軒天とは？家の外観を劇的におしゃれにする活用法もご紹介！
軒天（のきてん）と聞いて、住宅のどの部分か分かる方は少ないのではないでしょうか。あまり聞き慣れない住宅の一部「軒天」ですが、実は活用法によって外観が格段におしゃれなものとなるのです！
今回は、軒天の機能やおしゃれな活用法をご紹介！住宅の外観づくりで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも軒天とは
軒天とはどの部分を指すのでしょうか。軒天の機能とともにご紹介します。
外壁からはみ出ているところの天井部分のこと
外壁からはみ出ている屋根部分のことを「軒」といいます。この軒部分の天井を「軒天」といいますが、「軒先」や「軒天井」などと呼ばれることもあります。
軒天は目立たない部分かと思われがちですが、軒天を少し工夫することで格段におしゃれな外観となるのです。
軒天の機能
「軒天の部分は分かったけれど、この部分って必要なの？」と思った方も多いはず。軒天は目立たない部分に見えて、実は住宅を守るうえで重要な機能を果たしています。
火事が起こった際のリスク回避に
軒天は、火事が起こった際に屋根裏部分まで日が燃え移るのを阻止する機能があります。もちろん完全に燃え広がるのを防ぐことは難しいのですが、軒天がある場合とない場合とでは、燃え広がるリスクはかなり違うといわれています。
屋根裏の結露を防ぐ
屋根裏の結露を防ぐことも軒天における大きな特徴です。軒裏に換気扇を設置することで、屋根裏の内部結露を軽減できます。
屋根裏の結露は、自分で気づきにくいもの。しかし屋根裏から水分が溜まっていくことで、住宅の老朽化は進行してしまいます。住宅を長く保つという観点からも、軒天は有効なのです。
軒天に使われる材料
軒天に使われる材料は、外壁や屋根の素材とは少し違うものを使うことも。一般的に軒天で使われる材料についてご紹介します。
金属
ガルバリウム鋼板を原材料としてつくる金属製の軒天は、住宅というよりはショッピングセンターなどといった商業施設に多く用いられています。木材を使った外壁で、軒天は金属製…といったようにメリハリをつけるため使用されることもありますが、金属製を使いたい場合はハウスメーカーに事前に確認しておくのがおすすめです。
ケイカル板
ケイカル板は、軒天で最も使われる建材です。耐火性や耐水性に優れているほか、多くのカラーや模様も展開されているため人気の建材となっています。
ケイカル板はバリエーションが豊富な分、価格に大きな差が生じやすい点に注意が必要です。
カラーベニヤ
比較的古い住宅で用いられているのが、カラーベニヤです。カラーベニヤは薄い木材を組み合わせてつくられているため耐水性に弱い点がデメリット。定期的なメンテナンスが必要になります。施工や費用面では優れているため、工事コストを下げたい方に向いているといえます。
軒天を上手に活用したおしゃれな外観事例をご紹介します。ぜひ外観づくりの参考にしてみてください。
マネしたい！かっこいい外観事例を集めた記事はこちら
グレーの壁とホワイトの軒天がスタイリッシュな事例
グレーの外壁とホワイトの軒天がスタイリッシュな外観事例。ネイビーの縁取りがアクセントとなり、モダンな印象に仕上げています。
軒天をホワイトやベージュなどの明るい色にすると、柔らかいイメージとなりますね。
メリハリのある木目調の軒天
ネイビーの外壁色に木材の軒天を掛け合わせた外観実例。軒天の素材が内側の壁にまで伸びており、メリハリのあるおしゃれな外観に仕上がっています。
こちらの外観事例では、軒天の大きさを広めに確保。2段に分けて軒天を設置することで、玄関の雨よけとしての機能も果たしています。
金属サイディング×軒天がクールな外観事例
ブラックの金属サイディングに木目調の軒天を組み合わせた外観事例です。クールな金属サイディングにナチュラルな木目の軒天を合わせることで、クール過ぎない外観に。
ブラックは多用すると重い印象になりますが、アクセントとして1つ指し色を加えることで格段とおしゃれに仕上がります。
陸屋根に合わせた軒天が素敵な外観事例
ブラウンの外壁にホワイトの軒天がマッチした外観事例。ネイビーの縁取りも相まってカントリー風の外観に仕上がっています。
屋根の傾斜がない平坦な「陸屋根」では、軒天が影になりにくく目立ちやすい点が特徴。アクセントとなる色味を用いて軒天を設置することで、よりおしゃれな外観を実現できます。
まとめ
今回は、軒天の機能や役割、軒天を用いたおしゃれな事例についてご紹介しました！軒天は目立たない部分と思われがちである一方、実は外観の印象を決める大切な部分です。
上手に軒天を活用しながら、理想の外観をつくっていきましょう！
