クロスと壁紙の違いは?住宅の実例やおすすめの選び方5つを解説

2024年3月23日

「クロスと壁紙の違いって何だろう?」
「壁紙ってどうやって選べばいいんだろう…」
このように、お悩みではないでしょうか?

クロスや壁紙は、部屋の雰囲気に大きな影響を与えます。その一方で、デザインや種類も多いため、どのクロスや壁紙を選べばよいか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

この記事ではクロスと壁紙の違いや、クロスを取り入れた住宅の実例、壁紙の選び方について解説します。

お部屋に合う壁紙やクロスを探していたり、選び方がわからなかったりする方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

クロスと壁紙について

クロスと壁紙の違いについて見ていきましょう。

 

クロスとは

クロスとは壁に貼る素材の1つで、英語で「布」を意味します。ただし、必ずしもクロスに布が使われているわけではありません。

クロスとしてよく用いられている素材は「ビニールクロス」です。このビニールクロスを単に「クロス」と呼んでいます。

 

壁紙とは

壁紙は、建物内の壁(石膏ボード)の上から貼るシートのことです。

壁紙には「紙」や「布」、「合成樹脂」などが多く使われています。

 

クロスと壁紙の違い

クロスと壁紙に大きな違いはありません。一般的には同様の意味で使われています。

ただし正確には、「壁紙」に使われている素材の1つが「クロス」といえるでしょう。

 

住宅に用いられる壁紙(クロス)の実例5選

①ダウンライトを当てた漆喰風の壁紙

リビングの壁面に貼られた、漆喰風のデザインがおしゃれな壁紙。

リビング内のほかの壁紙に比べて少しグレーがかっている点もデザイン性が高いポイントです。

漆喰のデザインが映えるよう、ダウンライトを当てている点も非常におしゃれです。

 

②横に広がりを感じるリビングの壁紙

リビングの壁に白色の壁紙、天井には木目調の壁紙を配したリビング。

壁を明るく、天井を暗めの配色とすることで、実際よりも横に広がりのあるような空間をつくり出しています。

天井を明るくして部屋の高さを強調する方法もありますが、こちらは横の広がりを見せたいときにおすすめの方法です。

 

③トイレに合う淡色の壁紙

向かって正面に白色、両壁に淡い緑色の壁紙を用いたトイレ。

奥が明るい配色のため、室内を広く見せることが可能です。また、淡色を用いてペンダントライトを配置したことで、温かい雰囲気に仕上がっています。

奥にある大きめの窓とのバランスもよく、トイレを落ち着いた空間にしたい方におすすめの例です。

 

④趣味部屋の木目風壁紙

趣味部屋に貼った、木目風の壁紙。

壁だけでなく、天井も同じ木目風の壁紙にすることで、籠もりたくなる趣味部屋の雰囲気に仕上がっています。

壁に趣味の道具をかけると、木目風のデザインと相性がよい点もポイントです。

 

⑤おしゃれなパントリーの壁紙

 

キッチン横のパントリー内、ストライプがおしゃれな壁紙。

キッチンに用いた白色の壁紙との相性も抜群です。縦長のアーチ状入り口とストライプがよく合っており、かわいらしい印象を与えています。

 

壁紙の選び方5つ

壁紙の選び方について、5つご紹介します。

 

① 素材で選ぶ

1つ目は「素材」で選ぶ方法です。

壁紙には「紙」や「クロス(ビニールクロス)」、「合成樹脂」などがよく使われますが、素材ごとに表現できるデザインや質感などが異なります。

そのため、壁紙を貼る部屋によって、素材を検討するとよいでしょう。

たとえば、和室には紙素材のものがよく合いますが、トイレや洗面所など水回りには適しません。

このように、素材によっては部屋との相性が悪い場合があるため注意しましょう。

 

② デザインで選ぶ

2つ目は「デザイン」で選ぶ方法です。壁紙の色や模様・質感によって、部屋の印象はガラリと変わります。

具体的には、暖色系の壁紙は落ち着いた印象を与え、寒色系は洗練された印象になるでしょう。また花柄やドット柄などは、部屋に明るい印象を与えます。

このように、壁紙のデザインに気を配ることで部屋をイメージ通りの空間にすることが可能です。

壁紙のデザインは数多くあるため、比較しながら最適なものを選びましょう。

 

③ 取り入れる場所で選ぶ

3つ目は「取り入れる場所」で選ぶ方法です。

たとえば、子ども部屋や水回りには、落書きや水垢汚れに強い壁紙がよいでしょう。また、玄関には湿度の調整や脱臭効果のある壁紙がおすすめです。

取り入れる場所の環境を踏まえて、壁紙を選ぶとよいでしょう。

 

④ 取り入れる位置で選ぶ

4つ目は「取り入れる位置」で選ぶ方法です。位置によって壁紙を変えることで得られる効果があります。

たとえば同じ部屋の中でも、壁と天井の壁紙を変える方法です。壁より天井の壁紙を明るい色にすると、天井を高く見せられます。また、天井は壁に比べて視線を集めないため、価格の安い壁紙を用いる工夫もおすすめです。

このほか、壁一面の中で上部と下部の壁紙を切り替えることで、よりデザイン性のある印象を与えられるでしょう。

このように、同じ部屋の中でも位置によって壁紙を使い分ける方法もおすすめです。

 

⑤ メンテナンスしやすいものを選ぶ

5つ目は、「メンテナンスしやすいもの」を選ぶ方法です。

具体的には、壁紙の表面に汚れがつきにくく掃除しやすい素材や張り替えが簡単に行える種類などを選ぶとよいでしょう。

壁紙は一般的に、10年ほどで張り替えを行う必要があります。そのため張り替えるときには容易に施工できるものがおすすめです。

 

まとめ:クロスなど壁紙で部屋の印象は大きく変わる | お気に入りを見つけて住宅に取り入れよう

この記事では、クロスと壁紙の違いやクロスを取り入れた住宅の実例、壁紙の選び方について解説しました。

クロスと壁紙は同様の意味で使われていますが、正確には壁紙の種類の1つがクロス(ビニールクロス)です。

また、その素材やデザインの種類は非常に多く、取り扱っているメーカーも豊富なため、選ぶ際には注意しなければなりません。

一方で、壁紙は部屋の印象を大きく変えるため、選ぶときに迷ってしまう方も多いでしょう。そのような場合には、記事内でご紹介した選び方を参考にしていただけると幸いです。

カタログなどをじっくり見てお気に入りの壁紙を探し、住宅に取り入れましょう。