おしゃれな吹き抜けリビングを快適に使うには?デメリット解消法も解説

おしゃれな吹き抜けリビングを取り入れたいけど、見た目と同様に快適性もしっかり確保したいと考える方も多いのではないでしょうか。吹き抜けリビングはおしゃれで開放感があるため人気の間取りですが、冷暖房やリビングの匂いなど、気になる点もありますよね。

この記事では、おしゃれな吹き抜けリビングが家にもたらす効果と、デメリットの対処法を解説しています。おしゃれな吹き抜けリビングを取り入れたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

吹き抜けリビングがもたらすおしゃれ効果

おしゃれな吹き抜けリビングは、家全体にどのような効果をもたらすのでしょうか。
3つのポイントを解説します。

 

天井が高い吹き抜けで開放感を演出できる

リビングの吹き抜けは開放感を演出できます。空間を大きなキャンバスに見立てて選びぬいた照明や絵画、美術品などのオブジェを配置することで、こだわりがつまったおしゃれな空間を演出できます。

空間を活用しておしゃれに彩るのは少々難易度が高くなりますが、依頼する住宅会社の方の助言をもとに、吹き抜けリビングならではの空間デザインに挑戦してみてはいかがでしょうか。

時間をかけた分だけ、愛着のあるおしゃれな吹き抜けリビングが完成するでしょう。

 

多彩な照明演出も

吹き抜けリビングはおしゃれな照明演出ができる点も魅力の一つ。天井が高いため、長く続くおしゃれな階段を設置できるほか、照明による演出のバリエーションも広がります。ペンダントライトや、間接照明の効果を活かすスポットライト、ペンダントライトとスポットライトをミックスしたライト、ダウンライトなど、多くの照明を使い分けることでおしゃれな空間を演出できます。

照明の世界は専門性が高く、光の種類や回り込み、自然光とのミックス調光などさまざまな演出方法があります。こだわりのおしゃれな空間を演出したい場合は専門家に相談してみるのもよいでしょう。

 

魅せる階段作りも可能

吹き抜けリビングは、階段を中心としたデザインや間取りを考えるとおしゃれにまとまります。家族が集まるリビングに通じているおしゃれな階段は、日々の生活に彩りを与えてくれるでしょう。吹き抜けリビングに通じる階段で人気のデザインは、なんといってもスケルトン階段です。

スケルトン階段とは、足の踏み場である踏板とそれを支える支柱のみで構成された階段のこと。空間が大きくみえるため、おしゃれな吹き抜けリビングの開放感とマッチしやすい点が特徴です。

スケルトン階段のほかに、曲がり角をつけたかね折れ階段や、2階の廊下と直接つながる階段などもおしゃれに仕上がるためおすすめです。

 

おしゃれな吹き抜けリビングのメリットとデメリット

おしゃれな吹き抜けリビングですが、やはりデメリットも。ここではメリットとデメリットを確認しておきましょう。

 

メリット①天井が高く開放感がある

おしゃれな吹き抜けリビングの最大のメリットは、天井の高さによる開放感。2階の天井まで突き抜けている構造であるため、大きな開放感を味わうことができます。吹き抜けは構造的に壁が少ない造りとなるため、天井の高さと相まって一般的な家よりも開放感がありおしゃれな家に仕上がります。

都会のように土地を広く確保できない戸建てでも、吹き抜けリビングを取り入れることで開放感のあるおしゃれな家を作ることができます。

 

メリット②風の通りがよい

2階に通気用と採光用を兼ねた小窓を設置することで、風の通りがよくなります。気密性の高い住宅は冷暖房の効果を維持するためについ換気を怠りがちですが、吹き抜けがあるおしゃれな住宅では換気を行うことでリビングに心地よい風を通すことができます。

家族の集まるリビングに、春や初夏、秋の風が通り抜けると家族の仲もより一層深まりそうですよね!

デメリット①冷暖房が効きにくい

吹き抜けリビングはおしゃれであるがゆえに、デメリットもあります。

まず、天井が高く壁が少ない空間となるため、冷暖房が効きにくくなります。特に何も対策しなければ、エアコン一台ではリビング全体の空調をカバーできないでしょう。

あたたかい空気は上に、冷たい空気は下に滞留する特性があるため、空気の淀みや極端な寒さを感じることも。窓の向き次第では夏の日差しが差し込み、たくさんの熱気を溜め込んでしまうことも考えられます。

吹き抜けリビングを設ける場合、空調関係の対策はしっかりと考えなければいけません。

 

デメリット②リビングの匂いが家中に広まる

リビングでにおいが強い料理をすると、2階の部屋までにおいが届いてしまうことが考えられます。においは実際に体感しないとデメリットとして認識しにくいのですが、においの種類次第ではきつく感じてしまうかもしれません。

開放感のあるおしゃれな空間であるからこそ、このようなデメリットが生まれてしまいます。

 

吹き抜けリビングのデメリットは住宅設計で解消

おしゃれな吹き抜けリビングには、空調や匂い、音などのデメリットが考えられますが、対処法もあります。ここでは、デメリットの対処方法を紹介します。

 

高気密・高断熱を重視した住宅を建てる

近年の住宅は高断熱・高気密がスタンダードな仕様となっています。おしゃれな吹き抜けの間取りを検討する時は、スタンダードな仕様に追加する形で適切な箇所へ断熱対策を行うのもおすすめ。空調のデメリットをある程度解消できるでしょう。

具体的には屋根や壁に断熱材を入れるほか、ガラス窓に断熱サッシを使うとよいでしょう。天井にシーリングファンをつけると空気をより循環させることができ、さらに空調効率を高められます。

なお、吹き抜けリビングの空調問題は現在の施工技術によって大きく改善されています。おしゃれな吹き抜けリビングを検討している方は、依頼する住宅会社の方に対処法を相談するのもよいでしょう。

 

吹き抜け部分に換気窓を設け、キッチンの間取りを考える

におい対策は、換気窓の設置やキッチンの間取りを検討することで大きく改善できます。においはあたためられた空気とともに、吹き抜けの上部に固まります。適切な場所に換気窓を設けることで、新鮮な空気の循環により気になるにおいを解消できるのです。

最近ではオープンタイプのキッチンが主流ですが、キッチンを半個室にすることでも、におい対策ができます。オープンキッチンに比べてコミュニケーションが取りにくいというデメリットはありますが、レイアウトを工夫することである程度は解消できるでしょう。

 

吹き抜けリビングをおしゃれに彩るには

階段や照明にこだわることで、吹き抜けリビングをよりおしゃれに演出できます。

 

おしゃれな階段作りにこだわる

前述の通り、吹き抜けリビングの重要なおしゃれポイントは階段です。スケルトン階段や折り返し階段などのスタイルのほか、色や材質など視覚にこだわることでもよりおしゃれな空間を演出できます。

リビングと同じ系統の色で統一感を出すのも良いですが、階段板だけあえて違う色にすると、よりアクセントの効いたおしゃれな空間ができます。センスと工夫次第で、よりおしゃれな家に仕上がるのです。

 

ペンダントライトやシーリングファンライトを活用し、よりおしゃれな空間に

おしゃれな吹き抜けリビングの設計では、シーリングファンライトやペンダントライトをうまく取り入れて、おしゃれな空間を演出したいところ。吹き抜けは高い窓から自然光を存分に取り入れることができるため、照明演出として自然光と人工光を合わせたミックス調光を取り入れると、よりおしゃれになります。

また高い天井に照明をつけると、メンテナンスの問題が発生するため注意が必要です。基本はおしゃれなペンダントタイプの照明を使うとよいでしょう。

 

まとめ:おしゃれな吹き抜けリビングは事前の設計で快適性アップ

おしゃれな吹き抜けリビングは開放感を得ることができ、照明・階段の演出など、数多くのポイントでこだわりを詰め込むことができます。空調や換気のデメリットはありますが、現在の施工技術であれば多くのデメリットをカバーできるため、設計時の対策をしっかり行うことが大切です。

開放感を演出できるおしゃれな吹き抜けリビングは、都心などの狭小住宅でその真価を発揮します。これから注文住宅の建築を検討される方は、ぜひおしゃれな吹き抜けリビングを取り入れてみてはいかがでしょうか。