家づくりの基本!ハウスメーカーと工務店の違いとは?ポイントをご紹介
家づくりを計画する際は、どこに建築を頼もうか悩む方も多いのではないでしょうか。大手のハウスメーカーや地場の工務店など各社で得意な住宅設計には大きな違いがあるほか、予算感もかなり異なります。
今回は、ハウスメーカーと工務店の違いを徹底解説!おすすめの住宅会社選びについてもご紹介します。
ハウスメーカーと工務店の基礎知識
そもそもハウスメーカーと工務店、それぞれの特長は何なのでしょうか。両者の基礎知識についてご紹介します。
ハウスメーカーとは
自社のブランドを持ち、県内全域や全国に支店を構える比較的大きな規模の住宅会社を指します。ハウスメーカーの強みと弱みをご紹介しましょう。
ハウスメーカーの強み
ハウスメーカーの強みは性能が優れており、ネームバリューもあること。大手ハウスメーカーの名前に憧れて依頼する住宅会社を決めるという方も多いといわれています。
そのほかハウスメーカーは大手になればなるほど、安心感が強いことも特長です。熊本では地震の影響で建て直しが進む「建築ブーム」が数年前にはありましたが、一通り立て直しが落ちつくことで競争に負ける住宅会社も増えると予想されています。安心感という観点から、大手メーカーを選ぶ方も多いのです。
ハウスメーカーの弱み
ハウスメーカーの弱みは、初期費用が高くなりがちであることです。また迅速なメンテナンスなどは、規模の小さな工務店のほうが向いていることもあります。
工務店とは
工務店とは、地域に根差した規模が小さな住宅会社を指します。従業員の数も小規模となっているほか、新築工事以外に増改築やリフォームなども行っていることもあります。
工務店の強み
工務店の強みは、地方特有のライフスタイルや職場までの距離感、子育ての仕方などもふまえて家づくりができることです。「〇〇の地域では朝の渋滞がひどいため△△の土地もおすすめです」といった提案は、全国に拠点を持つ大手住宅メーカーではなかなか難しいことも。長年地域に根差しているからこそ見えない視点も多くあるでしょう。
工務店の弱み
工務店の弱みは、小さな地場の工務店は見つけにくいことです。展示場にもですハウスを出店していなかったり、広告を出していない住宅会社も多いため、どうしても大手より知名度が低くなってしまいます。
まったく知名度のない工務店が、実はかなり実力のある大工さんが運営されていた…というケースも少なくありません。
ハウスメーカーと工務店は何が違うの?4つの要素から見てみよう
ハウスメーカーと工務店それぞれの特長を理解したところで、それぞれの違いを要素ごとに見ていきましょう。
建築コスト
建築コストという観点から見ると、工務店のほうが比較的安価に済む可能性が高いといわれています。ハウスメーカーは建材を一括購入するため原材料コストを工務店よりも抑えられる一方、CMやweb広告など広告宣伝費にお金をかけることも多いためです。
工務店の場合、原材料費はたしかにハウスメーカーよりも高い反面、広告宣伝費は使っていないという会社も多くあります。そのため住宅の建築コストという側面から考えると、工務店のほうが安価に抑えられるでしょう。
住宅プランの自由度
プランの自由度で見ると、ハウスメーカーと工務店のどちらも同じような自由度といえます。ただハウスメーカーの場合は自社ブランドが多く展開されており、希望のブランドを選ぶと住宅設備などの自由度が減ってしまうことも。
ただハウスメーカーの場合は、自由度が減ることでブランドのテイストを統一できるというメリットもあります。
工期の長さ
工期の長さは、ハウスメーカーのほうが短いといえます。資材を一括購入して準備できるほか、事前にカットされた建材も用いるため工期を短くすることが可能です。
工務店の場合は家を建てる工程が属人化している事も多いため、どうしても工期が長くなってしまいます。
住宅性能
断熱性や防音性といった住宅の性能は、ハウスメーカーと工務店の両者で大きくは変わらないといえます。大手のハウスメーカーはもちろん、最近では高い住宅性能を売りにしている工務店も多く存在します。
ハウスメーカーと工務店で住宅性能に大きな違いはありませんが、住宅会社ごとで見ると大きな差があるケースも多々あるため注意が必要。耐震性や断熱性など自分が重視したい住宅性能をあらかじめ決めておき、ポイントとなる性能をウリにしている会社に家づくりをお願いするのがよいでしょう。
依頼する住宅会社の決め方とは
ハウスメーカーと工務店の違いは分かったけれど、どの会社に家づくりをお願いすべきか…と悩む方も多いのではないでしょうか。
依頼する住宅会社の決め方と見るべきポイントについて解説します。
数十年後のライフイベントは?
依頼する住宅会社によって、家づくりにかかる費用も大きく異なります。住宅ローンは長い期間組むものであるため、「今払えても数十年後は払えるかどうか」に着目して住宅会社を決めるのがよいでしょう。
「今払えても数十年後は払えるかどうか」を考える際にポイントとなるのは、家族のライフイベントです。支出に大きく関わるライフイベントとして挙げられるのが、子どもの進学と車の買い替えです。住宅ローンの返済が始まった当初は子どもがおらず現在の収入で住宅ローンを払える場合でも、将来的に子どもができて高校・大学へ進学すると収入と支出のバランスが崩れ、住宅ローンの支払いが苦しくなった…というケースもあります。
住宅ローンは長い期間支払い続けるローンのため、20年後、30年後を見越して思いつく限りのライフイベントを書き出し、そこから逆算していくらローン返済に充てられるかを考えるのがおすすめです。
理想の住宅をイメージする
建てたい理想の住宅を家族でイメージして依頼する住宅会社を決めるのも一つの方法です。住宅会社ごとに得意とするデザインや設計、間取りは大きく異なるため、自分や家族が建てたい住宅はどのようなものか、考えながら依頼する会社を決めるとよいでしょう。
担当者との相性はどうか
意外と見落とされがちなのが、担当者との相性。家づくりは数ヶ月と長い期間続くだけでなく、家が建った後もアフターメンテナンスなどでやり取りは発生します。担当者との折り合いが悪いと、自分の思っていた仕上がりと異なるものになったり、納得のいく住宅とならなかった…というケースも。
一生に一度の家づくりは、後悔したくないですよね。担当となる人との相性はどうかというのも考えながら、住宅会社を見ていくとよいでしょう。
まとめ
今回は、ハウスメーカーと工務店の違いや依頼する住宅会社の決め方について解説しました!一緒に一度の買い物といわれている住宅は、納得のいく住宅に仕上げたいですよね。
住宅会社を決めるチェックポイントについて確認しながら、後悔のない家づくりを行っていきましょう!