3LDKの平屋を建てる際の間取りのポイントとは?事例もご紹介!

2022年7月15日

3LDKの平屋を建てたいと思ったら、間取りの決め方や費用相場が気になるところです。費用相場や間取りの決め方を理解していると、理想の平屋を建てるための計画を立てやすくなります。

この記事では、3LDKの平屋を建てる際にかかる費用相場と間取りのポイントについて解説します。

 

一般的な3LDKの平屋の規模

実際に3LDKの家を建てるには、広さによって建築費用が異なるため、家の大きさを把握しておく必要があります。

ここでは、3LDKの平屋の規模について解説します。

 

3LDKの 平屋の広さ

3LDKの平屋の坪数は27~30坪(約90~100平米)が広さの目安です。20坪や24坪といった狭い3LDKの平屋もありますが、30坪程度あればゆとりのある居住スペースを確保できるでしょう。

住宅金融支援機構の「2020年フラット35利用者調査」を確認すると、注文住宅の住宅面積の全国平均が「124.4平米」です。平屋は階段のスペースが必要ないため、27~30坪(約90~100平米)の広さでも、同じくらいに感じるでしょう。

 

3LDKの平屋で必要な土地の広さとは

3LDKの平屋で必要な敷地面積の目安は60坪です。この数値は、「建ぺい率50%、容積率100%」で30坪の建物面積を想定した際の敷地面積になります。

なお、容積率とは敷地面積に対する延べ床面積の割合のことで、用途地域別に割合が決められています。一戸建て住宅が多い「第一種低層住居専用地域」の場合は、「50~200%」で設定されています。

一方で、建ぺい率とは、敷地面積に対する建物面積(真上からみた面積)の割合のことです。容積率と同様に用途地域別に割合が設定されており、「第一種低層住居専用地域」などでは、一部例外を除いて「30~60%」に定められています。

このように、建ぺい率と容積率によって必要な敷地面積が異なるので、平屋を建てる際は建築予定地の建ぺい率と容積率を事前に調べましょう。

 

夫婦2人と子ども2人に適した広さ

夫婦2人と子ども2人の家族構成であれば、3LDKは十分な広さの間取りです。3LDKであれば、夫婦の寝室と子ども2人がそれぞれ1部屋ずつ自分の部屋を持てるでしょう。

ただし部屋をすべて使ってしまうため、来客があった際に客間がありません。とはいえ、平屋の場合はリビングを広くとっているケースが多く、リビングに布団を敷いて寝てもらうこともできます。それほど懸念する必要はないでしょう。

 

3LDKの平屋の費用相場

3LDKの平屋を建てようと検討している方が一番気になるのは、「費用相場」ではないでしょうか。 費用相場を把握しておかないと、住宅ローンの資金計画も立てることができないため、事前に知っておく必要があります。

ここでは、3LDKの平屋の家を建てる際にかかる建築費用や、土地購入費用の相場について解説します。

 

家を建てる費用相場

3LDKの平屋を建てる際にかかる本体工事費用は「1,500万~2,000万円程度」が相場です。しかし、実際にかかる費用は間取りや使用する建材、設備などによって異なります。

この相場は、3LDKの平屋を建てるのに最低限必要な金額と考えましょう。詳しい金額については、建築を依頼する住宅会社などに問い合わせてみてください。

 

土地価格相場

3LDKの平屋を建てるために必要なそれぞれの都市圏の土地価格相場(60坪の土地を想定)は、以下の通りです。

・東京圏:約5,594万円
・大阪圏:約3,787万円
・名古屋圏:約3,140万円

このように、地域によって土地の購入金額は大きく異なります。なお上記の金額は、国土交通省が実施している「令和3年都道府県地価調査」の「東京・大阪・名古屋圏」以下の1平米あたりの金額から、算出しています。

・東京圏:28万2,014円/平米(約93万2,278円/坪)
・大阪圏:19万933円/平米(約63万1,183円/坪)
・名古屋圏:15万8,316円/平米(約52万3,359円/坪)

 

諸経費の相場

諸経費とは、土地の登記費用など付帯工事費用と本体工事費用に含まれない費用のことです。相場は、注文住宅の建築費用を合計した金額の5~10%程度といわれています。

なお、諸経費の内訳は、以下の通りです。

・ローン借入費用(融資事務手数料など)
・保険料(火災保険や地震保険)
・登記費用(抵当権設定登記など)
・土地の仲介手数料
・不動産取得税
・地盤調査費用
・地盤改良費用

上記の費用はあくまでも一例になります。地盤改良費用などが諸経費としてかかるケースもあるので、詳細については住宅会社に問い合わせるようにしましょう。

 

3LDKの平屋を建てる際の間取りのポイント

3LDKの平屋の間取りを考える際、以下3つのポイントを押さえておきましょう。

・家事動線を考えて間取りを決める
・採光・通風を確保できる間取りにする
・道路位置で家の配置を決める

それぞれ詳しく解説していきます。

 

家事動線を考えて間取りを決める

平屋は1階のみであるため、キッチンや洗濯場などの水回りスペースが離れると家事動線が悪くなる可能性があります。そのため、水回りの配置をしっかり考慮しましょう。

ウッドデッキなど洗濯物を外に干すスペースがある場合、ウッドデッキの近くにランドリースペースがあると、より家事がラクになります。このように、3LDKの平屋の家を建てる際は、家事動線を考えて間取りを決めるようにしましょう。

 

採光・通風を確保できる間取りにする

平屋に限った話ではありませんが、ワンフロアの面積が広くなると、部屋の中心に日光や風が届きにくくなってしまいます。そのため、採光や通風を確保する工夫が必要です。

たとえば、家の形を四角形ではなく、L型やコの字型にすることで採光と通風を確保しやすくなります。また、部屋に天窓を設置することも、採光をよくするためにおすすめです。
ちなみに、ロフトに窓を取りつけることで、通風をよくすることもできます。

 

道路位置で家の配置を決める

家の間取りは道路位置を把握してから決めましょう。たとえば道路が南側に接している場合、南玄関の間取りにして建物を北側に寄せることで十分な日当たりを確保できます。

道路が土地の北側に接している場合、駐車スペース分を確保したら、建物をできるだけ北に寄せて南側に庭を造り、日当たりを確保するとよいでしょう。このように、道路位置を把握してから家の配置を決めることで、より住みやすい平屋を建てることができます。

 

3LDKの平屋の事例をご紹介!

3LDKの平屋の間取り事例をご紹介します。

 

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一つを和室にしてリビングの空間を広く取った平屋

リビングに和室を設置して、客間兼くつろぎスペースとして活用できる間取りになっています。寝室は夫婦1人ずつで設置し、各部屋に収納スペースを設けているのもポイントです。

平屋の場合、水回りスペースを集約することで洗濯動線に優れた間取りをつくることができます。ランドリースペースを広く設けるほか、この家では勝手口も取り付けています。勝手口ですぐに外干しできるだけでなく、雨天時は室内干しも可能。家事の負担が軽減される間取りになっています。

 

主寝室に大きなウォークインクローゼットを設置した平屋

寝室を3部屋設けた平屋。主寝室には大きめのウォークインクローゼットを設置し、収納力を高めています。

キッチンはアイランドキッチンにし、キッチン周りをぐるぐる回れる動線に。平屋はスペースが限られるため、回遊性を持たせた間取りにするとよいでしょう。

 

キッチン横に勝手口を設けて家事動線のよい平屋

キッチン横に勝手口を設けて、ごみを出したり買い物帰りにそのまま冷蔵庫に行ける動線に。間取りを上手に活用した動線で、家事の負担を軽減できます。

また、LDKと主寝室の間に収納スペースを設けて防音効果を図っている点もポイント。収納スペースを活用して生活空間と切り分けることで、ゆったりとくつろげる間取りになっています。

 

まとめ:3LDKの平屋を建てる際は費用相場やポイントをしっかりと理解しておこう

3LDKの平屋を建てる際は、費用相場や間取り設計の注意点などを理解することが大切です。ポイントを押さえておけば、建てた後に後悔することがなく、理想的な平屋が実現します。

3LDKの平屋を建てる際は、この記事で解説した内容を参考にしてみてください。