洗面所の間取りは工夫次第で広々とおしゃれに!事例3選もご紹介

2023年5月6日

洗面所は毎日何度も使う場所であり、生活するうえで重要な部分です。それゆえに、洗面所をどのような間取りにするか、どう工夫すればよいか悩む方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、洗面所の間取りで重要なポイントや利便性の高い洗面所にする方法などを解説します。また洗面所の間取り&工夫事例も3つご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

 

洗面所の間取りで重要なポイント

洗面所は朝晩の身支度や歯磨き、手洗い、化粧、洗顔などの基本的な身だしなみを整えるために欠かせない場所です。そのため機能性や使い勝手がよく、快適な間取りを考えましょう。ここでは、洗面所の間取りで重要なポイントを2つご紹介します。

 

家族構成に合わせた広さ

洗面所は家族構成やライフスタイルに合わせた間取り設計を意識しましょう。家族が多い場合や複数人が同時に洗面所を使用することが多い場合は、広めのスペースが必要です。一方、二人暮らしや同時に洗面所を利用しない場合などは、洗面所を必要最小限の広さにして省スペース化するとよいでしょう。

また洗面所は脱衣所を兼ねる場合もありますし、複数の設備が必要となるケースもあります。洗濯機や鏡、洗面台、収納スペースなど、どのように配置するかも考慮したうえで間取り設計をするとよいでしょう。

 

家事動線を考慮する

洗面所は何度も行き来する場合があるため、家事動線を考慮し、家族が快適に過ごせるような間取り設計を行いましょう。家事動線とは、家事をする際の流れや動線のことを指し、洗面所もその一部です。

たとえば、洗濯や掃除の際に汚れたものを洗う場合、洗面所で手洗いをすることがあります。その際には、洗面所から掃除している場所や洗濯機までの動線をスムーズにするのがよいでしょう。
また朝の身支度の際には、洗面所から寝室やクローゼットへの動線がスムーズだと、忙しい朝の準備時間を短縮できます。

このように家事動線を考慮することで、家族が快適に生活できるようになります。実際に生活したときをシミュレーションし、間取り設計をしてみてください。

以下の記事では、洗面所や脱衣所を有効活用するアイディアをご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

>>効率的な水回りと収納空間に注目!「暮らし」が考え抜かれた平屋

 

利便性の高い洗面所にするには?

洗面所は毎日何度も利用する場所であるため、生活の質を高めるためにも使い勝手のよさや設備の充実度が重要です。

快適で機能的な洗面所は、身支度や掃除などの家事をスムーズに行えるようになり、ストレスも減らせるでしょう。ここでは、利便性の高い洗面所にするためのポイントを2つご紹介します。

 

収納スペースを確保する

洗面所では歯磨きや手洗い、メイクや髭剃りなどの身支度に必要なアイテムが多く、常に整理整頓が必要です。収納スペースがないと、洗面台周りが乱雑になり、使い勝手が悪くなるため、ストレスを感じることもあるでしょう。

また脱衣所としての役割を持つ洗面所では、衣服やタオルなどを置くスペースも必要です。場合によっては、洗濯機や洗濯用品を置くこともあるでしょう。

収納スペースが充実していると、タオルや衣服、洗濯用品などが整理しやすく、使い勝手がよくなります。壁面収納やキャビネット、引き出し、洗面台下などを活用して、必要なアイテムを収納できるスペースを確保するとよいでしょう。

 

ライフスタイルに合わせた設備&機能を備える

洗面所はライフスタイルに合わせた設備や機能を備えることで、生活の質が向上します。具体的には、コンセントの数や配置、照明、洗面化粧台のタイプなどです。

コンセントの数や配置は、ヘアドライヤーやシェーバーなどの電気製品を使う頻度や必要性に合わせて考慮する必要があります。

また、照明や洗面化粧台のタイプも、使用頻度や好み、家族構成などによって選択することが重要です。設備重視で利便性を上げるのか、必要最小限の機能や設備にしてシンプルなデザインにするのかなど、よく検討してみてください。

 

おしゃれな洗面所にする3つのコツ

洗面所をおしゃれにすることは、家の中での居心地のよさを高めるだけでなく、家族や来客の印象にも大きく影響します。おしゃれな洗面所であれば、毎日の身支度や手洗いなどの日常的な作業も楽しくなるでしょう。また、洗面所をおしゃれにしておくことで、訪問者が利用する際にもよい印象を与えられます。ここでご紹介する、おしゃれな洗面所にする3つのコツを押さえておきましょう。

 

1.色合いを揃える

洗面所の色合いを工夫することで、明るくさわやかな空間や、落ち着いた雰囲気の空間など、さまざまな印象を作り出すことが可能です。また、色合いによっては空間を広く見せられるため、小さな洗面所でも広々とした印象を与えられるでしょう。色合いを統一することで、まとまりのあるおしゃれな洗面所を作り出せます。

色合いを決める前に、ナチュラルやモノトーン、和風など、テーマを決めるのもおすすめです。テーマが決まれば色合いや素材、そこに飾るアイテムも選びやすくなります。

 

2.素材にこだわる

選ぶ素材によっても、空間の印象が大きく変わります。たとえば、ナチュラルな木目調の素材を使えば、温かみのある落ち着いた空間を作り出すことが可能です。

また、スタイリッシュな質感のタイルを使えば、モダンでクールな空間を作り出せます。選ぶ素材によっては清潔感や光沢感などを強調させることも可能です。

素材には耐久性やメンテナンス性なども変わってくるため、その点も考慮しながら素材選びをしましょう。

 

3.生活感を出さない

洗面所は家族全員が使う場所であるため、日常的にタオルやハブラシ、化粧品などのアイテムが置かれていますが、それらを上手に収納することでスッキリとした印象を与えられます。

生活感を出さないためには、タオルやハブラシ、化粧品などのアイテムを収納する棚や引き出しを設置するとよいでしょう。

 

洗面所と脱衣所を合わせた間取りのメリット・デメリットとは?

近年の住宅事情の変化に伴って、洗面所と脱衣所を合わせた間取りの需要が増えてきています。特に、都市部の小規模住宅や賃貸住宅では、限られたスペースを効率的に使うために洗面所と脱衣所を合わせるケースが多い傾向です。ここでは、洗面所と脱衣所を合わせた間取りのメリット・デメリットをご紹介します。

 

【メリット】生活動線がラクになる

洗面所と脱衣所を別々に配置する場合、着替えた後に洗面所に行くために、廊下や別の部屋を通らなくてはいけない場合があります。しかし、洗面所と脱衣所を合わせることで、着替えた後にすぐに手を洗ったり、歯を磨いたりできるため生活動線がスムーズになります。

また洗面所と脱衣所を一緒にすることで、広い空間を効率的に使えるのもメリットです。これにより、注文住宅の建築コストを抑えることにもつながります。

 

【デメリット】プライバシーが気になる

洗面所と脱衣所を一緒にすると、家族それぞれのプライバシーが確保されないケースがあります。たとえば、洗面所と脱衣所を同時に使用する場合、プライバシーを守るためにドアを閉められません。

また洗面所と脱衣所を一緒にする場合、どちらにも十分なスペースを確保する必要があるでしょう。収納スペースや衣服の収納方法など、効率的にスペースを使う工夫をする必要があります。

 

洗面所と脱衣所をあえて分けるのもおすすめ!

「プライバシーが気になる」「脱衣所を広々と使いたい」といった場合には、洗面所と脱衣所を分ける間取りがおすすめです。ここでは、洗面所と脱衣所を分けるメリットとデメリットをご紹介します。

 

【メリット】入浴時に家族が入ってこない

洗面所と脱衣所を分けることで、入浴時に家族が洗面所や脱衣所に入ってこないため、プライバシーが守られます。家族が多い場合やライフスタイルによっては、洗面所と脱衣所を同時に使わなくてはいけない場面もあるでしょう。そういった際に気を使わなくて済みます。

 

【デメリット】床面積が大きくなる

洗面所と脱衣所を分ける場合、広いスペースが必要となり床面積が大きくなるため、建築費用がかさんでしまう可能性があります。それに家事動線が長くなってしまうのもデメリットです。

建築費用を少しでも抑えたい場合は、洗面所と脱衣所を分けることが家族構成やライフスタイルに合っているのか、よく検討してみてください。

 

洗面所の間取り&工夫事例3選!

洗面所の間取りをどのようにするか、ポイントがわかっても具体的な間取りのイメージはつきにくいのではないでしょうか。ここでは、洗面所の間取り&工夫事例を3つピックアップしてご紹介します。気に入ったものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。

 

リビングに汚れを持ち込まない!子どもや犬がいる家庭におすすめの間取り

こちらは、玄関と脱衣所がつながっている間取りです。帰ってきてすぐに洋服を着替え、お風呂に入れるため、リビングに汚れを持ち込まなくて済みます。「子どもが野球から帰ってきてすぐにお風呂に入りたい」「犬の散歩から帰って足を洗いたい」といったシーンに最適です。

 

脱衣所を広く取り、部屋干し空間も兼ねている間取り

脱衣所と洗面所を合わせた間取りですが、広々とした空間が大きな特徴。洗濯機や鏡、収納棚を置いても十分なスペースを確保できます。また脱衣所には物干し用の設備であるホスクリーンが設置されており、部屋干しも可能です。

お風呂には浴室乾燥機がついているため、洗濯物がすぐに乾くよう工夫されています。「毎日洗濯をしたい」という家庭の場合は、この間取りのように脱衣所を部屋干し空間として利用できるようにするとよいでしょう。

 

利便性を追求した「家事楽動線」の間取り

脱衣所と洗面所を分けた間取りです。しかし、洗面所から脱衣所、玄関、トイレへの動線が短く、使いやすさにこだわっています。脱衣所は部屋干しできるようになっており、汚れ物用に使えるスロップシンクも備えています。脱衣所から収納部屋も近いため、部屋干しして乾いた洗濯物をすぐに収納できるのも特徴です。

 

まとめ:毎日使う洗面所の間取りは慎重に決めよう!

洗面所は家族が毎日使う場所であるため、利便性や機能性、雰囲気にこだわった間取りは非常に重要です。さらに、洗面所は一日の始まりや終わりを過ごす場所でもあります。

快適な空間であると、心身ともにリフレッシュでき、ストレスもかからず毎日を過ごせるでしょう。家族構成やライフスタイルに合わせて、間取りを慎重に決めてみてください。