一軒家とマンションどちらがおすすめ?特徴を徹底比較

2022年5月30日

家を購入する際に一軒家とマンションで悩む方は少なくありません。費用面でどっちのほうがお得なのか、知りたい方が多いのではないでしょうか。

この記事では一軒家とマンションの違いについて解説していきます。家を購入する際の参考にしてみてください。

 

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マンションのメリット・デメリット

一軒家とマンションのどちらがよいかを検討するには、両者のメリット・デメリットについてつかむことが大切です。マンションに住むメリット・デメリットをご紹介します。

 

マンションに住むメリット

マンションに住むメリットは主に以下の3点です。

1つは、利便性の高い土地に住めることです。マンションを選ぶ際は駅や小学校に近いところを選べるため、一軒家と比べて住みやすい土地に住めるでしょう。

2つ目は、洗濯や料理などの家事動線を短縮できる点です。一軒家のように何部屋もあるわけではないため各部屋の動線が短く、生活しやすいことがメリットといえるでしょう。

3つ目は、共用部分に関して維持や管理の手間を省けることです。マンションの共用部分は大家さんや不動産会社が管理しているため、エントランスやエレベーターなどの共用部分を掃除する必要はありません。もちろん管理費などはかかりますが、いつもきれいなエントランスを使えるのは気持ちが良いですよね。

 

マンションに住むデメリット

マンションに住むデメリットは主に以下の3点です。

1つは、生活音が漏れることなどプライバシーに配慮が必要になることです。小さな子どもがいる家庭の場合、子どもの声や足音などに気を遣う必要があります。

2つ目は、住宅以外でかかる諸費用が多いことです。管理費や駐車場代など、毎月のローン以外でもかかるランニングコストがあるため注意が必要です。

3つ目は、部屋数が少ないことです。どうしても一軒家と比べて面積は狭くなり、その分部屋数も減ってしまいます。

 

一軒家のメリット・デメリット

次に一軒家に住むメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

一軒家に住むメリット

一軒家に住むメリットは主に以下の3点です。

1つは、生活音の心配がないこと。マンションの場合は隣や上下の部屋に対して配慮して生活する必要がある一方、一軒家の場合は生活音をそこまで気にする必要はありません。

2つ目は、一軒家の場合は自由にリフォームやリノベーションができることです。マンションでは簡単にリフォームできない一方、一軒家では家族のライフスタイルに合わせて間取りや住宅設備をリフォームできます。

3つ目は、管理費や駐車場代がかからないことです。住宅以外にかかる税金が節約できることは大きなメリットでしょう。

 

一軒家に住むデメリット

一軒家に住むデメリットは以下の3点です。

1つ目は、部屋数が多い分間取りが複雑になり、複雑な動線になる恐れがあることです。一軒家でも 注文住宅の場合は間取りを一から考えられますが、建売住宅などはあらかじめ間取りが決まっているため、家族のライフスタイルに合った間取りかどうかを確認することが大切です。

2つ目に、希望の土地に住めるわけではないことも挙げられます。一軒家の場合はマンションより立地に関する候補が少なくなるため、選択できる土地が限られてしまいます。

一軒家を検討する際は、どの立地であれば住めるかという希望条件を確認するとよいでしょう。

3つ目は、セキュリティ面に不安が残ることです。マンションでは鍵付きのエントランスやオートロック機能などセキュリティ面が優れている一方、一軒家では自分でセキュリティ面を対策する必要があります。

 

一軒家とマンション、費用面ではどちらがお得?

一軒家とマンションでは、販売価格や維持費などの費用面に大きな違いがあります。たとえばマンションを維持するには「修繕積立金」や「管理費」が必要な一方、一軒家は維持費やリフォーム費用などが必要です。

また一軒家とマンションでは、住む地域によっても費用は大きく異なります。ここでは、一軒家とマンションの費用面の違いについて解説します。

 

首都圏では一軒家のほうが販売価格は安い

首都圏の新築分譲マンションと新築一戸建て住宅の平均販売価格を比較すると、新築一戸建て住宅のほうが安い傾向にあります。実際、首都圏の新築分譲マンションの平均価格は「7,418万円」(2022年2月)に対し、首都圏の新築一戸建て住宅の平均価格は「4,166万円」(2022年3月)。2,000万円ほどの差があるといわれています。

エリアによって販売価格は左右されるため、購入を検討しているエリアの価格を比較するようにしてください。

 

一軒家のほうがマンションより維持費が安い

一軒家のほうがマンションよりも維持費が安い傾向にあります。マンションの場合、一軒家ではかからない「修繕積立金・管理費」などが発生するためです。

ただし、一軒家は老朽化が進むと100万円以上の修繕費がかかるケースもあります。購入した物件の状態などによっても必要な維持費が変わってくるため、注意が必要です。一軒家やマンションなどの家を購入する際は、将来的にどの程度の維持費がかかるかをシミュレーションしてから買うようにしましょう。

 

購入にかかる諸経費は一軒家よりマンションのほうが安い

新築マンションと新築一戸建てを購入する際の諸経費は「仲介手数料の有無」の差があるため、新築マンションのほうが安いといわれています。

購入の際にかかる諸経費については以下の表に記載しています。

※「○」は必ずかかる諸経費、「―」はかからない諸経費、「△」はかかるケースとかからないケースがある諸経費

上記のように新築一戸建てのほうが、諸経費の目安が「6~10%程度」とマンションよりも1~5%程度高くなります。

 

一軒家とマンションの資産価値はどちらが高い?

将来的に購入した物件を売却する可能性がある場合、一軒家とマンションの資産価値の違いも把握しておきましょう。

ここでは、一軒家とマンションの資産価値の違いについて解説します。

 

建物自体の資産価値は一軒家とマンションでどう変わる?

マンションと一軒家、経年劣化によって建物の資産価値が下がるのは同じですが、下がり方が違います。一軒家は木造住宅が多く耐用年数が30年程度しかないため、築25年程度で建物の価値は減ってしまうケースが多いです。

マンションも築年数によって資産価値が減少していくのは同じですが、鉄筋コンクリート造は木造と比較して構造がしっかりしているため耐用年数が長く、資産価値の減少も緩やかです。

最近ではリノベーションやリフォームなどによって建物がよい状態である場合、査定に反映されるケースもあります。ただし、一軒家のほうが建物の資産価値の減少率が大きいことを覚えておきましょう。

 

一軒家の土地の価値は需要と供給によって変動する

一軒家の土地の価値は、需要と供給によって変動します。駅前など人気のエリアにある一軒家は需要が高く、価格が上がりやすいといわれています。

また一定の需要しかないエリアでも一軒家の供給が少ない場合は、希少性の高さから土地の価値は上がりやすい傾向にあります。

一方、土地の需要に対して販売されている土地が多すぎる場合、土地の価格は下がる可能性が高いです。土地の価格は一定ではなく、常に変動していることを理解しておきましょう。

 

マンションは流動性が高く、売りやすい

首都圏などの都市部では、一軒家よりもマンションのほうが、流動性は高く売却しやすい傾向にあります。都市部のマンションはある程度の需要を見込めるため価格も下がりにくく、築年数が20年を超えても売却できる可能性が高いです。

ただし、築年数が30年を経過して老朽化が進むと売却が難しい状態になります。売却を検討する際は、視野に入れておきましょう。

 

一軒家とマンションの資産価値を比較

一軒家とマンションの資産価値の違いをまとめると以下になります。

 

上記のように、一軒家は土地が資産価値の中で大きな割合を占めているのに比べ、マンションは土地だけでは売却できないため、建物の価値が大きく影響します。

 

一軒家とマンション、どちらが住みやすい?

一軒家とマンションのどちらを購入するか検討する際は、費用面や資産価値だけでなく、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。子どもができるなどライフスタイルの変化によっても、住みやすさが変わるため、それぞれのシーンに合った最適な家を選ぶ必要があります。

 

一軒家は自由度が高い

一軒家はマンションと比較すると自由度が高く、家族に合った間取りにできる点が特徴です。また注文住宅の場合、自分で設備や間取りなどを決めることができます。

マンションは事前に間取りが決まっていることが多く、一軒家と比較すると自由度がどうしても低くなりやすいです。

ここでは、マンションにはない一軒家の特徴について解説します。

ガーデニングを楽しめる庭付きの家に住める

一軒家は、庭付きの家を購入することで、ガーデニングやバーベキューなどを楽しめる点も特徴です。マンションの場合はベランダなど限られた場所でのガーデニングとなるためなかなか本格的な庭づくりは難しいもの。

本格的なガーデニングがしたい方は一軒家を検討するのもおすすめです。

建て替えやリフォームが自由にできる

一軒家はマンションと違って土地や建物すべてを所有しているため、建物の建て替えやリフォームが自由にできます。

マンションも室内のリフォームは自由にできますが、共用部分については自分の判断だけでリフォーム・設備の導入はできません。自分の思い通りに家をカスタマイズできる点は、一軒家の大きなメリットといえるでしょう。

マンションよりも広い敷地の家に住める可能性が高い

一軒家はマンションよりも安い価格で広い家に住める可能性が高いといわれています。

ただしエリアによって地価は変わるため、駅近など人気のある場所では一軒家のほうが高いケースもあります。

 

マンションは利便性がよい

マンションは、一軒家と比較すると利便性がよいといわれています。たとえば、駅から徒歩圏内の物件を希望する場合は、マンションのほうが容易に見つかります。

一軒家にはないマンションの特徴について解説していきます。一軒家かマンションかで悩んだ際の参考にしてみてください。

駅前など利便性のよい場所に住める

マンションは駅近などにある物件が多いため、利便性のよい場所に住むことができます。一軒家で注文住宅を建てる際は土地から探す必要があり、予算に合った理想通りの土地がなかなか見つからないケースもあります。

マンションでは駅近・小学校の近くなどといった選択肢も入れられるため、一軒家より利便性の良い場所に住みやすいでしょう。

オートロックや防犯カメラなどセキュリティが高い

オートロックや防犯カメラなどが設置されているマンションは、一軒家よりセキュリティが高いです。

一軒家でも防犯カメラを設置することはできますが、自分で導入費用や利用料金を支払う必要があります。また一軒家の場合、外構が侵入されやすい構造や二重ガラスなど、防犯性も加味しながら一軒家を検討する必要があります。

共用部分の清掃をしてくれる

マンションは、管理会社が廊下やエントランスなどの共用部分を清潔に保ちます。一軒家の場合は家の中だけでなく庭など外部の部分も清掃をする必要があります。マンションの場合は自分の部屋のみ清掃すればよいため、管理する負担は少なくなります。

 

マンションよりも一軒家に向いている人

一軒家とマンションの違いを解説してきましたが、自分が一軒家とマンションのどっちが向いているのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、マンションよりも一軒家が向いている人について解説します。

 

生活音が気になる人

生活音が気になる方は一軒家をおすすめします。理由は一軒家のほうがマンションより上階の足音や生活音が気になりにくいためです。

ただし、となりの家との距離が近い場合は生活音が聞こえてくることもあります。生活音を気にしたくない方は、敷地が広い家に住むようにしましょう。

 

広い家に住みたい人

子どもが多いファミリーなどで、広い敷地の家に住みたい人は、一軒家がおすすめです。広い一軒家は、家族の人数が多くても、のびのびと暮らせます。

郊外など駅からある程度距離のある場所の家を購入することで、マンションよりも安い価格で広い敷地の家に住むことが可能です。

 

まとめ:一軒家とマンションの違いを理解して自分に合った家を選ぼう!

一軒家とマンションは、以下のような違いがあります。

・「販売価格」や「維持費」はマンションより一軒家のほうが安い
・一軒家は土地が資産価値の中で大きな割合を占めている
・マンションは土地が売却できないので資産価値は建物が大きな割合を占めている
・一軒家はリフォームなどの自由度が高い
・マンションは駅前の物件が多いなど利便性が高い

上記のような特徴の違いを理解して、家族に合った家を選ぶようにしましょう。