オススメの住宅ローン5選!金利タイプと選ぶポイントもご紹介

2023年6月4日

「人生でもっとも大きな買い物」といわれる住宅の購入の際には、住宅ローンを組む方法が一般的です。しかし、住宅ローンを扱う金融機関は多くあり、それぞれで金利や融資条件などが異なるため、どの住宅ローンを選んだらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、オススメの住宅ローンを5つピックアップしてご紹介します。住宅ローンの選び方についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

 

住宅ローンの金利タイプは3種類

住宅ローンの金利タイプは3種類あり、総返済額や返済期間、毎月の返済額などが異なります。無理のない返済計画を立てるためには、住宅ローンの金利タイプについて知り、自分に合った種類を選ぶことが重要です。ここでは住宅ローンの金利タイプについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

 

1.変動金利型

変動金利型は、適用される金利が変動する点が大きな特徴です。また、ほかの金利タイプと比べて適用金利が低いケースが多いため、金利の変動がなければ、ほかの金利タイプよりも返済額を抑えられるメリットがあります。

また、適用金利が低くなれば、返済額が少なくなったり返済期間が短縮できたりと恩恵が受けられます。しかし、適用金利が上昇するリスクがあるのも事実です。万が一、適用金利が大幅に上昇した場合には、元金を減らすどころか利息の返済が困難になる可能性も出てきます。

金利の見直しは半年に一度が多く、金利が上昇した場合には総返済額が増える恐れがある点に注意が必要です。しかし、変動金利には「5年ルール」や「125%ルール」があります。

 

<5年ルール>

「借り入れや見直しのタイミングから、5年以内は毎月の返済額が変わらない」という決まりが、5年ルールです。ただし、毎月の返済額は変わらずとも、金利が変動すれば元本や利息の内訳は変化します。

 

<125%ルール>

「見直し後の返済額が前回の1.25倍以上には増えない」というものが、125%ルールです。例えば、毎月10万円返済していた場合、見直し後の上限は12万5,000円となります。

5年ルールや125%ルールは消費者の負担を軽減する措置ですが、リスクを完全に抑えられるわけではない点に注意しましょう。また一部の金融機関では、こういったルールが設けられていない場合もあります。

 

2.全期間固定金利型

住宅ローン契約の全期間(返済期間)にわたって金利が固定されるタイプが全期間固定金利型です。つまり、借り入れた金利が契約期間中に変動することなく一定となります。代表的なものが、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して取り扱う「フラット35」です。

全期間固定金利型の住宅ローンは、金利の変動リスクを回避できるメリットがあります。また、毎月の返済額が一定で安定しているため、返済計画や予算管理がしやすい点もメリットです。

しかし全期間固定金利型は、ほかの金利タイプと比べて金利が高く、利息や返済額が多くなります。また市場金利が下がった場合に、低金利の恩恵を享受できません。

 

3.固定金利期間選択型

特定の期間(一般的には1年から10年程度)にわたって金利が固定されるのが固定金利期間選択型です。この期間中は金利が変動せず、一定の金利で返済できます。

「固定期間10年」を選択すると、最初の10年間は金利が変わりません。11年目からは引き続き固定金利期間選択型か変動金利型を選ぶこととなりますが、固定金利期間選択型を選択した場合は、その時点での金利が適用されます。

また、固定期間が短いほど金利が低くなるのが一般的ですが、設定できる固定金利期間は金融機関によって異なるため注意が必要です。

固定金利期間選択型は、全期間固定金利型よりも低金利のケースが多く、変動金利型と比べて返済計画を立てやすいのがメリットです。

しかし、固定金利期間終了後の変動金利には「5年ルール」と「125%ルール」が適用されない点がデメリットです。また返済総額が確定しないため、最終的に返済総額が上昇する可能性もあります。

 

住宅ローンを選ぶポイント

住宅ローンを扱う金融機関によって、金利や返済方法、融資条件などが異なります。毎月安定して住宅ローンを返済するためにも、住宅ローンを選ぶポイントを押さえておきましょう。

 

金利の低さで選ぶ

住宅ローンの金利は、返済額に直接的な影響を与えます。金利が低い場合、月々の返済額が抑えられ、借り手の経済負担が軽減されます。

住宅ローンは、数十年と長期にわたって返済していくのが一般的です。少しでも金利が低い住宅ローンを選べば、最終的な総返済額は大幅に削減できます。

金利で選ぶといっても、金融機関のHPなどに掲載されている表面金利ではなく、実質金利で比較することが大事です。表面金利には保証料や手数料などの諸費用が含まれていないため、実質的な金利は変わってきます。

「表面金利が低くても、実質金利では別の住宅ローンのほうが総返済額が抑えられた」というケースもあります。金利を比較する際は、団体信用生命保険や保証料などを含めた実質金利を見るようにしましょう。

また、前述した金利タイプによっても総返済額が変わってきます。金利タイプには「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定金利期間選択型」の3種類あります。

「どのタイプを選べば総返済額が抑えられる」といった明言はできませんが、金利が安く抑えられる可能性があるのは変動金利型です。しかし、金利が上昇するリスクを避けたい安定志向の方は、固定金利型を選ぶとよいでしょう。

 

自分に合った返済方法を選ぶ

住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」「元金均等返済」があります。

 

<元利金等返済>

毎月の返済額(元金・利息)が一定の返済方法です。返済計画が立てやすいメリットがあります。しかし、元金均等返済と比べると元金の減り方が遅く、総返済額が多くなりやすい点がデメリットです。

 

<元金均等返済>

毎月返済する元金の額が一定となる返済方法です。元金を返済期間で均等に割り、残高に合わせて利息を算出します。そのため、徐々に毎月の返済額が減少していくのが特徴です。

元利金等返済と比べると元金の減りが早く、総返済額が少なくなりやすい点がメリットとして挙げられます。しかし、返済開始当初の返済額がもっとも高くなり、返済負担が大きくなる点がデメリットです。

 

安全性・信頼性のある銀行か

住宅ローンを選ぶ際は、借りる金融機関の安全性・信頼性も考慮して選ぶことが大切です。場合によっては、銀行が破綻する可能性もあることを忘れないようにしましょう。安全性や信頼性を見るポイントは、口コミや対応の質、銀行の規模の大きさなどです。気になる金融機関で実際に話を聞いてみるなどして、信頼できそうか見極めるのもよいでしょう。

 

サービスや特典はどうか

金融機関によって、住宅ローンの契約で金利の割引やポイント還元率アップ、キャッシュバックなど、サービスや特典が付いてくる場合があります。特典内容によっては経済的なメリットもあるため、忘れずに確認しておきましょう。

 

オススメの住宅ローン5選!

住宅ローン選びで迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、金利の低さや特典などを考慮したオススメの住宅ローンを5つピックアップしてご紹介します。

なお、ここで紹介する金利は5月時点のものです。

また以下の記事では、新規借り入れ住宅ローンの銀行別金利を比較しています。ぜひ、併せて確認してみてください。

新規借り入れ時の住宅ローン金利を比較!返済額をシミュレーション – リブタイムズ|戸建てを考える方のためのフリーマガジン

 

1.auじぶん銀行

auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立されたネット銀行です。auじぶん銀行が扱う住宅ローンは、数ある住宅ローンのなかでもトップクラスの低金利です。

金利優遇割もあるため、キャリアがauの方やじぶんでんきを利用している方は、適用金利を下げられます。土日祝日も営業しており、サポート体制も充実しているため安心して利用できるでしょう。

 

2.住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は2007年に開業されたネット銀行です。住信SBIネット銀行の住宅ローンは団体信用生命保険の内容が充実しており、ガンだけでなく3大疾病もカバーしている点が魅力です。万が一に備えたい方にぴったりな住宅ローンといえるでしょう。

 

3.りそな銀行

りそな銀行が扱う住宅ローンは、一部繰上返済手数料や収入印紙代が0円になる特典があります。また、団体信用生命保険のセットプランを利用すれば、年0.05%の金利優遇が受けられる場合があります。

サポートも充実しており、店頭やオンラインで住宅ローンに関しての相談が可能です。コンビニATMも月4回まで無料で、アプリも利用しやすいなど利便性が高い点もオススメポイントです。

HPから返済シミュレーションもできるため、一度試してみるとよいでしょう。

 

4.みずほ銀行

メガバンクのみずほ銀行が扱う住宅ローンは、借入後の返済額を柔軟に調整できるプランがあります。これにより、出産やリフォームなどのライフイベントが発生した際にも、家計を考慮した返済が可能です。

また条件次第では、一部繰上返済手数料や金利変更手数料、ATM時間外手数料などが0円となり、総返済額を抑えられます。3大メガバンクのひとつであるみずほ銀行であれば、信頼性・安全性の観点でも、クリアしているといえるでしょう。

 

5.PayPay銀行

キャッシュレス決済で有名なPayPayですが、PayPay銀行では住宅ローンも扱っています。金利が低い点も魅力ですが、利用しやすさもトップクラスです。

必要となる書類の提出はスマホで完了できます。団体信用生命保険の一部プランも上乗せ金利0%であるため、実質金利を抑えられる可能性があります。また、一部繰上返済や印紙代なども無料です。

事前審査の申し込みから契約までもスムーズで、不明点があれば電話や掲示板からサポートを受けられるため、安心して利用できるでしょう。

 

まとめ:審査に落ちることも考慮し複数の銀行に申し込むのがオススメ

住宅ローンには審査があり、その審査基準は金融機関によって異なります。一般的には収入や雇用状況、信用履歴などを見られますが、各金融機関が独自の基準を設けているケースも少なくありません。

複数の銀行に申し込むことで、審査基準が異なる銀行を比較し、より審査に通りやすい金融機関を見つけられます。また、金利や融資条件を比較するうえでも、複数の金融機関に相談して住宅ローンを選ぶとよいでしょう。