生活動線が優れた家とは?平屋の実例とともにご紹介!

2024年10月13日

快適で暮らしやすい住宅にするには、家の中で生活する際に行き来する「生活動線」を意識して間取りをつくることが大切です。。しかし、生活動線の種類や特徴、効果的な間取りを知らない方も多いのではないでしょうか。

今回は、生活動線に優れた平屋住宅をご紹介!生活動線の種類や、生活動線を確保する間取りづくりのポイントを解説します。

 

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生活動線とは

家づくりで度々耳にする「生活動線」とは、キッチンや水回りなど、家の中で生活するにあたって行き来する動線のこと。生活動線を意識して間取りをつくることで、暮らしやすい住宅に仕上がります。

生活動線は「家事動線」「衛生動線」「来客動線」「通勤動線」の4種類があり、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。4つの動線について、見ていきましょう。

 

家事動線をつくるには?ポイントは回遊性

家事動線とは、料理や洗濯などの家事をする際に行き来する動線のこと。家事はなにかと時間や労力をとられるため、快適な家事動線をつくることが大切です。

 

買い物からそのままキッチンにつながる動線

キッチンやパントリー付近に勝手口を設けておくと、買い物からそのままキッチンにつながる動線を実現できます。玄関からキッチンの距離が遠い場合、重い荷物を抱えてキッチンまでたどり着くのは意外と大変。家の中だけでなく外からの生活動線も工夫することで、家事の負担が軽減されます。

 

洗濯は「洗う→干す→たたむ→しまう」をぐるぐる回れる動線に

洗濯は家事の中でもとくに時間が要るため、面倒と思う方も多いのではないでしょうか。ランドリールームを大きくして「洗う→干す」の動作をひと部屋で完結できるようにしたり、ランドリールームから物干し場、クローゼットへの動線を回遊性のあるものにすることで、洗濯の負担を減らせます。

 

衛生動線をつくるには?水回りをチェック!

生活動線のなかで、最もプライバシーの配慮が求められるのは水回りスペースです。水回りスペースを行き来する衛生動線は、しっかり作りこむことでストレスなく生活できます。

 

水回りは一か所に

洗面所と浴室・脱衣室は1か所にまとめておくと効率よく生活できるためおすすめです。

また、新型コロナウイルス感染症の影響で玄関付近に洗面台をつけるケースも増えています。帰ってきたらすぐに手洗いうがいができる生活動線になっており、大変便利ですよね。

 

来客動線をつくるには?ポイントは生活空間を見せない動線

生活動線で意外と忘れがちなのが、家にお客さんが来た際に行き来する来客動線です。来客動線をつくる際は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

 

生活空間を見せない

客間やトイレに行く際リビングを通らなければいけない動線の場合、生活空間が垣間見えてしまうためお互いに気まずい思いをすることも。玄関から客間まで直接廊下でつなげたり、トイレに行く際リビングを通らなくてもよい来客動線をつくることで、生活感を与えない住宅にできます。

 

通勤動線とは?

通勤・通学で家の中が混みあう朝は、通勤動線を考慮していないと使い勝手の悪い住宅になることも。

快適に通勤・通学の準備ができる通勤動線をご紹介します。

 

玄関にシューズクロークを設置

玄関にシューズクロークを設置して、仕事で毎日必要なジャケットや部活の道具などを収納しておくと朝に物を探すことがなくなり、スムーズに家を出られます。

 

生活動線に優れた平屋の実例をご紹介!

ここからは、生活動線を考え抜かれた平屋の実例を画像とともにご紹介!ぜひ家づくりの参考にしてみてください。

 

今回の動画はコチラ

 

今回の間取りはコチラ

 

インダストリアルな外観

インダストリアルとは、工業的でヴィンテージ感のあるデザインのこと。金属製のサイディングを外観に使用し、インダストリアルデザインにとことんこだわった外観になっています。

 

金属製のサイディングでクールに

外観は金属製のサイディングと木材を掛け合わせたツートン外壁にすることで、インダストリアルな印象に仕上げています。一見平屋には見えないような高さのある住宅になっている点もポイントです。

 

見せるものと見せないものを分けたキッチン

キッチンはどうしても生活感を与えやすい空間になるため、見せるものと見せないものを区別しておくことが大切です。キッチンづくりのコツをご紹介します。

 

照明にもこだわることでよりおしゃれなキッチンに

キッチンの照明は、釣り下げ式でヴィンテージ感のあるものを使用することでよりおしゃれな空間に。毎日の料理も楽しくなるようなデザインになっています。

 

パントリーは生活感を与えないつくりに

食料品などを貯蔵できるパントリーは、生活感を与えやすい場所の一つ。

パントリーと壁の間に少しの空間を設けることで、壁によって見えない部分にも物が置けるようになります。空間づくりのひと工夫で、おしゃれで機能的なパントリーができるのです、

 

広々空間のリビング

家族みんなが集まるリビングは、広々とした空間にしたいもの。リビングづくりのコツをご紹介します。

 

リビングは天井を高くして広々とした印象に

リビングはキッチン・ダイニングより天井を高く設定し、縦に長い広々とした印象を与えています。天井には梁をむき出しにして、シックな印象に。

インダストリアルな雰囲気にしながらも、かしこまることなくゆったりとくつろげるような空間になっています。

 

和室に隠し収納!リビングがすっきり片付く生活動線

家族が集まるリビングは、何かと物が多く散らかってしまうことも多いのではないでしょうか。リビングの隣に和室を設けて隠し収納を設置すると、生活感を与えずにリビングをすっきりと見せられます。

 

和室の3段扉を動かすと、隠れ収納スペースが!

リビングと和室をつなぐ3段扉には、隠れ収納スペースが出てくるよう設計されています。リビングにある物をそのまま隣の和室に片付けられる生活動線が確保されているだけでなく、収納空間も見せないためすっきりとしたリビングを保てます。

 

朝も混みあわない!生活動線に配慮した洗面台

洗面台などの水回りスペースは、朝の身支度をする際に渋滞するスペース。生活動線を意識した洗面台にすると、混みあわず快適に使えます。

生活動線に配慮した洗面台とは、一体どのようなつくりなのでしょうか。

 

洗面台の隣にメイクスペースを

洗面台の隣にメイクスペースを準備し、シンクに人が混みあわないように工夫しています。朝に顔を洗ってその場で身支度をすると、水回りスペースが渋滞してしまうことも。「顔を洗ったら隣のスペースで身支度」という生活動線を確立することで、毎日快適に使える水回りスペースになっています。

 

シックな雰囲気に仕上げたトイレ

トイレはヴィンテージ調のサイディングを使用し、奥のサイディングは黒でクールに締めています。トイレットペーパーホルダーはアイアン調にしてインダストリアルな空間に仕上げています。

 

生活動線を確保したランドリースペース

生活動線のなかで最も気を付けたいのが、洗濯時の動線です。洗濯機と物干しスペース、衣類を収納するスペースがそれぞれ遠いと、洗濯時に行き来する距離が多くなってしまいます。

「洗う→干す→たたむ→しまう」の動線を一列にした生活動線のつくり方をご紹介します。

 

脱衣所に物干しスペースを設置

脱衣所に洗濯機、物干しざおを設置し、洗う→干すという動作がひと部屋で終わるようになっています。室内干しになるため雨の心配もなく、デッキやベランダなどに干しに行く必要もありません。

 

洗濯物をたたむスペースも確保

このランドリースペースのポイントは、衣類をたためる台も設置していること。「洗う→干す→たたむ」の3ステップがひと部屋で終わるため、毎日の洗濯がぐっと楽になります。

 

水周りスペースの隣にウォークスルー収納を

水回りスペースの隣にはウォークスルー収納を設置し、たたんだ洗濯物をすぐに収納できる生活動線を確保。水回りスペースの近くに収納場所を設置すると、洗濯の手間がぐっと省けるためおすすめです。

 

生活リズムがずれる家族にも最適!生活動線が考え抜かれた主寝室

日勤や夜勤など勤務体系が違う夫婦の場合、どうしても生活リズムがずれてしまいますよね。また共働きしている家庭の場合、休みの日が合わないケースも多々あるでしょう。

休みの日にパートナーがゆったりと休めるよう、生活動線を意識しながら主寝室をつくることで、より快適な住宅に仕上がります。

 

主寝室と水回りの間にウォークスルー収納を設置

主寝室の手前にウォークスルー収納を設置し、寝室を出てすぐに着替えられる生活動線になっています。水回りスペースからも近いため、洗濯した衣類をウォークスルー収納に片付けてそのまま寝室につながるという生活動線が確保されています。

 

主寝室の奥にはウォークインクローゼットを

主寝室の奥にはウォークインクローゼットを設置。主寝室手前のウォークスルー収納にはよく洗濯する薄手のものや下着を収納し、ウォークインクローゼットには厚手の衣類やコートなどの羽織ものを置いています。

主寝室の中にクローゼットを設置していると、寝室で着替える必要があるためパートナーを起こしてしまうことも。衣類の収納場所を寝室と分けておくことで、お互いに使い勝手のよい寝室になります。

 

ウォークインクローゼットとつながる玄関

主寝室奥のウォークインクローゼットは玄関とつながっており、主寝室からそのまま外出できる生活動線になっています。朝起きたらウォークスルー収納で着替え、水回りスペースで身支度を整えてそのまま出勤という動線ができるため、生活リズムが合わない家族でもお互いに配慮しながら生活できるのです。

 

平屋に階段!広い天井を生かした間取り

天井の高い平屋にすることで、ちょっとした中2階スペースもつくれます。縦に広い空間を生かした間取り設計とはどのようなものなのでしょうか。

 

シアタールームを設置

平屋に階段を設置して中2階をつくり、家族で映画を楽しめるシアタールームに。秘密基地のような空間で、毎日の生活が楽しくなりそうな部屋になっています。

 

まとめ

今回は、生活動線に配慮した平屋をご紹介しました。生活動線を意識した間取りにすることで、暮らしやすさが格段に変わります。

家族の生活リズムを考えながら、快適に住めるような間取りづくりをしていきましょう!