30坪のおしゃれな間取り4選!おしゃれに仕上げるポイントも解説

2023年4月21日

30坪の間取りを広くおしゃれに見せたい、そう考える人にぴったりな30坪の間取り例を厳選しました。

注文住宅を建てるにあたり「延べ床面積30坪では狭すぎるのでは」「30坪で家族構成やライフスタイルの変化に対応できるか心配」と考えている人も多いのではないでしょうか。

今回は実例とともに、30坪の間取りの工夫ポイントも解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

 

30坪の家の広さと間取りの目安

延べ床面積30坪の家は、具体的にどのくらいの広さで、どういった間取りにできるでしょうか。まずは全国的なデータを目安に、30坪の広さと間取りのイメージをつかみましょう。

 

30坪は約100㎡

30坪は平米にすると99.174㎡です。約100㎡とするときりがよくイメージしやすいでしょう。畳数に換算すると、約60畳になります。

住宅金融支援機構の調査によると、注文住宅の延べ床面積は全国平均で約38坪(123.8㎡)です。30坪の家は、全国平均よりも少し小さめであることがわかります。

>>住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査

国土交通省の「住生活基本計画」では、3人家族が快適に暮らせる面積の目安が30坪です。

>>国土交通省「住生活基本計画

30坪の家は両親と子ども1人または2人の3~4人家族に適した広さといえるでしょう。ただし、平均よりは狭いため、空間を無駄なくおしゃれに活用するには、間取りの工夫が必要です。

 

30坪の間取りの目安

30坪の家で3~4人家族が暮らす場合、どんな間取りが必要で、何坪ずつ配分すればよいでしょうか。

「住生活基本計画」によると、30坪で3~4人家族が快適に暮らせる間取りの目安は以下の通りです。

「住宅基本計画」誘導居住面積水準(都市型)の例より作成

家族構成に合わせてLDKや個室に余裕を持たせたい場合は、配分を調整したり、延べ床面積には含まれないロフトなどをつくって活用するとよいでしょう。

 

30坪の間取りをおしゃれにするポイント4つ

全国平均より小さめの30坪でも広々とおしゃれにする、間取りの工夫ポイントを4つ紹介します。

 

1.無駄なスペースを省く

30坪で家を建てるなら、無駄なスペースは徹底的に省き、広くしたいリビングや個室に配分することが大切です。水回りを1ヶ所に集めて廊下をなくすと、スペースの節約になるほか、家事動線も短くなり効率も上がります。

2階建ては、階段や廊下スペースが必要なため、同じ間取りでも一般的な長方形の平屋より5坪ほど余分に面積が必要だといわれます。2階建てにする場合はおしゃれなスケルトンのリビング階段を採用したり階段下を収納にしたりすると、空間を有効活用できておすすめです。

 

2.開放感のあるおしゃれな間取りを取り入れる

コンパクトな30坪の住宅を開放的でおしゃれに演出できる、流行りの間取りを紹介します。

 

2-1.吹き抜けリビング

吹き抜けをリビングに取り入れると室内に高さが出せるため、延べ床面積が取れない場合も広々とした空間を演出できます。

天井が高いと冷暖房が効きづらくなるデメリットがありますが、壁や天井の断熱性能をしっかり高めることで解消可能です。

 

2-2.スキップフロア

壁をつくらずに空間をゆるやかに区切れるスキップフロアは、開放的で実用的な空間を増やせます。しかも、モデルハウスのようにとてもおしゃれです。

子どもの遊び場にしたり仕事に集中しながら子どもを見守れる書斎スペースにしたり、と暮らしに合わせた使い方ができます。

 

3.収納スペースを確保する

おしゃれな空間にものを溢れさせず開放的な部屋を維持するためにも、収納スペースはしっかり計画的に確保しましょう。

居住スペースを削りたくない場合は、勾配天井を利用したロフトやスキップフロア、階段の下に大容量の収納をつくるのもおすすめです。リビングや個室の収納はコンパクトにしても、子どもの成長にも対応できる収納量を確保できます。

 

30坪のおしゃれな間取り4選

30坪とは思えない、開放的でおしゃれな平屋と2階建ての間取りを2つずつご紹介します。平均よりコンパクトな30坪は、何を重視するかを明確にすることがとても重要です。空間を確保するテクニックや収納の工夫もぜひ参考にしてください。

2LDKの平屋を30坪で建てた間取りの実例やポイントも参考にしてみてください。
>>2LDKの平屋10選!10~30坪台まで坪数別にご紹介

 

①子どもが小さいうちは広々2LDK、成長したら4LDKにできる30坪の平屋

 

 

おしゃれな西海岸テイストで注目を集めている30坪の平屋は、間取りも自由度が高く開放的。廊下がなくても回遊しやすいよう、すべての部屋がLDKを中心に配置されています。約9畳の仕切れる子ども部屋は、約22畳のリビングにつなげると約30畳の2LDKに。もう1つの子ども部屋は、集中しやすさやプライバシーに配慮した個室です。子どもが成長したら4LDKにして、巣立ったら2LDKにと変更できます。

 

【30坪4LDKで、LDK約30帖のサーファーズハウス】見学会のお家をご紹介!第126回【カリフォルニア、西海岸(風)のお家】【ルームツアー】

 

②5人家族にも対応でき、プライバシーにも配慮した30坪の4LDK平屋

 

こちらの平屋は、子どもが成長したときにプライバシーを確保できるよう、個室間に廊下を確保。子ども部屋は、仕切れるタイプと個室タイプの2室。廊下を確保することで音漏れしにくく、にぎやかな5人家族や受験期・思春期の子どもがいても静かで快適に過ごせます。
LDKは平均よりも少しコンパクトで、家族の一体感が感じられる造りです。リビング、ダイニング、キッチンすべてが南向きで大きな窓に面しているため、明るく開放的で、実際より広く見えますね。4.5畳の和室の扉を開放すれば、さらに広く多目的に使えます。

【子供の成長に応じて進化する平屋!】見学会のお家をご紹介!#37【30坪なのに4LDK】【ルームツアー】【LibWork】

 

③30坪以下とは思えない、広く見せる工夫が満載の総2階

 

LDKはスケルトンのリビング階段を採用しているため見通しがよく、開放的。高さや大きさの違う窓を配置して、リビングを一層明るくおしゃれに見せているのも素敵です。

寝室と仕切られる子ども部屋は、クローゼットをあえてポールのみのオープンスタイルにして面積を確保。成長に応じて机を壁付けすることもできます。見せる収納を楽しめ、子どもにも収納や片付けを意識してもらえますね。

【都会にもマッチ?めっちゃ広く見える29坪2階】見学会のお家をご紹介!#87【あらゆるところにDIYで自由自在】【ルームツアー】【LibWork】

 

④28坪に大容量収納を6つつくり、広々LDKや書斎まであるコンパクトな総2階

 

コンパクトな28坪の総2階で3LDKに書斎やトイレを2つを確保できた秘訣は、居室近くに設置した6つの大容量収納にあります。生活感のあるものは大容量収納に隠して収納でき、必要になったらさっと取り出せてとても便利です。

キッチンは対面式にせずあえて縦長ラインを強調したことで、LDKが広くおしゃれに見えます。吊戸棚も縦長を採用したことで、冷蔵庫やカップボードもきっちりキッチンスペースに収まり、目的別にメリハリのある空間使いができつつ一体感のあるLDKを実現しています。

【平屋換算23坪に、3sLDK+収納が8個&トイレ2個!?】見学会のお家をご紹介!第153回【ズボラ主婦がラクできるコンパクト2階】【ルームツアー】

 

まとめ:実例やポイントを参考に、30坪の間取りをおしゃれに仕上げよう

30坪の家は日本の平均的な住宅より少しコンパクトですが、家事動線も短くて利便性が高いうえ、間取りを工夫することで、広々としたおしゃれな空間に仕上げられます。

今回は30坪をおしゃれに見せる間取りのポイントは以下の通りです。

・スペースの使い方を徹底的に見直して無駄を省く
・流行りの吹き抜けリビングやスキップフロアなどの間取りは、30坪をおしゃれで開放的に見せる効果あり
・収納スペースはしっかり確保する

子どもの成長やライフスタイルの変化をしっかり見据えて、30坪前後とは思えない開放的な間取りの実例もご紹介しました。

実例とポイントを参考に、おしゃれな30坪の間取りを計画してみてください。