【吹き抜けのある家】メリット・デメリットは?実例とともにご紹介!

2022年10月19日

家づくりの際は限られた敷地で必要な部屋数や収納空間を確保することが大切である一方、開放感のある広々とした空間も実現したいもの。LDK(リビング・ダイニング・キッチン)に吹き抜けがついた開放感のある家にあこがれる方も多いのではないでしょうか。

今回は、吹き抜けのある家のメリット・デメリットを解説!吹き抜けのある家の実例もご紹介します。

 

吹き抜けのメリット4選

吹き抜けのある家にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

自然光を取り入れられる

吹き抜けは複数階にまたがる連続した空間となるため、2階から1階まで自然光を多く取り入れられます。南向きにするなど方角にもこだわると、よりあたたかい印象のリビングに仕上げられます。

 

縦の空間を上手く活用して開放感を演出できる

敷地が限られている場合でも、吹き抜けであれば縦の空間に目がいくような設計になるため開放感を演出できます。

2階の階段や廊下部分が1階から見えるほか、2階からはリビングが見える開放的なつくりになるためおしゃれな空間になる点も特徴です。

 

空気が循環しやすくなる

空気が循環しやすくなる点もメリットといえるでしょう。吹き抜けスペースの窓と1階部分の窓の双方から換気ができるため、空気が1か所に固まることはありません。

吹き抜けをつくることで、風通しがよく過ごしやすいLDKを実現できます。

 

コミュニケーションが円滑に

1階と2階のスペースにつながりを持たせることで、家族とコミュニケーションがとりやすくなることもメリットとして挙げられます。1階と2階の間で適度なつながりを感じられるような間取りになります。

 

吹き抜けのデメリット3選

吹き抜けのある家には多くのメリットがある一方で、やはりデメリットもあります。くわしく確認していきましょう。

 

2階のスペースが削られる

吹き抜けを設置した分だけ2階スペースが削られてしまいます。2階に何部屋設けたいかあらかじめ確認してから吹き抜けを検討するのがよいでしょう。

 

音やにおいが気になることも

吹き抜けは1階と2階部分のスペースがつながるため、どうしてもLDKの音やにおいが家全体に広がりやすいといわれています。においの強い料理をして2階の部屋までにおいが広がってしまったり、LDKでの話し声やテレビの音が2階の寝室に届いて眠れないというケースも考えられます。

寝室の壁やドアは防音性の高いものにしたり、吹き抜け部分に換気できる窓を設置するなどの対策をするとよいでしょう。

 

熱効率が悪くなる

吹き抜けは1階と2階を連結させる分、広い空間になるため熱効率が悪くなることも。夏場は吹き抜け上部の窓から太陽光を多く取り入れることで、家全体が熱を持ってしまう可能性もあります。

断熱性と気密性にもこだわりながら吹き抜けを設計するとよいでしょう。

 

【吹き抜けのある家】実例をご紹介!

 

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おしゃれ×機能的な玄関

玄関はおしゃれさだけでなく機能性も意識して設計することで、使いやすさが長く続く玄関に仕上がります。

玄関づくりのコツをご紹介します。

 

壁面に収納棚を設けることでスペースを削減

玄関の収納棚は壁面に設置することで、スペースを圧迫せずに収納空間を確保できます。シューズクロークは収納空間を広くとれる分、スペースが圧迫されてしまうケースも。

壁面に可動棚の収納スペースを設けると、棚を取り外すことで靴以外の物も収納できるため大変便利。シューズクロークの役割を果たしながらも玄関スペースは圧迫せず、広々とした玄関を実現しています。

 

玄関に洗面台を設置して機能的に

玄関に洗面台を設置し、帰宅後すぐに手洗いができる環境に。グレーのタイルでシックに仕上げた洗面台となっています。

 

吹き抜けで開放的なLDK

LDKは、吹き抜けの効果で自然光を多く取り入れた明るい空間に。見せ梁や階段下収納も取り入れたおしゃれで機能的なLDKをご紹介します。

 

大きな窓で日光を多く取り入れる

吹き抜け部分に大きな窓を3つ設置し、自然光を取り入れられるように設計しています。窓は南側に付けている点もポイントです。

天井にはあえて照明をつけず、1階と2階の中間部分に位置するライトのみでリビングを照らしています。自然光を生かした照明の使い方がおしゃれですよね。

 

スケルトン階段と大きな見せ梁でおしゃれに

2階につながる階段はスケルトン階段にし、より広々とした印象になっています。大胆に見せ梁を設置することで、1ランク上のおしゃれな空間に仕上がっています。

 

階段下の収納でスペースを有効活用

家づくりでは、収納スペースをいかに増やすかも大切。階段下のデッドスペースを有効活用すると、居住スペースは削らずに収納空間を増やせます。

階段下収納にはLANコンセントを設置しているのもポイント。家のWi-Fiを見えないところに収納しています。ごちゃごちゃしやすいコンセント類は見えない部分に片付けると、家をすっきりと見せられるためおすすめです。

 

色使いがおしゃれなキッチン

毎日使うキッチンは、家事のテンションが上がる素敵なデザインにしたいもの。色使いがおしゃれなキッチンづくりをご紹介します。

 

3色使いでクールに

キッチンは壁をグレー、キッチン台をブラック、収納棚をブラウン(木材)に。3色使いがおしゃれなキッチンになっています。

それぞれ違う色を使いながらも統一感のある印象になっています。

 

水回りの動線は回遊性を意識

水回りスペースは回遊性を意識して設計することで、より過ごしやすい空間に仕上がります。水回りの動線設計に関するコツをご紹介します。

 

「洗う→干す」が完結する脱衣室

脱衣室には洗濯機と物干し竿を設置し、脱衣室で「洗う→干す」という洗濯動線が完結する空間になります。脱衣室で脱いだ衣類をそのまま洗濯・干す段階まで行えるため大変便利ですよね。

 

脱衣室から玄関・収納スペースへとつながる間取り

脱衣室からは玄関・収納スペースとそれぞれつながっている点も大きな特徴です。脱衣室で干したものを収納スペースにそのまま片付けられるため、「洗う→干す→しまう」の洗濯動線が2部屋で完結する間取りになっています。

玄関から直接脱衣室や浴室につながる間取りにすることで、衛生動線も確保。2つの動線設計が光る水回りスペースとなっています。

 

使い方は無限大!2階のフリースペース

2階の踊り場はフリースペースとして有効活用するのもおすすめです。使い道が広がるフリースペースをご紹介します。

 

セカンドリビングのようなフリースペース

階段の踊り場にはフリースペースを設置し、セカンドリビングのような空間を導入。階段をつくる際にできてしまうデッドスペースをあえて広めに設定することで、使い勝手のよい空間になっています。

 

まとめ

今回は、吹き抜けがある家の特徴やメリット・デメリット、実例などを解説しました!吹き抜けを設置することで広々とした空間にできるだけでなく、おしゃれな空間も実現できます。

さまざまな実例を参考にしながら、家族の暮らしに合った家づくりをしていきましょう!