパレートキッチンのデメリット

セパレートキッチンには多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。セパレートキッチンのデザインが素敵だからという理由で選んでしまうと後悔するかもしれません。

ここでは、後悔しないようにセパレートキッチンのデメリットをご紹介します。

 

キッチンの床が汚れやすい

セパレートキッチンはコンロとシンクが平行に並ぶカウンターに設置されています。そのため、たとえばシンク側で洗ってカットした素材をコンロ側に移動する際に床が汚れやすいのがデメリットといえるでしょう。

ほかにも鍋で茹でたパスタや野菜をシンクに移動して水を切る、使い終わったフライパンを洗うためにシンクに移動するなど、2列のカウンター間を調理道具や食材が行き交うことが多いです。ほかのキッチンと比べて移動する際に水や油などが床に垂れて汚れやすいのがデメリットといえます。

 

広いスペースが必要

セパレートキッチンは2列のカウンターを設置する必要があるため、I型やL型に比べると広いスペースが必要になります。ただ使いやすそう、デザインが素敵という理由だけでセパレートキッチンを選ばず、間取りも考えてセパレートキッチンが適している環境かどうかを検討しましょう。

 

まとめ:使いやすくおしゃれなキッチンならセパレートキッチンもあり

家を建てたり、キッチンのリフォームを検討したりしている場合に重要なポイントになるのがキッチンの種類でしょう。セパレートキッチンはカウンター2本が並行しており、短い動線で使いやすいキッチンとして人気です。

キッチンにはそれぞれにメリット・デメリットがあるため、メリットだけで簡単に選ぶと使いにくいと感じるかもしれません。事前にデメリットも把握して、納得できるキッチン選びの参考にしてください。