建売住宅のメリット・デメリットとは?選ぶ際の注意点についても解説

2023年6月17日

「建売住宅のメリット・デメリットが知りたい」
「建売住宅の購入で失敗したくない」
このようにお考えではないですか?

この記事では、建売住宅のメリット・デメリット、選ぶ際に確認したいポイントについて解説します。

注文住宅や分譲住宅との違いも解説していますので、これから住宅建築や購入を予定している方はぜひチェックしてみてください。

 

建売住宅の概要

まずは建売住宅の概要について解説します。

 

建売住宅とは

建売住宅とは、土地とセットで販売されている住宅のことです。すでに住宅が建築された状態で販売される方法が一般的ですが、中には建築前の時点で売りに出される場合もあります。

また、建売住宅は不特定多数の方に対して購入をアプローチする住宅のため、特徴的な間取りはあまり見られません。

 

分譲住宅や注文住宅との違い

住宅には建売住宅のほか、分譲住宅や注文住宅があります。

分譲住宅とは、広い土地を複数の区画に分けて、それぞれ番号をつけて販売する方法です。土地のみを販売し、その販売メーカーで住宅を建築する「建築条件付き」という形が一般的ですが、中には住宅を建て終えてから土地とセットで販売している場合もあります。

このことから、建売住宅と分譲住宅はほぼ同じ手法ともいえるでしょう。

一方、注文住宅は土地探しから行う必要があり、住宅の間取りも基本的には自由設計です。建売住宅とは大きく異なるタイプの住宅といえます。

 

建売住宅のメリット4つ

建売住宅には、以下4つのメリットがあります。

① 実際の間取りや設備を確認できる
② 生活をイメージしやすい
③ 費用を抑えられる
④ 入居までの手続きが少なく期間も短い

それぞれ解説します。

 

① 実際の間取りや設備を確認できる

建売住宅では、実際の間取りや設備を確認できます。注文住宅とは違い、すでに物件が完成しているからです。

注文住宅の場合、間取りは設計の段階から図面上で確認できますが、実際の広さはイメージしにくいでしょう。また、設備についてもショールームなどで見られますが、住宅とのバランスや相性は確認できません。

これに対し建売住宅であれば、確認した上で購入するか決められるため安心です。

 

② 生活をイメージしやすい

生活をイメージしやすいことも、建売住宅のメリットでしょう。すでに完成している建物内に入ることで、家具の配置や生活スタイルなどを考えられるからです。

また、ゼロから間取りを考えていく注文住宅に比べて、決まった間取りに合わせて家具の配置など必要なことを考えればよいため、イメージとのズレも少なくて済むでしょう。

 

③ 費用を抑えられる

建売住宅は費用を抑えられることもメリットの1つでしょう。ハウスメーカーなどが同じ間取りを量産できる体制を構築しており、費用を抑えられるからです。

注文住宅は、建築主のイメージや要望に応じて間取りや設備を決めていくため、費用が膨らみやすい特徴があります。

一方の建売住宅は、ハウスメーカーなどがオーソドックスな間取りで設計した住宅を数多く建築することで、建材にかかる費用や設備費用を抑えています。その結果、販売価格を抑えることが可能なのです。

住宅費用をできるだけかけたくない方は、建売住宅から好みの住宅を選ぶ方法をおすすめします。

 

④ 入居までの手続きが少なく期間も短い

建売住宅では、入居までに行う手続きが少ないため、比較的すぐに住み始められます。

建売住宅は注文住宅と異なり、土地探しや住宅の設計段階でのやり取りや協議が不要です。また、建築段階での定期的な確認なども必要ありません。

そのため、住宅にできるだけ早く入居したい方にとってはメリットが大きい方法といえるでしょう。

 

建売住宅のデメリット4つ

建売住宅には間取りや設備を選べなかったり、外観に個性が出にくかったりするなど、4つのデメリットが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

① 間取りや設備を選べない

建売住宅は、間取りや設備を自分で決められないことがデメリットです。

自由設計の注文住宅と違い、建売住宅ではあらかじめ間取りや設備が定まった状態の住宅を選びます。このため、たとえば「キッチンの近くにパントリーが欲しい」「浴槽は絶対黒色にしたい」といった個別の要望は叶えられません。

間取りや設備で必ず叶えたいこだわりがある場合には、建売住宅はおすすめできません。

 

② 建築過程が見られない

建築過程が見られないことも、建売住宅のデメリットです。

注文住宅では、基礎工事の段階から建築過程を確認できます。一方、建売住宅ではすでに建築が完了しているのが一般的なため、建築過程は確認できません。

このため「基礎工事や建築過程もしっかり確認しないと不安」という方は、建売住宅は避けたほうがよいでしょう。

 

③ 外観に個性が出にくい

外観に個性が出にくいことも、建売住宅のデメリットです。

建売住宅は、オーソドックスな間取りが多いことや、同じ設計で数多く建築することから、外観が似通ってしまう傾向があります。自由設計の注文住宅のように、個性的でおしゃれな外観を見つけることは難しいでしょう。

外観について、ほかと被らない住宅を建てたい方は、注文住宅で建てることをおすすめします。

 

④ 展示に使われている

建売住宅は、展示に使われていることもデメリットです。

建売住宅は住宅展示会などに使用されることで、展示会への来場者が宅内に入ってしまっています。そのため、細かいキズや汚れがついている場合もあります。

これらのことに抵抗がある場合には、建売住宅は避けたほうがよいでしょう。

 

建売住宅を選ぶ際に確認したいポイント4つ

建売住宅を選ぶ際に確認したいポイントは以下の4つです。

① 立地や周辺環境を確認する
② アフターサービスを確認する
③ 相場と比べて大きな差がないか確認する
④ 住宅・設備の性能や状態について確認する

それぞれ解説します。

 

① 立地や周辺環境を確認する

建売住宅は、立地や周辺環境について確認しましょう。

注文住宅であれば、希望の土地を探して建築できますが、建売住宅ではあらかじめ土地が決まっています。そのため、立地や周辺環境に問題がある場合も考えられるのです。

住宅の間取りや設備にだけ注意するのではなく、立地や周辺環境にも気を配りましょう。

 

② アフターサービスを確認する

建売住宅では、アフターサービス内容の確認をおすすめします。具体的には、メーカー負担のメンテナンス内容や、屋根・外壁などの保証です。

建売住宅の中には、販売されてから月日が経っている住宅もあります。特にこのような住宅では、屋根や外壁などに不具合が生じていることがあり得るため、注意が必要です。

そのほか、アフターサービスを確認しておくことで、住宅に瑕疵があった際の対応についても整理できます。

どこまでサポートが受けられるのか、メーカーに必ず確認しておきましょう。

 

③ 相場と比べて大きな差がないか確認する

建売住宅の販売価格について、相場と大きな差がないかも確認しましょう。

条件が類似する建売住宅と比べて、大幅な金額差がないか注意します。その際、販売価格が安過ぎる場合だけでなく、高過ぎる場合にも注意が必要です。グレードの高い設備や建材が多く使用されている場合が考えられるからです。

販売価格が相場と大きく異なる場合には、何が原因かはっきりしないうちは購入を控えたほうがよいでしょう。

 

④ 住宅・設備の性能や状態について確認する

建売住宅について、住宅性能や設備の状態などを確認しましょう。具体的には、住宅の耐震性や防火性、設備の性能などです。

住宅や設備の性能について把握することで、販売価格について納得した上で購入できます。また、持て余す設備が設けられていないかなど、購入すべきかどうかの判断基準にもなります。

購入後に後悔しないためにも、住宅・設備の性能や状態について把握しておきましょう。

 

まとめ:建売住宅はメリット・デメリットや注意点を押さえて購入を検討しよう

この記事では、建売住宅のメリット・デメリット、選ぶ際に確認したいポイントについて解説しました。

建売住宅のメリット・デメリットを理解することで、注文住宅などほかの方法も含めて、自分に合った住宅選びが可能になります。

記事の中でご紹介した建売住宅を選ぶ際の注意点なども参考にしていただくことで、あなたの住宅選びを成功させましょう。