スマートホームカメラとは?役割や利用するメリット、導入時の注意点を解説!

スマートホームカメラは、外出先や離れた場所から家の中を確認できるアイテムです。離れた場所に住む家族の見守りやペットの様子をいつでも見られるなど、さまざまなメリットがあります。

今回は、スマートホームカメラを新築の設備として導入する利点に加えて、設置する際の注意点やカメラを選ぶポイントについて解説していきましょう。導入を検討している方は、ぜひチェックしてください。

 

スマートホームカメラとは?

まずは、スマートホームカメラがどういった設備であるのかを解説していきます。スマートホームカメラは、離れた場所や外出先からでもリアルタイムで家の中の様子をチェックできる設備です。

侵入検知機能が搭載されているカメラであれば不法侵入者が検知された場合、侵入者に音や声で威嚇でき、犯罪を防ぐことにも役立ちます。防犯として有効なだけではなく、子どもや高齢者、ペットの見守りとしても活躍します。

マイクが搭載されているカメラであれば、映像だけではなく音声もチェックでき、さらにはカメラを通じて通話をすることも可能です。離れた家族とも定期的に会話ができ、体調の確認もできるため、家族の不調時もすぐに対応できます。

リアルタイムで見るためには、カメラとスマホを連動できるアプリをダウンロードすれば、簡単にチェックすることが可能です。アプリは基本的に無料でダウンロードできるものが多いため、費用もかかりません。ただし、カメラ本体の価格は製品によって大きく変わるので、それぞれの特徴をしっかりと把握した上で選択してください。

 

スマートホームカメラを設置する利点

スマートホームカメラの役割をさらに知るためにも、新築住宅に設置するメリットを解説していきます。

 

外出先から家の中を確認できる

スマートホームカメラの最大の利点は「外出先でも家の中をすぐにチェックできる」という点です。スマホのアプリと連動すれば、アプリを開くだけでいつでも家の中を確認できます。

家の中で過ごしているペットの様子や留守番をしている子どもの様子をすぐにチェックでき、不安を解消することに役立ちます。

 

リアルタイムの映像が見られる

新築住宅の場合、防犯カメラの設置を検討される方もいるでしょう。防犯カメラがあれば犯罪を記録して解決につながります。しかし、スマートホームカメラであればリアルタイムの映像確認が可能です。

防犯カメラの場合、録画された映像を後から確認して犯人を特定する手がかりを掴みます。一方、スマートホームカメラはリアルタイムの映像や音声を受け取れるので、不法侵入者にいち早く気づくことが可能です。

警察への通報もすぐに行えるほか、マイクやスピーカーを通じて犯人に警告できます。音や声に犯人が驚けば、犯罪を未然に防げるでしょう。

また、寝室で寝かせている子どもの様子を確認したときにも便利です。ほかの部屋で家事をしていても子どもの様子を確認でき、泣き出したときや起きたときでもすぐに子どもの元へ駆けつけられます。

 

活用シーンが幅広い

外出先でも家の様子をすぐにチェックできるため、子どもやペット、離れて暮らす高齢者の見守りに便利な設備です。カメラによって機能に違いがありますが、動体検知するカメラであれば動くものに反応して撮影を行います。

そのため、侵入者などがいた場合はすぐに撮影が開始されます。容量の節約にもなるでしょう。

また、動くものを検知して自動で追尾して撮影を行う自動追尾機能が搭載されているカメラもあります。暗視機能が搭載されたカメラであれば、暗い場所でも映像を残せるので防犯体制をより強固なものにできます。

録画機能があれば撮影された映像を残すことも可能で、犯罪の証拠としても役立つでしょう。ただし、動画の最大保存期間などは製品によって異なるため、あらかじめチェックしてください。

そのほかにも、防水・防塵機能が搭載されているカメラもあり、活用シーンに合わせて選ぶことが可能です。

 

スマートホームカメラを設置する際の注意点

新築住宅の設備としてスマートホームカメラを導入すればさまざまな恩恵が得られます。しかし、設置する際には注意点もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

 

置く場所に注意する

スマートホームカメラを置く場所は各家庭によって異なります。場所によっては設置できないケースもあり、不安定な場所に設置をすれば子どもやペットが倒す危険性もあるでしょう。

また、スマートホームカメラには無線タイプと有線タイプがあり、無線タイプであれば配線処理の手間もなく、ケーブルが絡まる心配もないため場所を選ばずに設置できます。一方有線タイプは配線場所を確保する必要があり、設置場所に制限があるため注意が必要です。

映る範囲はカメラの画角によって変わります。画角が広いカメラであれば広範囲を映せるため、部屋全体の撮影をしたい場合に有効です。

画角が狭いカメラは、映せる範囲が狭いですが、被写体を大きく映せる点が強みです。子どもや高齢者、ペットの表情を読み取りたいときに活用してみましょう。

角度調整が柔軟にできるタイプであれば、狙った範囲を的確に撮影できるためおすすめです。カメラによってはスマホで角度調整ができるタイプもあるため、購入時にチェックしてみましょう。

 

外出先から映像を見ると通信料がかかる

スマートホームカメラを導入する際には通信料にも注意してください。映像や音声を受信する際にはデータ通信が必要になり、スマートホームカメラで映像を見る場合も通信料がかかっている点は忘れないようにしましょう。

通信容量は、フレームレートの数値に関係しています。フレームレートとは、映像の滑らかさを示す値であり「fps」という単位で表されます。fpsの数値が高くなればなるほど、データの通信量も多くなってしまうため、あらかじめチェックしておきましょう。

通信容量や通信速度に制限があれば早い段階で上限に達してしまうため、映像の受信に影響を与えてしまいます。スマホプランの見直しも必要となるでしょう。

 

Wi-Fi環境が必要

スマートホームカメラは通常、オフラインの状態では利用できません。インターネットを経由してカメラとスマホを接続するため、Wi-Fi環境がなければ滑らかな映像を視聴できません。

ネット環境が不十分な場所では映像に乱れが生じるほか、音声が聞き取りにくい、遠隔操作ができないといった弱みがあります。Wi-Fi環境があれば問題ないため、設置する場所だけではなく、視聴する側もネット環境を整えることが大切です。

ただし、SIMカメラであればオフラインでも利用できます。SIMカードが内蔵されたカメラで、LTEのデータ通信回線を活用してネットに接続する仕組みです。

撮影された映像はLTE回線を通じて転送され、スマホで確認できます。回線を気にせず設置できる点が長所ですが、通信環境の悪い地域であれば映像が遅延する可能性があります。データ通信量に制限があるプランの場合も、容量に注意しなければすぐに上限に達してしまうため気をつけましょう。

 

スマートホームカメラを選ぶ際のポイント

スマートホームカメラを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

 

対応するスマホをチェック

スマートホームカメラといってもさまざまな種類があります。そのため、購入の際には自分が使っているスマホと連動しているか確認することが大切です。基本的にはiPhone・Android両方に対応している製品が多いですが、中にはどちらか一方のみしか対応していない製品もあります。

 

サイズ感にも注目

スマートホームカメラを選ぶ際にはサイズ感にも注目してください。特に防犯をメインに使用する場合、サイズの大きいカメラを選べば設置をするだけで防犯意識をアピールできます。ただし、大きすぎるカメラは設置する場所も限定され、場所によっては設置できないケースもあるでしょう。

屋内に設置する場合やいたずらを防止したい場合は、目立ちにくいサイズの小さいカメラにすると設置もしやすく、目立たないためいたずらの証拠を残すことに役立ちます。インテリアにも溶け込みやすいので邪魔になりません。

 

有線・無線の特徴を把握しておく

スマートホームカメラには有線タイプと無線タイプがあり、設置のしやすさで比較すれば無線タイプのほうがおすすめ。しかし、無線タイプは電波の干渉を受けやすい弱みがあるため注意が必要です。画像の遅延やノイズが発生する可能性があるため、家電製品の配置に注意が必要となります。
一方、有線タイプは配置の際に場所を選ぶ可能性がありますが、電波の干渉を受けにくく安定した通信が行える点が魅力です。滑らかで綺麗な映像が残せるため、それぞれの特徴を理解してから購入を決めてください。

また、画像の良さに注目する場合は画素数のチェックも忘れないようにしましょう。高画質なカメラであれば人ものの表情だけではなく、文字や記号といった細かい部分まで映すことも可能です。ただし、高画質であればあるほどデータ容量は大きくなってしまうため注意してください。

 

通話機能があるとコミュニケーションが取れる

製品によってさまざまな機能がありますが、双方向通話機能が搭載されている場合はカメラに映っている人ものとの会話も可能です。留守番をしている子どもとコミュニケーションを取れるだけでなく、ペットに声をかけたり、離れて暮らす高齢の家族の体調を気遣う言葉を届けたりすることもできます。玄関にカメラを設置すれば、宅配便が来たときの対応も遠隔で行えるでしょう。

侵入者があった場合は声をかけて警告でき、音声記録にも対応していれば証拠も残せるため防犯対策として有効です。

 

まとめ:スマートホームカメラで自宅のセキュリティを強化しよう

今回は、スマートホームカメラを導入する利点や注意点などについて解説してきました。新築住宅に導入する場合、設置をすればさまざまな効果が得られます。しかし、置き場所や通信量など、さまざまな点に配慮する必要があるため注意してください。

カメラを選ぶ際にはサイズ感や無線・有線のチェック、搭載されている機能を見比べて、最適なものを選びましょう。今回ご紹介した内容を参考に、新築住宅に合った製品を探してみてください。