簡単おしゃれ!室内に窓を設ける「デコマド」って?
部屋内の空間に窓を設ける「デコマド」。空間をゆるやかに区切ることが可能なため、人気の住宅設備となっています。
今回は、簡単に室内へ窓を設けられる「デコマド」について徹底解説!メリット・デメリットのほか、デコマドを効果的に設置した実例も解説します。
デコマドとは
デコマドとはどのような住宅設備を指すのでしょうか。デコマドの特徴や、室内用窓を設置するメリット・デメリットについて解説します。
室内用窓のこと
デコマドとは、LIXIL(リクシル)が提供している室内用窓のこと。壁や引き戸を設置して空間を狭めたくはないが、開放感は高めたいという際に導入する住宅設備です。
デコマドは壁の代わりに「窓」を設置するという考え方。大きなガラスを用いて仕切ることで、空間の広がりをさらに感じられます。
開閉型とFIX窓型の2種類がある
デコマドは、主に開閉型とFIX窓型の2種類。開閉型は引き違い窓や両開き窓など、開閉方法にバリエーションのあるものが多いといわれています。一方でFIX窓型とは、開閉できない窓のこと。FIX窓型は、開閉型よりも比較的安価で展開されています。
デコマドを選ぶ際は、どちらのタイプが自分に合っているかを確認しましょう。
デコマドを設置するメリット・デメリット
デコマドを設置するメリット・デメリットについてご紹介します。デコマドを導入しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
デコマドを設置することで空間をゆるやかに区切られるほか、採光・通風という観点からもメリットが多くあります。
デコマドを導入するメリット・デメリットについて解説します。
空間をゆるやかに区切られる
デコマドを設置することで、室内の空間をゆるやかに区切ることが可能です。キッチンとダイニングスペースの間や中2階の書斎スペースなど、完全に壁などで区切ると閉塞感を生む場合に用いることでデコマドの効果を発揮します。
室内のアクセントになる
デコマドを設置することで、室内インテリアのアクセントに。窓枠も理想とするテイストをもとに選ぶと、よりおしゃれな空間を実現できます。たとえば、木材の窓枠であればカフェ風のナチュラルな印象に。ブラックの窓枠であればクールでスタイリッシュな印象に仕上がるでしょう。
デコマドの大きさも、気を付けたいポイントです。壁に大きく設置して空間に広がりを持たせたい方は大きめのものを設置し、インテリアのワンポイントとしてナチュラルに仕上げたい方は小さめのデコマドにするのがよいでしょう。
家族の様子を感じられる
室内用の窓であれば、壁や扉と違って家族の様子を感じられます。キッチンとダイニングの間に仕切りをつくりたいけれど、ダイニングの様子も感じたい…という方にもデコマドはおすすめです。
隣の部屋から採光がとれる
隣室から採光がとれるのも、デコマドにおけるメリットのひとつ。通常、採光は照明もしくは自然光から取り入れることが多い一方、窓のない廊下などは暗い印象になってしまうこともしばしばあります。また窓を設置していても、北側にある部屋の場合はなかなか自然光が届きにくいというケースもあるでしょう。
上記のようなケースにも、デコマドは有効です。南側の自然光が差し込みやすい明るい部屋にデコマドを設置することで、採光のとれる空間に仕上がります。
風の通り道ができる
上記の通り隣室からの採光が取れるため、通風機能も同じく追加されます。1つの窓から複数の部屋へと風の通り道ができ、空気が循環しやすい住宅を実現できるでしょう。
デメリット
デコマドを設置するメリットは多くある一方、やはりデメリットも。確認していきましょう。
プライバシーに配慮する必要がある
開放感を得られるというメリットがある一方、プライバシーに配慮する必要も出てきます。壁やドアで空間を区切るわけではないため家族のプライベート空間を守ることができず、心理的に閉塞感を覚えてしまう…というケースがあることも。
デコマドの位置や大きさなどを考慮しながら、プライバシーに配慮した設置を心がけましょう。
デコマドで仕切る2部屋の雰囲気を確認する
デコマドで仕切る2部屋の雰囲気がマッチしているかどうかも、確認する必要があります。一方の部屋から見るとデコマドの大きさや位置がマッチしていても、もう一方の部屋から見るとデコマドが浮いてしまっている…というケースがあるためです。
デコマドを設置する際は一方の部屋から見るのではなく、もう一方の部屋からも合っているかどうか確認しましょう。
デコマドを設置した家の実例3選!
デコマドを設置した家の実例をご紹介します。どの住宅もデコマドをうまく活用したおしゃれなデザインとなっているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
リビングの中2階にデコマドを設置した実例
リビングの中2階にデコマドを設置した実例。リビングのシックな雰囲気と、窓枠がブラックのデコマドとの相性は抜群。空間をぐっと引き締めるおしゃれな空間となっています。
東側に設置したデコマドの奥には外へとつながる窓を設置。東側からのあたたかな自然光がリビングにまで行き渡るよう配慮しています。
デコマドを設置した中2階。小さなソファとデスクを導入し、ちょっとした書斎スペースとしても活用できるよう工夫しています。
使いみちが広がる空間となっていますね。
子ども部屋にデコマドを設置した実例
子ども部屋の廊下側にデコマドを設置した実例です。
北側の子ども部屋で自然光が差し込みにくい空間となっていますが、南側の吹き抜け部分を上手に活用。南側にデコマドを設置することで光の通り道が生まれ、明るい子ども部屋に仕上がります。
開放感×プライバシーに配慮したデコマドの実例
リビングにデコマドを設置した実例。デコマドはすりガラスにすることで、プライバシーに配慮している点がポイントです。
採光がとれるデコマドは便利な一方、室内が丸見えになることに抵抗感を覚える方も多いのではないでしょうか。ガラス面をすりガラスや曇りガラスにするなどのひと工夫で、プライベートな空間を保ちながらも採光のとれる明るい場所となります。
まとめ
今回は、デコマドを設置するメリット・デメリットや実例について解説しました!デコマドを用いることでおしゃれな空間に仕上がる一方、気を付けなければいけないポイントも多くあります。
デコマドの特徴や注意点、実例を参考にしながら、おしゃれな内装の住宅をつくっていきましょう!