おしゃれな二世帯住宅は建てられる|建てるコツや間取り例を解説

2022年10月18日

「二世帯住宅を建てたいけど、おしゃれな間取りって難しいのかな?」
「親と一緒に生活するので、和風で落ち着いたデザインにしたい」

このように考えたことはありませんか?

世代が違う二世帯が一緒に生活するそのスタイルから、二世帯住宅はおしゃれな間取りが難しいと思われています。しかし、プランによってはおしゃれな間取りが可能です。

この記事では、おしゃれな二世帯住宅を建てるコツや間取り例をご紹介します。二世帯住宅だから無理と決めつけずに、おしゃれな間取りも実現し、理想の二世帯住宅を目指しましょう。

 

そもそも、なぜ二世帯住宅ではおしゃれな間取りが難しいといわれているのでしょうか?

その理由について、ここでは3つご紹介します。

 

親世帯の意向も配慮する必要がある

二世帯住宅を建てる場合、家族だけでなく親世帯の意向も配慮しなければなりません。これが二世帯住宅でおしゃれな間取りが難しいと思われている点のひとつです。

まず親世帯の個室は、生活する親自身にデザインや間取りを決めてもらう必要があります。また共用部分を設ける場合には、その部分についても親世帯の考えを踏まえなければなりません。

世代が違う二世帯では、デザインの好みや理想の間取りに違いが生じるのは当然です。このため、お互いに妥協した無難なデザインや間取りに落ち着くことが多く、結果としておしゃれな二世帯住宅を建てるのは難しくなってしまいます。

 

間取りの自由度が低い

二世帯住宅でおしゃれな間取りが難しいのは、その自由度の低さも関係しています。

各世帯の生活動線や家事動線に気を配りながら、それぞれのプライバシーも確保しなければならない二世帯住宅では、どうしても間取りの自由度が限られてしまいます。生活上の不便さが生じると、せっかくのおしゃれな間取りもストレスになりかねません。

このことから二世帯住宅は、ある程度決まった間取りが採用されることが多いのです。

 

費用が高くなりがち

費用が高くなりがちな面も、二世帯住宅でおしゃれな間取りが難しい理由のひとつです。

たとえば玄関やリビングなどの設備を世帯別に設ける完全分離型の二世帯住宅では、一般的な住宅の2倍の費用がかかります。共用する設備を増やして費用を抑えようとした場合でも、一般的な住宅よりは費用がかかってしまいます。

このため、おしゃれな間取りや設備のためにお金をかけることが難しくなってしまうのです。

 

おしゃれな間取りの二世帯住宅を建てるコツ2つ

3つの理由から分かるように、二世帯住宅ではおしゃれな間取りが難しいといわれています。

しかしコツを知るだけで、二世帯住宅でもおしゃれな間取りは実現可能です。

そのコツについて、2つご紹介します。

 

自由度を意識するなら注文住宅がおすすめ

間取りの自由度が低い二世帯住宅において、可能な限り自由に間取りを考えておしゃれさを求めたいのであれば、注文住宅がおすすめです。

注文住宅なら建売住宅と違って、世帯別に好みのデザインを取り入れるといった柔軟な対応が可能です。また、各世帯が快適に過ごせる動線も考慮して間取りを決めることができます。

二世帯住宅の注文住宅を取り扱う建築会社などに相談すれば、建売住宅では叶わない理想のおしゃれな間取りを実現できるかもしれません。

 

お互いの折衷案を考えながらデザインを決める

各世帯の折衷案を考えてデザインを決めることも、おしゃれな間取りの二世帯住宅を建てるコツです。

ここでいう折衷案とは、お互いが妥協した案のことではありません。お互いのデザインの好みを踏まえて、ともにおしゃれと思えるようなデザインのことです。

各世帯のおしゃれと思うデザインに差があり過ぎる場合には、二世帯住宅を完全分離型にすることも検討してみましょう。完全分離型の二世帯住宅であれば、居住空間をしっかり分けることができるため、お互い好みのデザインを自由に取り入れることは可能です。

妥協ではなく、お互いがおしゃれと思えるかを第一に考えることで、建てた後もストレスなく生活することができます。

 

おしゃれな二世帯住宅の間取り例

平屋コの字型プラン

平屋コの字型は、おしゃれな二世帯住宅が可能なプランです。

世帯同士の存在感は感じつつ、コの字の端と端に各世帯の個室を配置することでプライバシーも確保できます。

また、中央部分にはリビングや共用部分を配置することで、各個室のデザイン性は確保しながら、共用部分ではお互いにストレスのかからないデザインを採用することができます。

コの字型の特徴として中庭がありますが、中庭で一緒に過ごす時間を作れるなど、二世帯の交流が確保しやすいメリットもあります。

 

2階建てプラン

おしゃれな二世帯住宅の間取りとして、2階建てプランもおすすめです。

平屋コの字型プランでは広い土地が必要になりますが、2階建てプランの場合は比較的狭い土地でも建てることができます。二世帯住宅を建てるには最低でも30坪必要といわれていますが、そのくらいの坪数でできる限り費用を抑えて建てたいケースにも2階建てがおすすめです。

2階建てならデザインを各世帯で分けやすく、玄関も別にする完全分離型の二世帯住宅であればプライバシーも容易に確保できます。

 

3階建てプラン

3階建てプランに多いのは、1階と3階を各世帯の居住空間とし、間の2階に共用のリビングを置くスタイルです。

これにより、各世帯の居住スペースとリビングスペースを広めに取ることができるため、間取りの自由度は高まります。このため、おしゃれな間取りを検討する余地が生まれます。

また、リビングを挟んで居住空間を配置することで、一部共用ながら完全分離型の二世帯住宅のようにしっかりプライバシーを確保できることもポイントです。

 

>>平屋二世帯住宅の間取りのポイントについてくわしく知りたい方はこちら。

 

まとめ:おしゃれな間取りの二世帯住宅を建てるためにしっかり話し合おう

この記事では、二世帯住宅がおしゃれな間取りは難しいといわれる理由やおしゃれな間取りにするコツ、間取り例について解説しました。

おしゃれな間取りにするのは難しいと思われがちな二世帯住宅ですが、プランによっては二世帯とも妥協せずにおしゃれな間取りで建てることが可能です。

妥協して二世帯住宅を建ててしまうと、ストレスのかかる生活を送ることにつながってしまいます。

おしゃれな間取りの二世帯住宅を建てるためには、しっかり話し合って納得のいくプランで建てるようにしましょう。