【47都道府県版】30坪の注文住宅の相場価格をご紹介!

2022年9月22日

「そろそろ一戸建てを手に入れたい」
「30坪注文住宅の相場価格を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、注文住宅の坪単価ならびに相場価格を、都道府県別・建物の階数別・施工業者別にご紹介します。記事を読むことで、自分の住んでいるエリアの相場価格が分かります。相場価格を参考にしながら、30坪注文住宅を建てる場合どこの施工業者に頼むか検討してみてください。

 

相場価格はどうやって求めるの?

相場価格を求めるためには、「フラット35利用者調査|2021年度集計表」のデータを参照します。フラット35利用者調査とは、毎年住宅金融支援機構がおこなう調査で、利用者の年齢、家族数、年収、購入した住宅の概要などがまとめられているものです。

このデータの中から都道府県別に「1㎡当たりの建築費用平均値」を抽出し、3.3をかけて坪単価を求め、さらに坪数30をかけて相場価格を算出します。数式にすると下記の通りです。

・1㎡当たりの平均値×3.3×30=相場価格

 

都道府県別に30坪注文住宅の相場価格を試算

前述した計算式を使って都道府県別に相場価格を計算し、一覧表にしました。全国平均は2,880万円ですが、最高価格の東京都3,444万円から最低価格の鳥取県2,544万円まで大きな差があります。

 

 

建物の階数によって坪単価は違う

前述した通り、住宅の坪単価は、84.8〜114.8万円で全国平均96万円です。ただし、住宅は建物の階数によって坪単価が違ってきます。同じ30坪の住宅なら、2階建ての坪単価が一番低く、3階建てや平屋になると坪単価が高くなるのが一般的です。

 

2階建ての坪単価

2階建て住宅の坪単価を全国的に調査したデータは見当たりませんが、全住宅のうちで2階建てが一番多いため、全住宅の平均坪単価とほぼ同一と思われます。よって、2階建ての坪単価は約96万円と捉えるのがよいでしょう。

ただし、この数値はあくまでも平均値であり、建築の仕方や施工業者によって幅があります。たとえば、2階にトイレをつけるなどで別費用がかかり、逆に坪単価が高くなることがあります。したがって、2階建てが一番安い傾向があるというくらいに考えましょう。

 

3階建ての坪単価

3階建ての場合、2階建てにはかからない「構造計算費用」が30〜50万円かかります。また、3階建てにすると単位面積あたりにかかる重量が上がるため、地盤が強くなければいけません。土地地盤が弱い場合は地盤改良費用が20〜130万円かかります。この結果、2階建てに比べると3階建ては50〜180万円高くなり、坪単価にすると2〜6万円高くなります。したがって、3階建て住宅の坪単価相場は98〜102万円くらいです。

 

平屋の坪単価

建築費用の中で一番コストがかかるのは屋根と基礎の部分です。たとえば、総2階建て30坪の建物の場合は基礎と屋根面積は15坪ずつですが、仮に基礎工事に90万円、屋根工事に90万円かかったとしましょう。

この場合の基礎と屋根工事の坪単価は、180 ÷ 30 = 6万円です。それに対して、平屋で30坪の場合は、基礎と屋根工事は30坪ずつとなり、基礎工事に180万円、屋根工事に180万円かかります。

よって基礎と屋根工事の坪単価は360 ÷ 30 = 12万円です。家の面積1坪当たり6万円も高くなる理屈です。概算すると、30坪の平屋なら坪単価102万円になります。

 

施工業者によって坪単価は異なる

注文住宅を建てる場合、施工業者によって坪単価は違ってきます。平均的には、ハウスメーカー・工務店・ローコストメーカーの順に高い傾向です。

 

ハウスメーカーの坪単価

代表的なハウスメーカーの坪単価をしめします。

・積水ハウス:74~133万円
・セキスイハイム:60~90万円
・へーベルハウス:65~104万円
・大和ハウス:53~196万円
・住友林業:80~103万円
・パナソニックホームズ:60~130万円

ハウスメーカー全体の坪単価は53〜196万円、中間値124万円といったところです。

 

東京都にある工務店の坪単価

都道府県により工務店の坪単価は変わってきますが、代表例として東京都にある工務店の坪単価を示します。

・アイコーホーム:60~80万円
・伊佐ホームズ:90~100万円
・ウスクラ建設:60~80万円
・大槻ホーム:60~100万円
・カジャデザイン:70~100万円
・カツマタ:80~100万円
・金沢兼六の家:50~70万円

東京都の工務店全体でみると坪単価は50〜100万円、中間値75万円です。個別の工務店により差はありますが、ハウスメーカーよりは安価です。

 

ローコストメーカーの坪単価

ハウスメーカーの中には、建築材や建築工法のコストをおさえたローコストメーカーがあります。

・アキュラホーム:40~88万円
・ユニバーサルホーム:47~70万円
・アイフルホーム:30~65万円
・イザットハウス:65~80万円
・イシンホーム:34~78万円

ローコストメーカー全体の坪単価は30〜88万円、中間値60万円であり、3者の中では一番安価です。

 

30坪の注文住宅を建てる際の施工業者の選び方

施工業者によって坪単価が違うことを解説しましたが、価格だけではなく、施工業者によって特徴も異なります。条件の違いをもとに、30坪の注文住宅を建てるときの施行業者の選び方をご紹介します。

 

アフターサポート重視の場合

ハウスメーカーによっては、法定の10年保証に加えて、さらに長期の無料点検を保障してくれるところがあります。アフターサポート重視の場合は、メンテナンスが充実しているハウスメーカーを選びましょう。

 

設計・デザインにこだわりたい場合は工務店を選ぼう

工務店は設計の自由度が高く、個性的なデザインのところが多いようです。工務店のこだわりと、施工主のこだわりが一致すれば最適の選択となるため、設計・デザインにこだわりたい方は、ぜひ工務店をおすすめします。

 

建築費用をおさえたい場合はローコストメーカーを選ぼう

ローコストメーカーでは、建築材量を自社工場で大量生産したり、工事費用をおさえた事業者を利用したりして、コストをさげています。その分、デザインの自由度が低くなります。ローコストメーカーは、デザインにあまりこだわりがなく、とにかくコストをおさえたい人向きです。

 

まとめ:30坪の注文住宅を建てる場合は自分にあった施工業者を選んでください

30坪注文住宅の相場価格は、都道府県別に大きく異なり、同じ都道府県内でも建物の階数や施工業者によって坪単価が違います。建物の階数については2階建てでコストを抑えられる傾向があります。施工業者を選ぶ場合、アフターサポート・保証内容重視の人はハウスメーカーを、設計・デザインにこだわりがある人は工務店を、費用を抑えて注文住宅を建てたい人はローコストメーカーを選ぶとよいでしょう。自分に合った施工業者を選び、注文住宅の建築を上手に始めてみてください。