冷蔵庫から音がするのはなぜ?原因と対策をご紹介!

冷蔵庫から聞いたこともないような音がすると、「壊れたのではないか」と心配になる方も多いでしょう。しかし、すぐに故障を疑うのではなく、音がする原因を探ることが大切です。音の種類によっては、簡単に直る場合もあります。

この記事では、冷蔵庫から音がする原因と対策をご紹介します。

 

【音の種類別】冷蔵庫から音がする原因と対策

音の種類によって、どこから音が発生しているのか、原因が何なのかを特定できる場合があります。そして、音がする原因がわかれば対策も可能です。ここでは、冷蔵庫から音がする原因と対策を、音の種類別でご紹介します。

 

「ブーン」と低い音がする場合:コンプレッサーの作動音

冷蔵庫から「ブーン」と低い音がする場合、庫内を急速に冷やすためにコンプレッサー(圧縮機)が高速で作動したため、発生した可能性があります。

コンプレッサーが高速で作動する(庫内を急速に冷やす)のは、以下のようなタイミングです。

  • 1.冷蔵庫を設置した直後、再起動したとき
  • 2.ドアを開けている時間が長い、ドアの開け閉めが多い
  • 3.夏場など、周囲の温度が高い
  • 4.「急冷凍」「急冷蔵」などの、冷蔵庫内を強く冷やす設定にしたとき
  • 5.霜取り運転のとき
  • 6.冷蔵庫が壁にぴったりと設置されている、周りに物が置いてある、ドアのパッキンに汚れやごみが付着している

コンプレッサーの作動音は、冷蔵庫内が設定した温度になれば自然に直ります。しかし、上記の『6』に該当する場合、冷却効率が悪くなっており、熱が放射できないことから、いつまでも音がする可能性もあります。

対策は以下の3つです。

  • ・壁と冷蔵庫を離す
  • ・冷蔵庫の上や周りに物を置かない
  • ・ドアのパッキンを掃除する

 

「コンコン」と音がする場合:ダンパーサーモの作動音

冷蔵庫から「コンコン」とノックされたような音がする場合、冷蔵庫内の温度を調整するダンパーサーモ(サーモスタット)という機器の作動音が原因の可能性があります。

ダンパーサーモは外気と触れる扉付近に設置されており、気温が上昇しやすい夏場などは庫内の温度が早く上がるため、ダンパーサーモが頻繁に作動します。

ダンパーサーモの作動音は自然に止まりますが、音がやまない場合には故障しているかもしれません。ダンパーサーモが故障すると、冷蔵庫が設定した温度よりも冷えてしまうか、まったく冷えない状態になります。

冷蔵庫が正常に稼働していない場合には修理を依頼し、ダンパーサーモを交換しましょう。

 

「キュルキュル」と音がする場合:液体フロンの移動音

冷蔵庫から「キュルキュル」と音が聞こえた場合には、液体フロンが膨張弁を通過する際に生じた音であるといえます。この現象は冷蔵庫内の温度を維持するために定期的に発生するため、特に気にする必要はありません。

ただし、あまりにも大きな音がする場合や、ファンが擦れる音がする場合には、故障の可能性があります。気になる場合は、業者に見てもらいましょう。

 

「カラカラ」と音がする場合:ファンの劣化や寿命

冷蔵庫から「カラカラ」と音がする場合、冷却ファンや霜取り装置が原因の可能性があります。

冷却ファンは、コンプレッサーで冷やした空気を庫内に循環させる役割があり、冷蔵庫を開けているときは止まり、閉めると動き出します。つまり、「カラカラ」という音がドアを開けると止まる場合、冷却ファンが原因といえるでしょう。

冷却ファンが劣化し、外れかけていると、接触した「カラカラ」という音が聞こえます。また、霜が溜まっている場合も、霜が冷却ファンと接触して「カラカラ」と音がすることも。

霜が冷却ファンに接している場合には、霜を取り除くのが有効です。冷却ファンが劣化している場合には、修理業者に依頼して交換してもらう必要があります。

 

「ガタガタ」と音がする場合:接している壁や物

冷蔵庫から「ガタガタ」と音がする場合、冷蔵庫が壁や物に接触して発生している可能性が考えられます。冷蔵庫が壁や物と接していると、コンプレッサーの作動で振動し、大きな音が出る場合もあります。冷蔵庫の周りをよく観察し、壁や物が触れていないか確認してみてください。

また、冷蔵庫が水平に置かれていない場合も「ガタガタ」と音がすることがあります。数年間冷蔵庫を設置していることが原因で、床がへこんでしまい、冷蔵庫が傾いてしまっている可能性もあります。冷蔵庫の足を確認し、高さが調節できるタイプの場合は、高さを調節してみてください。冷蔵庫の設置場所が悪い場合は、場所を移動しましょう。

 

「ピー」と音がする場合:ドア開け閉め忘れ防止のブザー

冷蔵庫から「ピー」と音がする場合、「ドアアラーム」や「製氷おそうじアラーム」が原因の可能性があります。

冷蔵庫や冷凍庫などのドアが一定時間開いたままになっていると、「ピー、ピー」と音が出る場合もあります。ほかにも、冷蔵庫によって何かしらのアラームが搭載されている可能性もあるため、取扱説明書を確認してみてください。

 

冷蔵庫を10年以上使っている場合は寿命の可能性もある

冷蔵庫の寿命は約10年といわれています。メーカーや使い方によって寿命が長くなったり短くなったりする場合もありますが、定期的にメンテナンスしていれば、20年以上使える場合もあります。

音の原因がわからない場合や水漏れなどの問題が生じている場合は、寿命によって故障している可能性が考えられるでしょう。

冷蔵庫を長く使っている場合は、買い替えも検討してみてください。冷蔵庫をお得に買い替えたい方は、決算セールの時期を狙うとよいでしょう。

決算セールの時期は、1月末〜3月末、7月末〜9月末頃が多い傾向にあります。

また、毎年10月〜11月頃に冷蔵庫の新モデルを発売するメーカーも多く、モデルチェンジ前の9月も旧モデルが値下がりする時期であるため、狙い目です。

 

冷蔵庫から音がする原因がわからない場合は?

冷蔵庫の修理や買い替えには多くの費用がかかる場合もあります。冷蔵庫から音がする原因がわからなくても、すぐに修理業者や買い替えを検討する必要はありません。まずはここでご紹介する3つの対策を試してみてください。

 

冷蔵庫の電源を入れ直す

冷蔵庫のコンセントを抜き、時間を置いてからコンセントを入れ直してみてください。冷蔵庫の再起動によって、音が収まるかもしれません。

ただし、電源を抜けば冷蔵庫の温度は徐々に下がっていくため、長時間抜きっぱなしにしないよう注意が必要です。傷みやすい食材は、保冷ボックスに移動させるとよいでしょう。

 

防振マットを敷く

冷蔵庫の振動によって音が生じている場合には、防振マットを敷くのが有効です。防振マットによって振動を和らげ、音が響くのを防げます。音を吸収する吸音材や遮音材などを敷くのもよいでしょう。防振マットはホームセンターでも売られており、ネットショップでも購入できます。

 

メーカーに問い合わせる

音の原因がわからず、あらゆる方法を試しても音が収まらない場合には、メーカーに問い合わせてみましょう。対策方法を教えてもらえたり、迅速に修理の手配をしてくれたりします。メーカーの保証期間内であれば、無料で交換できる場合もあります。

 

まとめ:冷蔵庫から音がする原因を突き止めて早めに対処しよう

冷蔵庫から音がする原因は、コンプレッサーや冷却ファンなど、いくつか考えられます。音の種類から原因を特定し、対策してみてください。冷蔵庫を長く使っている場合には、買い替えも検討しましょう。

以下の記事では、運気の良い家の特徴について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
運気の良い家の特徴|風水に良いインテリアで運気を上げる方法8選 – リブタイムズ