シンプルな白い壁紙をもっとおしゃれに!種類や特徴、選び方を解説
日本の戸建て住宅では白い壁紙が最も多く選ばれているといわれています。人気の秘密は、施工のしやすさや価格。
白い壁紙はさまざまな種類のインテリアにマッチしやすく、価格も安く抑えられるため多くの方に選ばれているのです。
しかし、実際には白い壁紙はバリエーションが豊富で、選び方に迷う方も多いのではないでしょうか。
理想のホワイトインテリアを実現するために、シンプルでおしゃれな白い壁紙選びのポイントをご紹介します。
シンプルでおしゃれな白い壁紙について、その種類と特徴をご紹介します。
色味のバリエーション
白い壁紙と一口に言っても色味はさまざまで、面積の広い壁に貼ると印象が大きく変わります。色味のバリエーションとそれぞれの特徴を押さえておきましょう。
ピュアホワイトの壁紙
ピュアホワイトとは、混じり気のない白のこと。ピュアホワイトの壁紙をメインにすると、無機質な印象に仕上がります。清潔で機能的なキッチンや洗面所などには、混じり気の少ない白い壁紙をベースにする人が多いです。
ただし、ピュアホワイトの壁紙は光をよく反射するため、日中はまぶし過ぎたり、気持ちが落ち着きにくかったりする場合もあります。反射が少ないトーンを抑えた色味を選んだり、柔らかいカラーのファブリックや家具を組み合わせて、まぶしさを緩和したりするなどの工夫をするとよいでしょう。
オフホワイトの壁紙
オフホワイトとは、黄みやベージュ、グレーを帯びた白のこと。一般的によく使用されている白い壁紙は、実際はオフホワイトであることがほとんどです。ベージュ寄りのオフホワイトの壁紙は温かみがあり柔らかい印象に、グレー寄りのオフホワイトの壁紙はスタイリッシュな印象に仕上がります。
質感やデザインのバリエーション
色味のほか、壁紙の質感やデザインも、壁面に貼ったときにインテリアの印象を大きく左右します。白い壁紙の質感やデザインの違いとその特徴を押さえておきましょう。
織物調
織物調の壁紙は、生地の質感をイメージしてつくられています。インテリアテイストを選ばないため日本の住宅で最もよく使われており、色柄のバリエーションも豊富。生産・流通量も多いため、価格も比較的安価に抑えられています。
石目調
石目調の壁紙は、石や漆喰の質感をイメージしてつくられています。和室のほか、洋室とも相性がよい壁紙です。
石目調の壁紙は、職人の手作業による鏝(こて)模様が特徴的。鏝による凹凸が少なめのものはすっきりしたモダンテイストと相性がよく、鏝跡がしっかりしているものは和風やカントリー風、南欧風など伝統的なスタイルに似合います。
レザー調
レザーの素材感を模してつくられた白い壁紙は、レザー特有の光沢感も再現されており、高級感のある印象に仕上がります。白い壁紙の中でも、ラグジュアリーな雰囲気を出したい人におすすめです。
レンガ調
白いレンガ調の壁紙は、主張し過ぎずさりげない柄模様がおしゃれです。白一面の空間にアクセントクロスとして白いレンガ柄を加えると、ホワイトインテリアに表情や奥行きを出すことができます。
おしゃれでシンプルな白い壁紙にすると、次のようなメリットや効果が期待できます。
部屋が明るく見える
白い壁紙は光を反射するため、部屋を明るく見せる効果があります。あまり日当たりがよくない部屋でも、白い壁紙を貼って明るい色の家具やファブリックを合わせることで、ほかの色よりも明るい印象に仕上げることが可能です。
部屋が広く見える
白は膨張色であるため、白い壁紙を採用すると、部屋を広く見せる効果があるといわれます。実際の部屋の広さは変えられませんが、白い壁紙を選ぶことで、広い印象を与えることが可能です。
さまざまなインテリアテイストと相性がよい
白い洋服と同じく、白い壁紙はさまざまなテイストと合わせやすい点がメリット。白の色味や壁紙の質感によって、シンプルテイストやナチュラルテイスト、モダンテイストや和モダンテイストなど、さまざまなテイストに似合う白い壁紙を見つけられます。
傷が目立たない
白い壁紙は、濃い色の壁紙と比べて傷が目立ちにくい点もメリットです。年数が経過すると壁紙にも傷がつきますが、白い壁紙で目立ちにくい場合は貼り替えの手間もコストも省けます。
メリットの多い白の壁紙ですが、デメリットと感じられる点も押さえておきましょう。
光が反射してまぶしい
白い壁紙の中でも、明度が高い色味ほど光を反射しやすい特徴があります。混じり気のないピュアホワイトに近い壁紙ほど明るくなり、まぶし過ぎると感じたり目が疲れたりする場合もあるため、注意が必要です。
まぶしさに敏感な人や目が疲れやすい人は、明度を落とした色味の白を選ぶとよいでしょう。
汚れが目立つ
白い壁紙は濃い色に比べて傷は目立ちにくいですが、汚れは目立ちやすい特徴があります。手垢による汚れや、タバコのヤニによる黄ばみなどは、薄汚れでも目立つため、汚れ対策やこまめなお手入れが必要です。
緊張感が高まりやすい
明度が高過ぎる白い空間では、落ち着きが感じられない場合もあります。寝室など安らぎたい部屋には、光を吸収してまぶしさを軽減してくれるブルーがかった白、またはグレーがかった白い壁紙がおすすめです。また、温かみのあるクリーム系やベージュ系の白い壁紙を選ぶと、リラックス効果が高まり、同じ白でも緊張感を和らげてくれます。
白は無難な色というイメージもありますが、これまでご紹介したようにその色味や質感のバリエーションが豊富なため、選び方が難しい色でもあるのです。
インテリアがおしゃれに決まる、シンプルな白い壁紙選びのポイントをご紹介します。
シンプルな白い壁紙のおしゃれなリビングの実例も参考にしてください。
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インテリアテイストに合う色味や質感を選ぶ
モダンテイストのインテリアには、無機質で凹凸が少なめの白い壁紙が似合います。モダンテイストのベースカラーはホワイトとブラック、その混合色を含めた無彩色が基本。同じ白でも混じりけの少ない白やグレー系を選びましょう。
ナチュラルテイストには温かみのある色味や、ざっくりした質感の白い壁紙が好相性です。
床の色味と合う白を選ぶ
見落としがちですが、床の色味と壁の色味が合わないと、統一感がなくちぐはぐな印象になりがちです。
木目調の床材にもパインやチークのように黄みが強いものもあれば、チェリーやウォルナットのように赤みを帯びたものもあるため、床の色味に合う白い壁紙を吟味して選びましょう。
色味はできるだけ大きな色見本で確認する
色見本の面積が小さいと同じ色でも濃く感じ、壁などの広い面積に貼ると明るい印象になります。そのため、色見本はできる限りA4サイズ以上の大きなサンプルを取り寄せ、自然光の中で確認するようにしましょう。
アクセントクロスを効果的に取り入れる
ホワイトを基調としたインテリアはシンプルでおしゃれですが、面積が広いと単調で殺風景になりがちです。ベースとなる壁紙に、色味や質感の異なる白い壁紙をアクセントクロスとして取り入れると、空間に奥行きや表情を出すことができます。レンガ柄や漆喰調のものなど、さりげない柄や模様入りの白い壁紙もおすすめです。
今回はシンプルな白い壁紙でおしゃれなホワイトインテリアを実現するために、その種類や特徴、選び方のポイントをご紹介しました。
白い壁紙には部屋を明るく広く見せる効果や、どんなインテリアにも合わせやすいというメリットがあります。一方で、色味や質感によってはまぶし過ぎたり、好みの印象とはかけ離れてしまったりするため注意が必要です。
選び方のポイントを押さえて、理想のホワイトインテリアを叶える、おしゃれな白い壁紙を選びましょう。