おしゃれな和室照明の実例10選 | 種類やポイントについて徹底解説
「和室のおしゃれな照明にはどのようなものがあるの?」
「和室のおしゃれな照明の実例を参考にして新築に活かしたい」
このようにお考えではないでしょうか?
照明にこだわると、和室をよりおしゃれな空間にできます。
この記事では、おしゃれな和室照明の実例10選や、和室照明の種類について解説します。和室照明を選ぶ際のポイントもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
おしゃれな和室照明の実例を10例ご紹介します。
実例①:塗り壁風の壁紙を照らすダウンライト
家の中で最も光が入る南東に位置する、6.3畳の和室です。
この和室にはダウンライトが設置されていますが、理由は2点あります。
- ・板張り天井と一体感あるデザインにできるから
- ・塗り壁風の壁紙をダウンライトで照らすことで壁のデザインも活かしたおしゃれな和室にできるから
実際の広さ以上に広がりが感じられる、おしゃれな和室です。
実例②:3畳の和室にある2つのダウンライト
3畳の和室にある、2つのダウンライトです。この和室は、机を出して作業したり、来客時に段上がりの部分に座るという使い方も可能。このため、広さは3畳ながら、ダウンライトを2つ設置して明るさを確保しています。
また、玄関・手洗いと動線がつながっており、和室横には本棚もあることから、明るさが必要です。
和室の用途に合わせて、十分な明るさを確保した照明といえます。
実例③:リビング・ダイニングに隣接する和室のシーリングライト
21畳のリビング・ダイニングに隣接する4.5畳の和室です。和室とリビング・ダイニングを合わせると約25畳の広さになります。
この和室には、大きめのシーリングライトが設置されています。和室の4.5畳だけを考えると大き過ぎる印象を受けますが、25畳の広さを踏まえると適切な照明といえるでしょう。
和室の照明は、隣接する部屋も考慮して選ぶべきということがわかる実例です。
実例④:和室のモダンな雰囲気に合うペンダントライト
リビング横に位置する和室。青みのある和紙のカーテンがあり、全体的にモダンな雰囲気が漂っています。
この和室に設置されているのは、和紙で覆われた球状のペンダントライト。灯りはオレンジ色で温かみが感じられ、カーテンの和紙との統一感もあります。また、ペンダントライトの球状が大きく、和室全体のデザイン性を高めています。
実例⑤:勾配天井のリビングに隣接する和室のダウンライト
勾配天井のリビングとなりにある和室です。なお、和室は勾配天井ではありません。
リビングの勾配天井にダウンライトが設置されており、和室の照明は不要と思われます。しかし、リビングと和室で天井の形状が異なるため和室の一部は影になり、リビングからの照明が十分に行きわたりません。このため、和室の天井にもダウンライトが2つ設置されています。
また、リビングと和室の間をロールカーテンで区切ることができるため、その際にも和室には照明が必要です。このことも踏まえ、シーリングライトやペンダントライトに比べて天井の高さを感じられ、リビングと区切っても広さを感じられるダウンライトを設置しています。
実例⑥:仏間と床の間のある和室のダウンライト
仏間と床の間のある7.4畳の和室です。黒の和紙畳や落ち着いた色の木材を使うことで、モダンな印象に仕上がっています。
天井の照明はダウンライト。また、床の間の上部にもダウンライトを設置し、ゴールドの壁紙を照らしています。これにより、落ち着いた空間でありながら、おしゃれな和室を実現しています。
実例⑦:形が特徴的な間接照明
5.4畳の和室にある、形が特徴的な間接照明をご紹介します。この和室には、天井にシーリングライトも設置されているため、明るさが必要なときにはシーリングライトで対応できます。
一方で、壁に設置された2つの間接照明は、明るさとしては十分ではありません。しかし、デザイン性が非常に高いことが特徴です。具体的には、以下2点が挙げられます。
- ・デザインが特徴的
- ・和紙畳や床の間と同じ黒色で、和室全体で統一感がある
和室は透け感のあるカーテンで仕切れますが、間接照明の灯りはカーテン越しに見ると一層引き立ちます。
間接照明を設置して、おしゃれな和室を実現した実例です。
実例⑧:スピーカー内蔵のダウンライト
こちらのリビングにある和室には、ダウンライトを設置。このダウンライトは、スピーカー内蔵となっているため、映画を観たり音楽を聴いたりする際に臨場感を味わいながら楽しめます。
一般的なスピーカーを置くスペースも不要なため、部屋を広く使えることも、この照明を取り入れるメリットです。
実例⑨:球状のスタンドライト
こちらの和室には、スタンドライトが置かれています。和室の隅に低めのスタンドライトを置くことで、空間の広がりを感じられます。
また、明るい色の畳や開き戸を照らすことで、和室全体を明るい印象にすることが可能です。スタンドの周囲に小ものを置いていることも、和室のおしゃれさを引き立てるポイントといえます。
実例⑩: 4畳半和室のダウンライト
玄関横にある、4畳半の和室に設置したダウンライトです。引き戸を設けず、玄関と空間がつながっていますが、和室が奥まった位置にあるため独立した部屋のような印象を受けます。
室内壁の低い位置に窓があり、坪庭からの十分な採光が可能です。このため、4畳半であっても広さを感じられます。
照明は、できる限り和室に広さを感じられるよう、小さめのダウンライトを設置しています。
>>平屋のおしゃれな内装の実例についてくわしく知りたい方はこちら。
和室には、どのような照明がおすすめなのでしょうか?
ここでは4つご紹介します。
① シーリングライト
まずご紹介するのは、シーリングライトです。シーリングライトは、天井に設置する一般的な照明を指します。
部屋全体を明るくできることがメリットですが、デザインとしては単調になりやすいことがデメリットです。
和室の明るさを十分確保したいときに、おすすめの照明といえるでしょう。
② ダウンライト
ダウンライトもおすすめです。ダウンライトは、天井に設置する点ではシーリングライトと同じですが、ライトが天井に埋め込まれている照明を指します。
天井と同じ高さに照明があるため、高さが感じられます。これは大きなメリットです。たとえば、狭い間取りの和室しか確保できない場合でも、高さを活かすことで空間に広がりが生まれます。また、天井周りをスッキリさせられるため、デザイン性が高いこともメリットです。
一方で、ライトの取替などメンテナンスコストがかかることには注意しなければなりません。
限られた和室スペースを少しでも広く使いたい場合などにおすすめの照明です。
③ ペンダントライト
ペンダントライトも和室をおしゃれにできます。ペンダントライトは、天井から吊り下げて使う照明です。
シーリングライトやダウンライトに比べて、天井から下がった位置に照明があるため、ペンダントライトは部屋全体を明るくする用途には向きません。
一方で、天井付近とライト付近で明暗が生まれるため、室内全体を明るくするシーリングライトなどに比べて落ち着いた和室にできます。
また、照明器具が視線の高さに近づくため、器具のデザインにこだわることで、和室全体のおしゃれな印象につながります。
洋室やダイニングに多く用いられるペンダントライトですが、和室との相性も抜群です。
④ スタンドライト
床に置くタイプの照明であるスタンドライトもおすすめです。
スタンドライトでは、ライトの場所や向きを調整することで、和室の印象を大きく変化させられます。たとえば机上を照らせば、明るさの確保という照明本来の役割をしっかり果たしてくれます。また、特徴ある壁材を照らすことで、壁のデザインを活かしたおしゃれな和室にできます。
このように、気分や用途に合わせて和室をおしゃれに変化させられることが、スタンドライトのメリットです。
和室をおしゃれに見せる照明は、どのように選べばよいのでしょうか?
5つのポイントについて解説します。
① 明るさに注意する
まず、明るさに注意することが重要です。適切な明るさは、和室の用途で異なります。具体的には、子どもの学習スペースや応接間として使う場合には、ある程度明るさが必要になります。また、寝室やくつろぎスペースにする場合には、明るさは抑えたほうがよいでしょう。
明るすぎず暗すぎない、部屋の用途も踏まえた適切な明るさの照明を選ぶことが重要です。
② デザインにこだわる
デザインにもこだわりましょう。特に、シーリングライトやペンダントライト、スタンドライトは照明の器具が目立ちやすいため、和室の雰囲気に合うデザインを選ぶ必要があります。例として「和」を全面に出したい場合には、和紙で覆われたペンダントライトを設置すると、洗練されたおしゃれな印象の和室になります。このほか、人気の高い北欧スタイルなど特徴的な要素を取り入れる場合には、その雰囲気に合う照明を選びましょう。
またダウンライトでは、照明器具は目立ちませんが、天井と一体感のある照明がおすすめです。
理想の和室を検討しながら、イメージに合う照明を探しましょう。
③ 間接照明を取り入れる
間接照明を選ぶこともおすすめします。間接照明を取り入れると、容易におしゃれな空間にできるからです。間接照明はスタンドライトだけでなく、ダウンライトの照明を壁に向ける方法もおすすめです。
間接照明を用いて、ワンランク上の和室を目指しましょう。
④ 和室の位置も考慮する
和室の照明を選ぶ際には、家全体から見た和室の位置にも気を配りましょう。特に、隣接する部屋とのバランスは考慮すべきです。
具体的には、和室とリビングがつながっている場合、照明の明るさやデザインの差に違和感がないか確認しましょう。壁や引き戸で空間を分けて暮らす場合には問題ありませんが、1つの空間として使うことが多い場合には、バランスを考えて照明を選ばなければなりません。
和室だけの印象にこだわって照明を選んでしまい、家全体の雰囲気やデザインに違和感が生じないよう注意しましょう。
⑤ 照明を使わないときのことも踏まえる
使わないときのことも考えて、照明を選びましょう。照明を点けないときでも器具は目立つため、デザイン性の高いものを選ぶことがポイントです。照明を使う頻度が少ない和室であれば、器具は小さなものを選ぶとよいでしょう。
日中の雰囲気を踏まえながら、和室の照明を検討してみてください。
この記事では、おしゃれな和室照明の実例10選やおすすめな照明の種類、選ぶ際のポイントについて解説しました。
照明を変えるだけで、和室の雰囲気は大きく変わり、おしゃれな空間にできます。
和室の照明を選ぶ際には、実例や選ぶポイントを押さえて、おしゃれな和室を目指しましょう。