シニア夫婦におすすめな平屋間取りは?家づくりのポイントとともに解説!

2023年5月29日

子どもの独立や定年退職をきっかけに、家づくりを考えるシニア夫婦も多いのではないでしょうか。老後を迎える終の棲家として注目されているのが、平屋住宅。2023年のトレンドワードとしても注目されており、1つの階層で生活を完結できるバリアフリーな間取りとなっています。

今回は、シニア夫婦におすすめの平屋間取りについてご紹介!バリアフリーな住宅に仕上げるワンポイントについても解説します。

 

シニア夫婦におすすめの坪数は?

坪数は、家の間取りを決める大切な要素です。坪数が希望の間取り・部屋数に対して小さすぎると使い勝手の悪い住宅に仕上がり、反対に大きすぎると空間が余ってしまいます。シニア夫婦で住む場合は、余った部屋を持て余してしまうことも多々あるでしょう。

シニア夫婦におすすめの坪数について解説します。

 

移動距離が少ない10坪台の平屋間取り

10坪台のミニマルな平屋は移動距離が少なく、足腰の負担はあまりかからない点がポイントです。10坪台の平屋間取りについて解説します。

 

【15坪】壁付けキッチンで空間を広く確保した平屋間取り

壁付けキッチンを設置した延べ床面積15坪の平屋間取り。あえて壁に設置することで空間を広く保っている点がポイントです。壁付けキッチンは昔ながらの住宅に使われていることが多いため、馴染みやすいシニア世代の方も多いのではないでしょうか。抵抗感の少ない壁付けキッチンで、家が建った後も過ごしやすい暮らしを持続できます。

 

【16坪】玄関付近にトイレを設置した過ごしやすい平屋間取り

玄関付近にトイレなどの水回りスペースを設置した16坪の平屋間取り。帰宅後やお出かけ前にサッとお手洗いに行けるため、過ごしやすい快適な動線となっています。

寝室は2部屋設置し、収納空間を用いて防音性に優れた設計にしている点もポイントです。

 

【17坪】リビングを和室に仕上げた落ち着ける平屋間取り

リビングとキッチンを分けた延べ床面積17坪の平屋間取り。和室を設置することで、落ち着いた間取りに仕上げています。

キッチンとリビングを切り離すのも、昔ながらの間取りなため抵抗が少ないシニア世代の方も多いはず。衣食住の空間が区別されてメリハリのある暮らしを送ることが可能です。

 

適度にコンパクトな20坪台の平屋間取り

延べ床面積20坪台の平屋は、適度にコンパクトな住宅となります。20坪台の平屋間取りについて見ていきましょう。

 

【23坪】廊下を極力なくした間取り

廊下を極力なくし、移動距離を減らした延べ床面積23坪の平屋間取り。LDK(リビング・ダイニング・キッチン)に併設する畳スペースは、さっと横になりたいときや小さな孫の面倒を見るときにも活用できます。

 

【25坪】便利な洗濯動線が完備された平屋間取り

脱衣所にクローゼットを併設した洗濯動線が優れた平屋間取り。脱衣所はサニタリースペースを兼ねており、「部屋干し→収納」が1部屋で完結するよう工夫している点が特長です。平屋の中央には畳スペースを設置しています。玄関から直接和室へと進めることで、来客動線も効率よく確保できていますね。

 

【27坪】和室を中央に置いた回遊性のある平屋間取り

和室を中央に設けた27坪の平屋間取り。LDKに隣接するよう和室を設置することで、回遊性のある間取りに仕上がっています。水回りスペースを北側に集めて生活動線を効率のよいものにしている点もポイントです。

 

シニア世代が快適に過ごせる間取り、ポイントは?

シニア世代が快適に過ごすには、間取りや設備もこだわることがポイントです。家づくりに取り入れたい、快適かつ安全なバリアフリーの間取りについて解説します。

 

扉は引き戸にする

扉は前後に開く開き戸ではなく横にスライドさせる引き戸にすることで、バリアフリーな間取りに。開き戸の場合は足が悪くなった際に前後の移動が困難となるほか、車いすでは対応が難しいことも。

家を建てる際は開き戸で問題なかったとしても、将来的に引き戸のほうがよかったというケースも。必ず毎日使うトイレは引き戸にするなど、一部分だけでも先を見据えて引き戸を採用しておくのがおすすめです。

 

床材は滑りにくいものに

シニア世代の暮らしで気を付けたいのは、転倒リスクです。滑りやすい床材を使わないだけでも、かなり転倒リスクを軽減できるでしょう。

雨天時に転倒リスクが大きくなる玄関土間は、外装タイルやタイルカーペットを用いたものに。浴室では滑り止め加工がなされている床材や衝撃を吸収するものにすると、万が一転倒してしまった場合も重症となるリスクを軽減できます。

 

寝室の近くにトイレを設置

年齢を重ねるごとに、夜間にトイレへ行くシニア世代の方も増えていきます。暗がりでの移動は転倒リスクがあるため、寝室近くにトイレを設置しておくのが安心でしょう。

 

極力段差をなくす

転倒リスクとともに、転落リスクもシニア世代で気を付けておきたいポイントです。平屋の場合は原則1階のみで完結するため転落リスクはあまりありませんが、中2階を設置したい場合は注意が必要です。

空間を有効活用できる中2階は、つまづいて転倒したり足を踏み外して転落することも考えられます。極力住宅内の段差をなくし、転落リスクを軽減させましょう。

 

手すりを設置する

バリアフリー住宅の特徴として、手すりを玄関や浴室、洗面台に設置しているというのも挙げられます。玄関に手すりやスロープを設置しておくと、将来的に車いすとなった際も利便性の高い住宅に仕上がります。

また浴室に手すりを設置すると、浴室での転倒を防ぐことが可能です。

 

廊下をなくして部屋間の温度差をなくす

冬場に気を付けたい住宅での事故が「ヒートショック」。エアコンの効いたあたたかい部屋からいきなり寒い部屋に入ったり廊下へ出たりすると、部屋間の温度差で心筋梗塞などを患う「ヒートショック」減少を起こしてしまうことも。

廊下をなくして部屋間の距離を短縮して空調を整え、部屋間の温度差をなくすことが大切です。

 

まとめ

今回は、シニア向けの平屋間取りやおすすめしたい過ごしやすい間取り・住宅設備についてご紹介しました!住宅は設計の工夫次第で、住みやすい間取りにも、安全でない住みにくい間取りにもなります。

快適な間取りのポイントを押さえながら、後悔のない家づくりをしていきましょう!