30坪の平屋で実現できる間取り3選!費用相場やポイントも紹介

2022年12月8日

平屋を建てる際、30坪の広さの場合どのような間取りが実現できるのか気になる人も多いのではないでしょうか。平屋は2階部分がなく部屋の数が限られてしまうため、間取りは慎重に考えなくてはいけません。

この記事では、30坪の平屋の間取り例や費用相場、安価に建てる方法をご紹介します。

 

30坪の平屋の間取り3選

30坪の広さでは3LDKの間取りが多い傾向にあります。しかし、部屋の空間を狭くすれば4LDKも可能になり設計次第ではロフトや中庭を設けることも可能です。ここでは、30坪の平屋の間取り実例を3つご紹介します。

 

3LDKで4人家族も広々と暮らせる

3LDKで横長の広々とした居住空間が魅力の間取りです。LDK部分は21畳と広く、家族が集まって食事するには十分なスペースがあります。5畳の寝室が2つ、8畳の寝室が1つあるため、子ども部屋と夫婦の部屋で分ければ4人家族で暮らせます。

 

ウッドデッキを設けた開放感のある間取り

4LDKでウッドデッキを設けた間取りです。5畳の寝室が2つ、6.5畳の寝室が1つ、和室が1つと部屋の数が多くあります。ウッドデッキと家の中の段差をなくせば、部屋が広がったような開放感を得られるでしょう。

 

多目的に使える空間を設けた2LDK

こちらの間取りは2LDKですが、8畳の寝室の隣に4畳のDenがあります。Denとは「多目的に使える空間」のことで、書斎や趣味の部屋、キッズスペースなどにも活用可能です。また近年はリモートワークも増えていることから、仕事部屋として利用する方も多いようです。

 

30坪の平屋で実現できる間取りとは?

平屋は昔の日本家屋に多かったものの、いまでは2階建てが主流です。とはいえ、平屋でも実現できる間取りの幅は広く、工夫次第で快適に過ごせるため、あえて平屋を選ぶ人も増えています。ここでは、30坪の平屋で実現できる間取りについて解説します。

 

4人家族でも広々とした3LDK

30坪の広さがあれば3LDKの広々とした間取りが実現可能で、3~4人家族でもゆったりと過ごせます。4LDKの間取りも可能ですが、広い居住空間を設けたい場合は3LDKまでが目安です。

 

中庭を設ける

30坪の広さがあれば中庭やウッドデッキなども実現しやすいでしょう。中庭があれば安全に子どもを遊ばせられるほか、家の中でもDIYやアウトドアが楽しめるのが魅力です。またLDKとウッドデッキがつながる間取りは開放感があり、心地よく過ごせます。

 

仕事や趣味を楽しめる空間を設置

部屋の数を抑えることで廊下を確保でき、仕事や趣味といったプライベートの動線とパブリックな動線を分けることも可能です。玄関からリビングへの動線のほかに、各個室に移動できる動線があればプライベートの空間を見られずにすみます。

 

天井を高くしてロフトを設置する

平屋の魅力は一般的な2階建てと比べて天井高の自由度が高いところです。横に広がりがちな平屋だからこそ、天井の高さで縦長にして空間を広くするのがよいでしょう。

天井を高くすることで、開放感が生まれたり、高級感を演出できたりします。またロフトを設ければ収納スペースを確保できるのも魅力です。

 

平屋30坪の費用相場は?

30坪の平屋の費用相場は、1,500〜2,400万円が相場といわれています。土地代と合わせると4,500〜6,000万円が目安です。

30坪の平屋を建てるためには、相応の広さの土地を確保しなくてはいけません。建ぺい率50%であれば、土地に対して50%分しか住宅として利用できないため、30坪の平屋を建てるには60坪の土地が必要なのです。

土地の坪単価を50万円とすると、60坪で約3,000万円の土地代がかかります。建築費用は坪単価約50〜80万円が一般的であるため、30坪だと1,500〜2,400万円程度が相場です。

 

30坪の平屋を安く建てる方法

住宅の取得は人生で最も大きな買い物といわれるほど費用がかかるため、できる限り費用を抑えたいと思うのは当然でしょう。

平屋を安く建てるには、外観をシンプルにしたり、水回りを1か所にまとめたりと工夫が必要です。ここでは、30坪の平屋を安く建てる方法を5つご紹介します。

 

1.外観をシンプルにする

建物の形状を長方形や正方形といったシンプルな箱型にすれば、建築費用を抑えられます。凝ったデザインや凹凸のある形状にすると壁面積や屋根面積が増えやすく、材料費が多くかかります。

 

2.屋根の形を片流れにする

屋根は勾配が大きいものほど屋根面積や壁面積が大きくなり、建築費用がかかります。屋根には大きく分けると「片流れ」「切妻」「寄棟」「方形」と4つの形があり、その中でも勾配が小さいのが「片流れ」です。片流れにすれば材料費を抑えられます。

 

3.水回りを1か所にまとめる

キッチン・お風呂・洗面所・トイレといった水回りを1か所にまとめることで、配管工事の費用を抑えることが可能です。水回りをバラバラに配置すると作業や資材面でのコストがかかります。また水回りがまとまると生活動線も便利になるため一石二鳥です。

 

4.高価な設備を導入しない

キッチンやユニットバスなど、住宅設備にこだわるほど費用は多くかかります。グレードの高いものは見た目もよく便利で欲しくなってしまいがちですが、本当に必要なものかよく検討すべきでしょう。予算を出してみて余裕があれば設備投資するのがおすすめです。

 

5.補助金を活用する

住宅取得において国や自治体の補助金を受けるのもひとつの手段です。国の補助金制度であれば、こどもみらい住宅支援事業、ZEH支援事業などの補助金制度があります。

自治体の補助金制度では「住宅の建替に対して定額100万円の補助」「子育て世帯の住宅取得に際して上限180万円の補助」など、各自治体によって多種多様な補助金制度があります。ただし、自治体によっては補助金制度がない場合もあるため注意が必要です。

 

30坪の平屋を建てる際のポイント5つ

一度住宅を建てると、基本的にはやり直しが利きません。そのため住んでから「もう少し収納スペースが欲しかった」「日当たりを考えて窓を設置すればよかった」といった後悔をしないよう慎重に計画して建てることが大切です。

ここでは、30坪の平屋を建てる際のポイントを5つご紹介します。

 

1.日当たりは良好か

平屋は周囲を建物に囲まれてしまうと日当たりの確保が難しくなります。平屋を建てる際は周囲の建物の状況をよく確認しておきましょう。南玄関にすると日照時間が長く、比較的明るく過ごせます。

また窓の配置を工夫することで、日当たりを確保することも可能です。ひとつのアイディアとして、天井やロフトといった高い位置に窓を設けることで、建物や方角に関係なく太陽光を取り入れられます。

 

2.断熱対策ができているか

居住スペースが1階に限られる平屋は、断熱対策が重要です。平屋は2階や3階がなく、太陽の光が直接居住スペースに伝わりやすくなってしまい夏は暑くなりやすい傾向にあります。

そして冬は床下からの冷気の影響を受けやすく、底冷えしがち。平屋を建てる際は断熱対策について業者としっかり話し合っておきましょう。

 

3.風通しがよいか

理想の間取りを実現しようとすると、風通しの面に頭が回らないこともあるでしょう。風通しが悪いと体調や精神面にも悪影響を及ぼすことがあり湿気が溜まりやすくカビが発生してしまう原因になります。風通しのよさも意識してプランを立ててみましょう。

 

4.プライバシーや防犯対策ができているか

2階のない平屋は周囲からの視線を集めやすいため、プライバシーの確保や防犯対策が大切です。フェンスを設けたりシェードを利用したりして、外からの視線をシャットダウンしましょう。

 

5.家族構成に適しているか

30坪の平屋は4人家族であれば問題なく暮らせる広さを確保できますが、5人以上となると狭く感じるでしょう。また家族構成は数年後、数十年後には変化することもあります。

将来的に家族が増えた際、あるいは子どもが家を出た際などを考慮し、必要な間取りであるか十分に検討しましょう。

 

まとめ:30坪の平屋を建てる際は慎重に間取りを考えよう

30坪の平屋は4人家族でも広々と暮らせる3LDKが実現できます。天井を高くしてロフトを設けたり、中庭を設けたりするのもよいでしょう。平屋を建てる際は、断熱対策やプライバシー対策が大切です。家族でよく話し合い、慎重に間取りを決めるとよいでしょう。