ヘリンボーン柄を床に取り入れたい!ヘリンボーンを導入する注意点もあわせて解説

2023年3月14日

家づくりの際は壁や床などの素材だけでなく、柄やデザインにもこだわりたいところ。今回は、ヘリンボーン柄を用いたヘリンボーンの床について解説!ヘリンボーンの床に向いている床材やヘリンボーンの床を設置する際の注意点もご紹介します。

 

ヘリンボーンってなに?

そもそもヘリンボーンとはどのような意味なのでしょうか。ヘリンボーン柄の概要についてご紹介します。

 

ヘリンボーンとは模様の名称のこと

ヘリンボーンとは、山形と谷型の模様をV字型に組み合わせてつくるデザインのこと。見た目が魚の骨に似ているため「ニシンの骨(ヘリンボーン)」といわれています。

テーブルの天板や椅子をはじめ、シャツやネクタイの柄など、さまざまなアイテムに使用されています。

 

床や壁材として用いられる

住宅業界では、床や壁のデザインとしてヘリンボーン柄を用いることが多いといわれています。小さな長方形の板を90度に合わせて貼り、模様をつくります。

インテリアのちょっとしたワンポイントとして用いられることが多く、おしゃれな空間に仕上がるため人気の高いデザインです。

 

ヘリンボーン柄を床に取り入れるメリット

ヘリンボーン柄を取り入れた床にはどのような特徴があるのでしょうか。ヘリンボーンならではの特色や導入するメリットをご紹介します。

 

立体感のある仕上がりになる

ヘリンボーン柄を床に取り入れると、立体感のある上品な仕上がりに。通常の直線的な床よりも高級感を与える床になります。ラグジュアリーでシックな雰囲気を実現したい方は、ヘリンボーン柄の床材を検討するのがおすすめです。

 

個性的でおしゃれに

ヘリンボーン柄の床にすると、個性的でおしゃれな空間に仕上がるのも大きなメリット。V字型の模様を掛け合わせることで、照明の当たり具合によって質感や色味が違って見えます。

リビングの床にヘリンボーン柄を用いるのは少し派手すぎるかもしれない…と危惧している方は、トイレや書斎スペースの床など、一部分にアクセントを加える意味合いで導入するのがよいでしょう。

 

木材やタイルと組み合わせることであたたかい印象に

ヘリンボーン柄の床は木材やタイルと相性がよく、組み合わせることで空間全体があたたかい印象に仕上がります。ヴィンテージ感やクラシックな雰囲気も醸し出せるため、どこか懐かしいレトロなテイストを好む方におすすめです。

 

ヘリンボーン柄を床に取り入れるデメリット

ヘリンボーン柄を床に取り入れると、個性的でおしゃれな空間になるとわかりました。次に、ヘリンボーン柄を床に取り入れるデメリットや注意点についても解説します。

 

施工費用が高くなる

ヘリンボーン柄の床は直線的な床よりも作業が複雑になるため工期が長くなりやすく、施工費用も高くなる傾向にあります。ヘリンボーン柄に使う素材にもよりますが、無垢材を使う場合は通常の床よりも1.5~2倍の材料費・施工費用がかかると考えましょう。

 

工期が長くなりがち

上記でも挙げた通り、ヘリンボーンの床の設置は作業が複雑になるため、工期も長くなります。小さなV字型の板を織りなすような組み方になるため、慎重に作業する必要があるためです。

ヘリンボーンの床の施工がどれくらい長くなるかは、板の大きさや幅などによって異なります。またヘリンボーンの柄にもさまざまな種類があり、「フレンチヘリンボーン」というデザインになると通常のヘリンボーン柄より長い工期を要することも。

ヘリンボーン柄の種類や板の大きさなどによっても大きく異なるため、どのくらい工期・工費がかかるのかは事前に確認しましょう。

 

圧迫感を与えることも

ヘリンボーン柄の床は個性的でおしゃれな雰囲気に仕上がる一方、空間全体に圧迫感を与えてしまうこともあります。ヘリンボーン柄の床を設置する場合、あまりに色が明るいと主張が激しくなってしまいます。

使用する床材の幅を細くしたり、暗いトーンの木目を掛け合わせるなどといった工夫が必要でしょう。

 

ヘリンボーンの床に使う素材は?

ヘリンボーン柄を床に取り入れるには、どのような建材を使うのがよいのでしょうか。ヘリンボーン柄によく用いられる建材についてご紹介します。

 

無垢材

天然木からつくられた無垢材は、木をそのまま切り出したデザインが人気の建材。天然木ならではのナチュラルなテイストで、ほかの建材には出せない色味や雰囲気を醸し出しています。

無垢材に用いられる天然木は、スギやヒノキ、オーク、クリなどが挙げられます。無垢材を使ったヘリンボーンの床は調湿作用があり、湿気がたまりにくい家になることがメリットです。

 

集成材

数種類の木材を組み合わせた集成材は、天然木でつくられた無垢材よりも強度が高いといわれています。一方、集成材は無垢材と異なり人工的につくられたものになるため、無垢材ならではの色合いを表現するのは難しいでしょう。

無垢材に比べると安価であり、手入れがしやすいことも集成材ならではの強みです。

 

フロアタイル

塩化ビニル製でタイル状の床材。耐久性があり、木材を用いた床材よりもメンテナンスの負担は少ないでしょう。フロアタイルは木材のようなテイストのものも多く展開されているため、ヘリンボーンの床との相性もよいといわれています。

耐水性にも優れているため、水回りスペースなどにもよく用いられています。

 

プラスチックタイル

通称Pタイルとも呼ばれるプラスチックタイルは、塩化ビニル樹脂や炭酸カルシウムなどを混ぜて薄い板状にしたタイルのこと。カッターで好きな大きさにカットできるほか、接着剤を用いて張り付けるだけで簡単に施工できる点も魅力のひとつです。

傷や汚れに強いため、玄関土間などにも利用されています。

 

ヘリンボーン柄を取り入れた家の実例をご紹介!

ヘリンボーン柄を取り入れた家の実例をご紹介します。ヘリンボーン柄の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

トイレの床にヘリンボーン柄を導入した実例

トイレの床にヘリンボーン柄を導入した実例についてご紹介します。主張しすぎないナチュラルな色合いの木目と相性がよく、さりげないおしゃれさが素敵ですよね。

トイレなどちょっとしたスペースにワンポイントとして取り入れており、トイレスペースが格段におしゃれな空間となっています。

 

この家のルームツアー動画はこちら

 

キッチンの壁にヘリンボーン柄を導入した実例

キッチンの壁にヘリンボーン柄を利用した実例についてご紹介します。黒を基調としたシックな家電と相性がよく、ワンランク上のおしゃれな空間を実現。さりげない建材のひと工夫で、さらりと印象が変わりますよね。

 

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まとめ

今回は、ヘリンボーン柄のメリットやデメリット、ヘリンボーン柄を取り入れた実例についてご紹介しました!ヘリンボーン柄は適切に用いることで、ワンランク上のおしゃれな家に仕上がります。

ヘリンボーンのポイントを押さえて、おしゃれなテイストの家をつくっていきましょう!