
狭いリビングって実際どう?敷地が限られていても広く見せるポイントをご紹介
家族が集まるリビングを優先するか、書斎や寝室などのプライベートな空間を優先するか…と悩む方も多いのではないでしょうか。敷地が限られている場合は狭いリビングとなるケースも多い一方、来客時によく利用されがちな場所となるため、なるべく開放的な空間に仕上げたいですよね。
今回は、狭いリビングでも広く見せるポイントをご紹介!ぜひ間取りづくりの参考にしてみてくださいね。
リビングの一般的な広さはどれくらい?
そもそも一般的なリビングの広さはどれくらいなのでしょうか。4人家族での間取りを例に解説していきます。
リビング(LDK)は16~20畳が一般的
現在、日本の住宅は家族がくつろぐリビングとダイニング、キッチンスペースを一体化させたLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の間取りが一般的。リビング=「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」という意味として用いられています。
4人家族の場合、LDKは16~20畳が一般的な大きさといわれています。16~20畳ほどの空間があれば、ダイニングとリビングそれぞれでインテリアを十分に置くことが可能です。
リビングの間取りは主に3種類
リビングの間取りは、①直線型、②セパレート型、③L字型の3種類があります。1つずつご紹介しましょう。
①直線型のリビング
直線型のリビングは、LDK全体を広く見せることができます。リビング、ダイニング、キッチンとすべて直線的につながっているため、空間が仕切られていません。料理中も家族の様子が見られるというメリットがある一方でリビングとダイニングの空間を仕切られずメリハリがつかないというデメリットもあります。
直線型のリビングでは、キッチンの向きを壁側にするかリビング側にするかで空間の広さに違いが出ることもしばしば。キッチンの向きが壁側である「壁付けキッチン」であれば、ダイニングスペースを広く確保できます。一方で家族の様子を見ながら料理をするのは難しくなるため注意が必要です。
キッチンの向きをリビング側にする「対面キッチン」の場合は料理中も家族の様子を見られる点がメリット。対してダイニングスペースは多少削られてしまうほか、家具の配置も壁付けキッチンほど柔軟に対応できなくなります。
②L字型のリビング
L字型に曲がったリビング。直線型と比べてリビングとダイニングのスペースを効率的に分けられるため、メリハリのある空間を実現できます。
L字型の間取りにおける注意点は、直線型より狭く見えてしまうケースがあること。直線型であればリビングの掃き出し窓まで地続きですっきりと見える一方、L字型はゆるやかに空間を仕切っているため、リビング/ダイニングといったそれぞれの空間を狭く感じることもあるでしょう。
L字型タイプのリビングに共通する特徴は、ダイニングとキッチンが横一列になっていること。出来上がった料理や皿を片づける際にすっと横へスライドするように移動できるため、便利な家事動線を実現できます。
③セパレート型のリビング
リビングとダイニングが接する部分をL字型よりもずらし、リビングとダイニング・キッチンのそれぞれをゆるやかに区切った間取り。リビングとダイニングテーブルの距離を離すことで、メリハリのある空間を実現できます。
上記の間取り事例ではダイニング・キッチンとリビングの間にウッドデッキを設けています。各スペースに多くの自然光を取り入れられる便利な間取りとなっていますね。ダイニング・キッチンとリビングを仕切る部屋として、和室や収納スペースなどを用いるケースもあります。
狭いリビングだとどうなる?あるあるなお悩みをご紹介
リビングが狭いと、どのような暮らしになるのでしょうか。狭いリビングスペースにありがちなお悩みパターンを解説します。
収納が足りない
リビングスペースが狭いと、収納に割ける空間が足りなくなります。家族が集まるリビングは、ちょっとした家族の小物や普段使いしているカバン、リビングをきれいにする掃除機などといった物が溜まりがち。収納に割ける空間が足りないと、リビングのテーブルや床へ無造作に置かれてしまう…といったことも考えられるでしょう。
レイアウトが限られる
リビングスペースを狭く設計すると、家具のレイアウトが限られてしまうことも。テレビやテーブル、ソファの位置は固定せざるを得なくなり、理想のレイアウトが実現できないケースもあります。
家具を置いた際に圧迫感がある
レイアウトが限られているなか無理やり家具を押し込むように配置することで、圧迫感を与えてしまうことも考えられます。リビングに圧迫感があると、どこかゆったりとくつろげない閉塞感のある空間になってしまいます。
狭いリビングを広く見せたい!ポイントは?
狭いリビングを広く見せるワンポイントについてご紹介します。広く見せるキーワードは「開放感」。空間やインテリアの使い方ひとつで、敷地が限られている場合でも実際の面積より広く見せることが可能です。
吹き抜けにして縦の空間を保つ
リビングが狭くなりなかなか面積を拡充できない場合、縦に空間を広げるのがおすすめ。2階であれば吹き抜けにしたり、平屋の場合は勾配天井にするといった縦に空間を使うことで開放感のある空間に仕上がります。
吹き抜けや勾配天井を導入する際は、部屋の高い位置に窓を設置するのもおすすめ。自然光が入りやすく、明るいリビングに仕上がります。
レイアウトを工夫する
先ほど挙げたように、リビングの広さはキッチンなどのレイアウトでも大きく左右されます。「なるべくリビング・ダイニングのスペースを広く保ちたい」という方であれば、壁付けのキッチンにするのがおすすめです。
またリビングに入室したところから掃き出し窓にかけて、視線がクリアに抜けるレイアウトにするのもおすすめ。視界が広がるためすっきりとした空間に見えるほか、部屋全体も片づけやすいことがメリットといえるでしょう。
リビングとダイニングを一体化させるのも〇
少人数の家族であれば、リビングとダイニングの空間を一体化させるのもよいでしょう。家ではソファでくつろぎたいという場合は、思い切ってソファダイニングにするのもおすすめです。
小さな子どもがいる場合は、床に座って食事をするほうが便利ということも。家族構成に合わせて、スペースを省略できるかどうか考えるとよいでしょう。
まとめ
今回は、狭いリビングの対処法や広く見せるコツについて解説しました!敷地が限られる中で行う間取りづくりは、お悩みポイントも多いですよね。
広く見せるポイントを押さえながら、納得のいく家づくりをしていきましょう!
30坪のお家の間取りについてまとめた記事はこちら