注文住宅の費用のシミュレーション!住宅ローンなど知っておきたいポイントも解説

2023年3月17日

注文住宅を購入するにあたって、費用をシミュレーションする方が多いのではないでしょうか。実は、シミュレーションをする前に知っておくとよいお金の知識があります。この記事では、住宅購入のシミュレーションを行う前に知っておきたいお金の知識をご紹介!。費用のシミュレーションを行う際はぜひ参考にしてみてください。

 

注文住宅の費用相場

注文住宅に必要な費用のシミュレーションをする上で気になるのが、費用相場ではないでしょうか。ここでは注文住宅の費用相場を、主要エリア別と土地の有無別でまとめました。

(参考:2021年度フラット35の利用調査

 

費用別の注文住宅の特徴

ここでは1,000万円台から4,000万円台の費用別に注文住宅の特徴を解説します。なお、ここでは注文住宅の費用のみで土地代は含まれていません。

 

1,000万円台の注文住宅の特徴

1,000万円台の注文住宅の特徴は、以下の通りです。

大きさは、大きめの平屋から一般的なサイズの2階建ての家になることが多いです。また、間取りは坪数が限られているため、壁を少なくして部屋数を少なくしたほうが圧迫感を感じにくいでしょう。

 

2,000万円台の注文住宅の特徴

2,000万円台の注文住宅の特徴は、以下の通りです。1,000万円台の注文住宅に比べると少々規模が大きくなっています。

3,000万円台の注文住宅の特徴

3,000万円台の注文住宅の特徴です。二世帯住宅も視野に入ってくるため、2,000万円台の注文住宅に比べて選択の幅が広がっています。

いびつな形の土地にも対応した家を建てられるため、東京でも立地にこだわれます。

 

4,000万円台の注文住宅の特徴

4,000万円台の注文住宅の特徴です。3,000万円台の注文住宅より規模が大きくなっているだけでなく、デザインなどにも十分こだわれます。

注文住宅の費用シミュレーション前に知っておきたい住宅ローン

注文住宅の住宅ローン借入額の相場

ここでは注文住宅の費用をシミュレーションする前に知っておきたい住宅ローンについてご紹介します。

 

注文住宅の住宅ローン借入額の相場

注文住宅の住宅ローンの借入額の相場としては、近年は金利が低いこともあり年収の6~7倍程度となっています。

 

住宅ローンの返済負担率が大事

住宅ローンを組むにあたって、なるべく多く借りたいと考える方が多いのではないでしょうか。しかし、大事なのは「返済負担率」です。

返済負担率の上限は各金融機関で定めがありますが、年収の25%以下が望ましいでしょう。

 

注文住宅の費用シミュレーション前に知っておきたい頭金

頭金の相場

一般的に、頭金は住宅購入額の2割程度が目安です。例えば、4,000万円の住宅を購入する場合、2割程度の800万円が頭金の相場です。

 

頭金を用意するメリット

頭金を用意するメリットは以下の通りです。

 

①月々の返済額を減らせる

頭金を用意することで、借入金額を抑えることができます。また、融資率が低ければ低いほど金利の優遇を受けられる場合があるため、より低い金利でローンを組むことができます。

 

②審査に通りやすくなる

頭金を用意すると、住宅ローンの審査に通りやすいです。なぜなら、頭金を用意できるということはそれまで貯蓄ができていたという証明になり、銀行からの信頼を得やすくなるためです。

 

2-3.頭金を用意するデメリット

ここまで頭金を用意するメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットもあります。

 

①頭金の準備に時間がかかる

頭金はある程度のまとまった金額が必要です。場合によっては頭金の準備をしている間に購入タイミングを逸してしまうことがあります。

 

②一時的に所持金が減る

頭金としてまとまった金額を出すために貯金などから捻出する場合、手持ちの現金が減ってしまうため注意が必要です。家づくり中に起きた不慮の事故やけがなどといった思わぬ出費をはじめ、住宅が完成した後の引越し料金や家具、家電製品の購入費に影響を及ぼす可能性があるためです。

 

注文住宅の費用シミュレーション前に知っておきたい費用内訳

ここからは、具体的な注文住宅費用の内訳について解説します。

 

本体工事費

本体工事は建物そのものの工事のことです。本体工事費は全体の費用の約7割といわれています。
この本体工事も、仮設工事、基礎工事、木工事、内外装工事、設備工事、設計料などに分けられます。

 

解体工事費用

購入した土地に建物がある場合、まずは建物の解体工事から行います。

 

仮設工事費用

住宅を建てる際はじめに行うのがこの仮設工事です。工事をするにあたって必要な仮設物(足場など)を設置します。建物が大きくなると、この仮設工事費用も高くなります。

 

基礎工事費用

建物を支えるためには基礎工事が必須。基礎にはコンクリートを使用します。基礎の種類は布基礎とべた基礎がありますが、べた基礎は床下にもコンクリートを敷くため費用が高くなります。

 

木工事費用

木工事はその名のとおり、木を加工したり組み立てたりする工事です。本体工事の中での時間や費用の割合の大部分を占めます。

 

内装外工事費用

内装はフローリングなどの室内部分、外装は屋根や外壁など建物の外側の部分です。内装外工事費は材料によって金額が変わってきます。

 

設備工事費用

家の空調・キッチン・浴室などにかかってくる費用です。選択する商品のグレードによって金額が変わってきます。

 

設計料

会社にもよりますが、設計料も本体工事に含まれることがあります。設計料は事務所の実績などによって異なりますが、一般的には3,000万円ほどの木造住宅で10〜15%といわれています。

 

付帯工事費

付帯工事費は、本体工事とは別で必要な工事などの費用です。一般的に、付帯工事費は全体の約2割といわれています。

 

外構工事

建物の外にある、庭や駐車場をつくるのにかかる費用です。デザインなどにこだわるのであれば、その分費用も多くかかってきます。

 

配管工事

水道管やガス管を本管から引き込む工事です。水道管の引き込み工事は30〜50万円程度といわれています。ガス管の引き込み工事は、1mあたり約1万円が相場です。

 

照明などの購入・設置費用

照明の数、種類、窓の大きさや種類によって金額が変わってきます。本体工事費用に含まれることもあるので、見積書をしっかり確認しましょう。

 

諸費用

諸費用とは、本体工事、付帯工事以外にかかってくる費用のことです。全体の5〜7%程度といわれています。

 

契約費用

不動産会社や工務店との契約時に必要な印紙代などです。例えば、建設工事請負契約書に貼る印紙代は、1,000〜5,000万円の契約には1万円です。ただしこの金額は印紙税軽減後の金額となります。

 

税金

注文住宅を建てる際、ある程度の税金がかかります。税金としてかかる費用を次に示します。
印紙税・土地の売買価格の3%+ 6万円が上限です。そのほか登記関係、不動産取得税、固定資産税・都市計画税、消費税などがあります。

 

ローンに関する費用

家のローンを組む際にかかってくるのが、融資事務手数料です。また、保証人の代わりに支払う保証料もあります。

そのほかにも、住宅ローンを組む際に必ず入らなければいけないのが火災保険の保険料です。
さらに、ローンを組んだ人が亡くなった際にその支払い義務をなくす「団体信用生命保険」への加入も義務づけられています。

 

家具や家電の購入費

家が変わると以前の家具では合わなくなるかもしれません。そんな時にかかってくるのが家具や家電の購入費です。たとえば、棚やソファなどです。

 

引越し代

工事のタイミングによっては、仮住まいへの引越しが発生する場合があります。その場合、想定より金額がかさんでしまうでしょう。

 

土地代

本体工事費などのほかに土地を所有していない場合、土地代もかかってきます。2021年度のデータでは全国平均で1,444万円、首都圏で2,220万円程度です。また、不動産会社へ支払う手数料もあります。

 

まとめ:

この記事では注文住宅購入費のシミュレーションをする前に知っておくと便利なお金の知識をまとめました。住宅ローンや頭金、購入費の内訳を把握することで、より具体的なシミュレーションができるようになります。項目が多く覚えるのは大変ですが、後悔のない注文住宅を作るために参考にしていただければと思います。より詳しく知りたい方はお近くのハウスメーカーに問い合わせるのもおすすめです。

土地探しについてくわしく知りたい方は以下の記事が参考になります。ぜひチェックしてみてください。

疲れない土地探しのコツは?不動産のプロが徹底解説! – リブタイムズ|戸建てを考える方のためのフリーマガジン