平屋に屋上を取り入れたい!メリットや注意点を解説

2023年4月22日

平屋に屋上を取り入れると、庭スペースを確保しなくても十分に外とのつながりを感じられる住宅に仕上がります。

今回は、平屋に屋上を取り付けるメリットや注意点を解説!屋上を取り付ける際に取り入れたい設備もご紹介します。平屋に屋上を導入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

平屋に屋上を取り付けるメリット

平屋に屋上を取り付けるとどのようなメリットがあるのでしょうか。家族で楽しめる屋上の取り付け方とともに解説します。

 

敷地が限られていても庭を設置できる

平屋に屋上を設置することで、庭としてのスペースを確保できます。敷地が限られていて庭を設置するスペースがない場合でも手軽に外の空間を導入できるため、比較的土地面積が狭い都心部などでも導入しやすいでしょう。

2階に水回りスペースを設ければ、外干し用スペースとしても活用が可能です。道路との距離も遠いため、排気ガスで服を外干しすると臭くなる…といったケースもないでしょう。

 

セカンドリビングとして活用できる

お家時間が増えた現在、第2のリビングとして使用できることもメリットの一つ。チェアを置けばちょっとした読書スペースとなるほか、テーブルを置いてバーベキューを楽しむ…というのもよいでしょう。

地上でバーベキューをする場合、煙や臭いが気になってしまうという方も多いのではないでしょうか。セカンドリビングとして屋上を活用することで、手軽にバーベキューを楽しむなど家族の時間を共有できます。

 

屋上でのガーデニングで虫が寄ってこない

屋上でガーデニングを始めるのもおすすめです。通常の庭スペースと比べて虫があまり寄ってこないため、管理が比較的容易に。上述した「排気ガスが少ない」というメリットのほか、「虫が寄ってこない、庭をいたずらで荒らされることもない」というのも挙げられます。

地上で発生しがちな外的要因の懸念事項も、屋上であればある程度軽減できるでしょう。

 

子どもやペットを遊ばせられる

屋上は、子どもやペットの遊び場としても有効です。地上にある庭スペースで子どもやペットを遊ばせていると、少し目を離した隙に道路へ飛び出してしまうといったリスクがあります。庭でプールなどをしたい場合、周囲の視線を気にする方も多いでしょう。

屋上であれば道路に面していないため、交通事故のリスクはぐっと下がります。もちろん屋上ならではの転落リスクはある一方、セキュリティ面の対策さえしておけば問題ないでしょう。

 

平屋に屋上を取り付ける際の注意点

メリットの多い屋上の設置は、やはりデメリットや注意点も。しっかり確認していきましょう!

 

陸屋根になる

平屋に屋上を設置したい場合、屋根は陸屋根(りくやね・ろくやね)になることが多いでしょう。陸屋根とは、屋根が水平に設置されている形状の屋根を指します。通常の三角屋根や切妻屋根にすると屋上は設置できないため、将来的に屋上の設置を考えている方は陸屋根にしておくのがよいでしょう。

 

建築費用が高くなる

屋上を取り付けることで、建築費用はどうしても高くなってしまいます。防水処理や階段の設置などが必要となるため、100〜300万円ほど追加の建築費用としてかかるでしょう。

建築費用が高くなるほか、メンテナンスにコストがかかるのも気を付けたいポイントです。木造住宅でよく使われるFRP防水は、およそ10年程度で防水施工が必要となります。よりグレードの高い防水施工でメンテナンスの頻度を下げることも可能になるため、初期費用はかかってしまいますがメンテナンスフリーの防水施工も検討するとよいでしょう。

 

屋上の管理が必要

平屋に屋上を設置する場合、定期的な掃除や管理も必要になります。鳥のフンや落ち葉、苔などの掃除は、快適な屋上を維持するのに必須のメンテナンスですよね。

上記に挙げた屋上の管理は、庭や外構を設置する場合でも同様のメンテナンス内容となります。屋上を庭として使うか、アウトドアリビングとしてチェアやテーブルを設置して使うかなどでも管理の仕方は変わってくるため、家族に合う屋上の使い方を考えましょう。

 

フェンスの高さなどセキュリティ面も意識する

屋上を設置する際に必ず気を付けなければいけないのはセキュリティ面です。建築基準法では高さ1.1m以上の壁やフェンスなどを屋上に設置する必要があります。しかし、1.1mほどのフェンスでは小学生になると飛び越えられる可能性もあります。

建築基準法ぎりぎりの大きさでフェンスを設置すると、転落リスクが高まることも。転落リスクなども考慮して家づくりを進めることが大切です。

 

平屋に屋上をつくるには?導入したい設備をご紹介

平屋に屋上を設置する際に導入したいおすすめの住宅設備をご紹介します。ぜひ屋上づくりの参考にしてみてくださいね。

 

シェード

屋外での日よけに用いられるシェードは、テントを張ったようなアウトドア風の雰囲気にできる便利アイテム。シェードを設置することで日よけとなるだけでなく、上からの視線を遮るというメリットもあります。

家の近くに高層マンションが建っていたりすると、屋上で十分にくつろぐのは難しいですよね。日よけ+視線よけとして、シェードを活用しましょう。

 

家庭用高圧洗浄機

陸屋根の場合は1階とほぼ同じ面積の屋上を設けられる一方、ワンフロア分のメンテナンスを行うのは意外と大変。家庭用の高圧洗浄機で汚れを洗い流すことで、手間や負担なく屋上をきれいに保つことが可能です。

フェンスにも併用できるため、屋上の掃除は高圧洗浄機ひとつで事足りるのも大きなメリットでしょう。

 

水栓

バーベキューやガーデニングの水やり、ホースでの掃除などに欠かせないのが水栓です。水を使うたびに洗面台の蛇口をホースでつなぐのは面倒なため、水栓を1つ屋上に設置しておくのがよいでしょう。

屋上で食事を楽しみたいという方は、水栓のほかに簡易的なシンクを導入してもよいかもしれません。

 

屋外用防水コンセント

調理器具や照明などを設置する際は、屋外用防水コンセントを必ず設置しましょう。通常のコンセントを設置すると防水機能がないため、壊れたり感電してしまうリスクもあります。

屋上でのコンセント設置は、設置できる位置が決まっていることもあるためコードリールを準備しておくことも大切です。

 

まとめ

今回は、平屋に屋上を設置するメリットやデメリット、おすすめの住宅設備について解説しました!屋上はセカンドリビングとしても活用できるため、設備を工夫することでより過ごしやすい空間に仕上がります。

家族が使いやすい屋上の特徴を押さえ、快適な屋上ライフを送っていきましょう!