60坪の土地で建てられる間取りアイデア!メリット・デメリットも解説

2024年4月27日

60坪の土地であれば、どのくらいの広さの家を建てられるのか、どのような暮らしができるのかなど気になりますよね。住宅は坪数ではなく、建ぺい率や容積率などによって建てられる家の広さが異なり、間取りにも影響を与えるので、具体的なイメージをしにくいと感じる方も少なくありません。

そこで今回は、60坪の土地ではどのような家を建てられるのか、どのような間取りアイデアがあるのかなどの疑問に答えていきます。マイホームの間取りを決める際の参考にしてみてください。

相互リンク:30坪の家はどんな感じ?おすすめの間取り7選もご紹介! – リブタイムズ|戸建てを考える方のためのフリーマガジン(libtimes.jp)

 

60坪の土地ではどのくらいの広さの家を建てられる?

まずは、60坪の土地ではどのくらいの広さの家を建てられるのか見ていきましょう。

 

住宅面積の平均は約38坪

総務省が5年おきに行っている『住宅・土地統計調査』によると、一戸建ての平均的な住宅延べ面積は126.63平方メートル、坪数に換算すると約38坪になることがわかります。日本国内における一戸建て住宅の平均面積は30~40坪になります。
出典:『平成 30年住宅・土地統計調査結果』(総務省統計局)

 

大人6~7人世帯も暮らせる広さの家を建てられる

60坪の土地であれば、大人が6~7人で生活できる広さの家を建てられます。二世帯住宅や庭のある家、ある程度土地の広さが必要な平屋、広いガレージを設けた家などを建てることも可能です。よほどの大家族でない限り、ゆったりと暮らせるマイホームを手に入れられる坪数です。

 

60坪の土地に建てる家の間取りアイデア例

60坪の土地の場合、どのような間取りの家を建てられるのか気になる方もいるでしょう。続いては、60坪の土地に建てる家の間取りアイデアをいくつかピックアップしてご紹介します。

 

老後も快適に暮らせる平屋の家

近年、平屋の家が人気となっています。平屋にすることで、子どもが独立して夫婦2人暮らしの場合でも老後の生活における心配を軽減できるためです。60坪の土地があれば建ぺい率によりますが、建物面積27坪の3LDK、建物面積25坪の1LDKなどの間取りを実現できます。

平屋の家は日当たりが悪くなってしまいがちですが、そのデメリットを解消できるような間取り、窓の配置にすることで、快適な老後生活を送れるようになります。

 

ほどよい距離感で同居ができる二世帯住宅

60坪の土地があれば、二世帯住宅も建てられます。二世帯住宅は、同居の恩恵を受けつつ、デメリットを軽減できる暮らし方として取り入れるケースも多く見られます。1階部分を両親世帯、2階部分を子ども世帯が利用することで、ほどよい距離間の同居生活を送れるのがメリットです。

同居の場合ハードルは高くなりますが、二世帯住宅なら問題ないと感じる人もいます。同居を考えていて60坪の土地があるなら、二世帯住宅を検討してみてください。

 

大家族でもゆとりのある3階建ての家

建ぺい率によっては、そこまで広い住宅スペースを確保できない場合もあります。そのような場合は、3階建てにするのがおすすめです。1階部分は水回り、2階部分は主寝室や書斎、3階部分は子ども部屋といったように分ければ、大家族でもゆとりのある暮らしを実現しやすくなります。

 

広々としたビルトインガレージのある家

住宅内に駐車場を設ける「ビルトインガレージ」は、雨や雪の日をはじめ荷物が多い日などに便利です。限られた土地であっても、効率的な間取りを実現できます。

土地が60坪の場合、車2台分のガレージと5~6人が暮らせる5LDKほどの間取りを実現可能です。居住空間も広くなるので、子ども部屋などもつくりやすくなります。

 

ウッドデッキがついた広い庭のある家

60坪の土地があれば、夢の広い庭も実現できます。リビングからつながるウッドデッキを設置し、BBQを楽しむことも可能です。また、中庭にウッドデッキを設置したコの字型の間取りにすれば、開放感のある暮らしを楽しめます。

 

60坪の土地で家を建てるメリット

60坪の土地に家を建てることで得られるメリットもあります。続いては、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

 

家族の希望を盛り込んだ家にできる

敷地に余裕があるので、家族の希望を盛り込んだ家にできるのは、大きなメリットです。二世帯住宅や平屋、2階建てなど、それぞれのニーズに合わせた間取りを選択できます。

家族とはいっても、住みやすいと感じる条件に違いが生じることも珍しくありません。狭い家ではそれぞれの希望を盛り込めませんが、60坪の土地なら広い家も建てられるので、全員の希望を随所に盛り込めるでしょう。

 

大人数でも快適に暮らせる間取りにできる

家族が多い場合にも、60坪の土地があるメリットは大きいでしょう。なぜかというと、60坪の土地なら6~7人家族でも快適に暮らせる間取りにできるためです。親世帯と同居している場合や子どもが多い場合にも、それぞれの個室を用意できるので、家族全員が暮らしやすさを感じられます。

部屋数が多ければ、将来的に家族が増えたときも快適に暮らせるでしょう。同居を見据えた家づくりをする場合も部屋数の多さは重要になるので、60坪の土地は魅力的です。

 

駐車場や収納スペースが確保しやすい

駐車場や収納スペースを確保しやすくなるという点も、メリットの1つとして挙げられます。4台分の駐車場やファミリークローゼット、パントリーなどを兼ね備えた間取りも可能です。広いリビングも確保できるので、開放感のある住空間も手に入れられます。

家族が多くなるとその分収納スペースも必要になります。そのため、大家族であるほど収納スペースや駐車場を広く確保できるのはうれしいと感じるものです。

 

60坪の土地で家を建てるデメリット

60坪の土地に家を建てることで得られるメリットもありますが、デメリットも忘れてはいけません。最後に、どのようなデメリットがあるのかご紹介します。

 

好立地な土地が少ない

60坪の土地は、都心部や人気が高い都市ではあまり見かけませんが、多くは郊外に存在します。通勤や通学の利便性が高い立地条件のよいエリアでは、なかなかお目にかかれないのはデメリットだといえます。

郊外に家を建てる場合、新たにマイカーやバイクなどの交通手段を用意しなければいけない可能性も高まるでしょう。

 

固定資産税や土地の購入・建築費などのコストが高い

固定資産税や土地の購入、建築費などのコストが高くなってしまうこともデメリットに含まれます。敷地面積が広くなると家の規模も大きくなるので、建築費用や外構費用がかさんでしまいます。家本体の設計やコストばかりに目が向いてしまうと、門扉やフェンスなどの費用がかさみ、予算を大幅にオーバーする可能性もないとはいいきれません。

また、坪数が大きくなると固定資産税の金額も高くなります。土地が60.5坪を超える場合は小規模住宅用地の特例措置の適用外となるため、60坪の広さは境界となるラインであることを覚えておきましょう。

 

大きな家は手入れに手間がかかる

大きな家になるほど、手入れには手間がかかります。掃除はもちろんですが、外壁塗装や屋根塗装など定期的なメンテナンスも必要不可欠です。業者に依頼する場合は、ある程度の費用もかかるため、家族と話し合って最適な方法を考えておかなければいけません。

 

まとめ:60坪の土地なら理想の家が建てられる

60坪の土地は、理想的な間取りの家を建てられる広さです。二世帯住宅や3階建て、ウッドデッキのある広い庭など、マイホームに対する夢は広がるものです。その夢を実現したいなら、60坪の土地は最適だといえます。

しかし、都心部などで60坪の土地を購入するのは非常に困難です。郊外になってしまう可能性もあるため、車やバイクなどの交通手段を新たに用意しなければいけないかもしれません。メンテナンス費用などもかさんでしまうため、追加でかかるコストを加味したうえで土地の購入や建築を行うようにしましょう。