家のセキュリティはどう守る?最新技術もご紹介!

2023年7月22日

せっかく家を建てるのであれば、安全に長く過ごせる場所にしたいもの。マンションなどの集合住宅ではオートロック機能などセキュリティ面で安心できる側面は多い一方、一軒家の場合は自分自身でセキュリティを強化する必要があります。

今回は、場所ごとのセキュリティ対策や最新技術搭載の防犯ツールをご紹介!家のセキュリティ対策について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

侵入窃盗の発生場所は?

家のセキュリティで一番意識したいのは、不法侵入での窃盗や空き巣対策。ここでは侵入窃盗が発生しやすい場所について解説します。

 

一軒家・共同住宅など住宅からの侵入窃盗が全体の約45%

(出典:警察庁)

侵入窃盗は主に一軒家から17.6%、3階以下の共同住宅(マンション・アパート)から17.6%、4階建て以上で9.3%というように、住居への侵入窃盗が全体で大きな割合を占めています。住居ーとりわけ一軒家のセキュリティ対策がいかに大切かがわかるでしょう。

 

家のどの場所から侵入される?

一軒家で侵入されやすい場所としてまず挙げられるのが「窓」です。上図を見ると、共同住宅と比べて圧倒的に窓からの侵入が多いと分かります。階建てが高くなるにつれて、窓からではなく出入口からの侵入が多くなります。

窓はカギをかけている場合でも、強引にガラスを割って侵入するというケースが多いのでしょう。

 

どの住居タイプでも、侵入された要因第1位は「無締まり」

侵入された要因はすべて「無締まり」が最も多い結果に。一軒家の場合、無締まりの次にガラス破りが多いのは1階~2階の間取りがほとんどであるためと考えられます。

また一軒家の場合、一般的にマンションより部屋数は多くなるため窓や勝手口の閉め忘れが発生することも無締まりでの侵入が多い要因のひとつでしょう。

 

場所別!おすすめのセキュリティ対策

侵入されやすい場所を理解すれば、あとは適切な対策を施しましょう。おすすめのセキュリティ対策を家のスペース別にご紹介します。

 

侵入経路第1位の窓は2階までしっかりと施錠することが大切です。上図からも分かる通り、3階建て以内の集合住宅であれば空き巣は難なく侵入します。2階だからといって気を抜かないようにしましょう。

窓はしっかりと施錠することはもちろん、簡単に突破されない工夫も大切です。具体的には、窓を二重ガラスにしたり開口部に面格子を取り付けるなどの対策がおすすめです。

 

玄関ドア

玄関ドアは、人がいない間にピッキングをして侵入する…といったケースが多いといわれています。窓のように簡単に割れるわけではないため、カギの強化が最優先でしょう。

ポイントは、防犯の基本といわれる「ワンドアツーロック」の考え方。1つのドアに2つのカギを取り付けることで、簡単に侵入できないドアに仕上がります。

またガラスが一部用いられている玄関ドアの場合も、ガラスへの対策同様に強化ガラスを設置する等の対策を行いましょう。

 

玄関アプローチ

見落とされがちな玄関アプローチも、防犯のための工夫が大切です。外灯があまりなく、夜間に玄関アプローチも暗い場合は、空き巣に侵入されやすいため注意しましょう。

そのほか防犯のために砂砂利を敷いておくのも有効です。空き巣が侵入するとザクザク音が聞こえるため、侵入者の早期発見につながります。

 

ベランダ

ベランダは見過ごされがちですが、注意したい場所のひとつ。ベランダ付近に植木やカーポートなどが設置されていると、足場にして登ってくる可能性があります。

ベランダの窓も防犯性の高いものにするのはもちろんのこと、手すりを高くして侵入されにくくするなどの工夫も大切です。

 

外構

庭の植木や塀などで、外から見て家の様子が分かりにくい設計にするのはやめておきましょう。ピッキングや窓を割っていても外から気づかれにくいため、侵入されるリスクがあります。

 

IoT技術を駆使したセキュリティ対策についてご紹介!

家のセキュリティ対策を万全にするには上記に挙げた方法のほかに、IoT技術を活用するのもおすすめです。IoTとはInternet of Thingsの略で、あらゆるモノをインターネットにつなげる技術を指します。家とインターネットをIoT技術でつなぐと、外出先でも家の中を見守ることが可能です。

家のセキュリティを高めるIoTツールについてご紹介します。

 

スマートロック

スマートロックとは、自分のスマートフォンから遠隔でカギの施錠ができる機能のこと。カギをかけ忘れたら自動で施錠できる機能もあるため、安心して外出できます。

またカギを失くした際もスマートロックは有効です。カギ本体がなくてもスマートフォン一つで施錠・開錠ができるため、空き巣対策だけでなく紛失リスクも軽減できるでしょう。

 

指紋認証のカギ

カギや暗証番号なども不要な指紋認証のカギは、メインのカギが使えなくなった時の補助カギとして最適です。二重ロックの意味合いとして使用するケースも多く、万全なセキュリティ対策といえるでしょう。

 

スマート照明

家への帰りが遅く常に家の中が暗い場合は、スマートフォンで操作できるスマート照明を取り付けるのがおすすめです。空き巣が目を付ける家の特徴として、「家主が長い時間家におらず常に明かりが消えている家」が挙げられます。

スマート照明であれば、家の電気を付けっぱなしにすることなく好きなタイミングで電気を付けたり消したりできます。

 

まとめ

今回は、家のセキュリティ対策について場所別にご紹介しました!一軒家はマンションなどの集合住宅とは違い、ある程度自分でセキュリティ対策を行う必要があります。

「自分の家は大丈夫だろう」と他人事に思わず、もし自分や家族の身に起こったら…と考えながらセキュリティ対策を行っていきましょう。