使いやすいサニタリースペースはどうつくる?実例とともにご紹介!

2023年1月22日

サニタリースペースとは、洗面所や浴室、トイレといった水回りの空間を指します。毎日使うサニタリースペースは家事動線に配慮するとともに、衛生的な場所であることが求められます。

今回は、使いやすいサニタリースペースのつくり方を実例とともにご紹介!ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。

 

サニタリースペースとは

そもそもサニタリースペースとはどのような空間を指すのでしょうか。サニタリースペースの定義から見ていきましょう。

 

洗面所や浴室などの空間を指す

サニタリースペースは、洗面所や浴室、トイレなど高い衛生面を保つためのスペースを指します。家族が毎日使う場所となるため、使いやすい衛生的な空間にすうことが大切です。

今回は、サニタリースペースの中でもとくにこだわりたい洗面台・脱衣室・トイレの3か所をご紹介。サニタリースペースをつくる際の動線設計やデザインのコツなどを解説します。

 

【洗面台編】使いやすいサニタリースペースの実例

効率のよい家事動線と衛生的な空間が確保された洗面台スペースの実例をご紹介します。

 

使用済みタオルをそのまま洗濯機へ入れられる設計に

洗面台スペースの隣にランドリールームを設け、洗面台のそばには小さな穴が開いています。洗面台で使ったタオルを穴から通すことで、反対側にある洗濯機スペースに直接タオルを入れられるよう工夫しています。

洗面台を使う際に必ず発生するタオルですが、洗濯機置き場まで持っていくのが面倒なケースもあるでしょう。洗濯機スペースへと直接つながる間取りにすることで、効率のよい洗濯動線に仕上がっています。

洗面台には、商業施設のトイレで見るようなダストボックスも設置。洗面台を使用した際に出されたティッシュやコットンのゴミをダストボックスへそのまま捨てられるため、高い機能性も保っています。

 

2人並んでゆったり使える大きな鏡

洗面台スペースは、いかに使いやすい動線をつくるかが住みやすさのカギ。家族の身支度で混みあう朝は、洗面台の取り合いになる方も多いのではないでしょうか。

二人並んで身支度ができるように鏡を大きくつくることで、朝の混雑を避けられるよう工夫しています。

 

おしゃれな造作洗面台

毎日使う洗面台スペースは、自分好みのおしゃれなデザインに仕上げたいもの。造作の洗面台をつくることで、自分好みの棚の高さやデザインを実現できます。

棚の下は収納スペースにし、おしゃれで機能的な洗面台となっています。

 

【脱衣室編】動線が優れたサニタリースペースの実例

脱衣室には洗濯機を置くという方も多いため、洗濯動線を工夫することで過ごしやすい住宅を実現できます。効率よく洗濯が進む脱衣室のつくり方をご紹介します。

 

脱衣室から直線的に洗濯動線が確立できる間取り

脱衣室のとなりにウォークインクローゼットを設けることで、脱衣室で「洗う→干す」の動線を、となりのウォークインクローゼットで「しまう」の動線を確保。脱衣室とウォークインクローゼットをつなげて、直線的に洗濯が完結する間取りとなっています。

 

脱衣室はタイル張りにすると、より衛生的な雰囲気に

脱衣室兼部屋干し用スペースはタイル張りにすることで、水分に強い空間に。表面をサッと拭くだけでよいため、手軽に衛生的な空間を保てます。

シンクはあえて白ではなくグレーなどの濃い色にすると、よりおしゃれな洗面台スペースに。汚れも目立ちにくいため、おしゃれな洗面台スペースを維持しやすくなります。

 

物干し用スペースとウォークインクローゼットの動線をストレスフリーに

物干し用スペースを設置した脱衣室。物干しバーを一直線に設置するのでなく、2本の物干しバーを設置して間を開けておくことで、部屋干しでも浴室へとつながりやすい空間に仕上がります。

具体的な暮らし方を考えた脱衣室兼物干しスペースとなっており、使いやすい空間となっていますね。

 

スロップシンクを設置

脱衣室にスロップシンクを設置し、使い勝手のよい空間にするのもおすすめです。スロップシンクとは、掃除用の大型洗面台のこと。子どもが泥だらけになって遊んだ際の衣類や靴、吐しゃ物が付着してしまった衣類など、洗面台で洗うのに抵抗のある物を洗える洗面台となっています。

通常の洗面台にプラスする形でスロップシンクを設置することで、用途によって使い分けが可能な洗面台スペースとなります。

 

【トイレ編】清潔感とおしゃれさが魅力なサニタリースペースの実例

トイレは家の中でも最も衛生的な空間にしたいもの。清潔感とおしゃれさを兼ね備えた、機能的なサニタリースペースの実例をご紹介します。

 

開放感が魅力!脱衣室にトイレを設置

脱衣室にトイレを設置し、開放的なトイレに仕上げたサニタリースペース。トイレを使った後にそのまま浴室へと行ける動線となっており、大変便利ですよね。

トイレを新たに設けないことで、生活空間を削らないようにしているのもポイント。敷地が限られていてもトイレは2か所設置したい!といった方におすすめです。

脱衣室・トイレ・浴室とサニタリースペースがすべてひと部屋で完結するため、キッチン後方に「サニタリールーム」として設けておくとよいでしょう。料理中にサッと洗濯をしたり、子どもがお風呂に入る際の衣類の着脱を手伝うなどといった家事動線を確保しています。

 

大理石調のタイルで衛生的に

大理石調のタイルをトイレの床材として使用し、衛生的な空間に。タイルを床材として採用すると、水をはじいて汚れが付着しにくい空間に仕上がるためおすすめです。

トイレには手すりを設置し、バリアフリーな設計に。足腰に負担がかかりにくいよう工夫しています。

 

猫用のトイレを併設

トイレの隣には、トイレットペーパーやペットシーツが収納できる広いクローゼットを併設。ペットトイレをそのクローゼット内に設置することで、においが気にならないよう工夫しています。

通常、室内で飼われている場合はリビングなどにペットトイレを設置するケースが多い一方、リビングのにおいが気になってしまうというケースも。ペットトイレと家族が利用するトイレを同じ空間にすることで、生活空間に影響のないストレスフリーな住宅に仕上がります。

 

エコカラットを設置しておしゃれ×脱臭効果に

トイレの壁はエコカラットを用いて、陰影のあるおしゃれなデザインに。エコカラットとは、調湿機能のある内装材のこと。脱臭効果もあるため、トイレとの相性のよい内装材です。

エコカラットをトイレに設置することで、おしゃれさだけでなく湿気がこもりにくい、きれいなトイレに仕上がります。

 

まとめ

今回は、おしゃれで衛生的なサニタリースペースを洗面台・脱衣室・トイレの3部屋に分けてご紹介しました!毎日使うサニタリースペースは、機能的でおしゃれな空間にしたいもの。

多くの実例を参考にしながら、家族の暮らし方にマッチしたサニタリースペースをつくっていきましょう!