【2階建て・南玄関】30坪台の間取り実例5選|ポイントも解説

2024年2月23日

30坪台で2階建て・南玄関の家はあらゆる層に人気が高いため、間取りが気になる人も多いでしょう。2階建て・南玄関の間取りは、リビングや2階の居室を玄関と同じく南向きに並べることが多いのが特徴です。

この記事では2階建てを南玄関で建てるメリットやデメリットについて解説し、30坪台の間取りの実例もご紹介します。

プランニングや設計の段階で押さえておくべきポイントも解説しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

30坪はどんな家族に向いている?広さの目安や間取りのポイントはこちらの記事からご覧ください。

>>30坪の家はどんな感じ?おすすめの間取り7選もご紹介!

>>30坪のおしゃれな間取り4選!おしゃれに仕上げるポイントも解説

 

2階建てを南玄関で建てるメリット

2階建てを南玄関にするメリットは主に3つあります。

 

1年を通じて日当たりがよい

2階建てを南玄関にするメリットの1つ目は、1年を通じて日当たりがよいことです。
南に面した部分はもちろん、間取りを工夫すれば部屋の奥まで自然光が差し込みます。

晴れた日は自然光で明るさや暖かさが確保できるため、電気代や灯油代などの節約にもなるでしょう。また、観葉植物などを育てやすいのもうれしいポイントです。

 

リビングや居室が明るく開放的になる

家族や友人と団らんするリビングや、日中過ごす部屋を明るくしたいと考える人にも、南玄関の間取りがおすすめです。玄関と同じく南向きにリビングや居室を配置した間取りにすると、自然光の効果で明るく開放的な雰囲気にできます。

 

風水的にもよいとされる

日当たりがよい南玄関は「陽」の気の影響を強く受けるため、風水的にもよいとされます。
南は特に、華やかさが身につき、社会的地位の上昇が期待できるといわれる方角です。日当たりがよいため、風水上よいとされる観葉植物も育ちやすいでしょう。

 

2階建てを南玄関で建てるデメリット

メリットの多い南玄関の2階建てですが、その裏返しでデメリットと感じられることもあります。デメリットを押さえて対策することで、快適で安心な家づくりができるでしょう。

 

夏の強い日差しは対策が必要

夏は家の南面に強い日差しが当たり、室温が高くなりすぎたり、まぶしすぎたりします。そのため、夏の暑さやまぶしさを抑える対策が必要です。

玄関部分は直射日光でドアが劣化しやすいことも。庇(ひさし)や植栽を設けると、ドアの劣化を防ぎ、まぶしさの対策にもなります。

南向きのリビングや2階の部屋は庇や遮熱性の高い窓ガラスを採用したり、シェードを取りつけたりするとよいでしょう。

 

プライバシー対策が必要

南玄関が道路や歩道に面する場合は、リビングや2階の居室といった生活空間、バルコニーなどのプライバシーや防犯面が気になるでしょう。

住宅はできるだけ道路や歩道から離して建て、フェンスや植栽などで目隠しを設けるなどすると、緩やかに目線を遮ることができます。

外部からの目線が気にならない場所に洗濯物干し場を設けるなど、間取りや家事動線の工夫も必要になるでしょう。

 

【2階建て・南玄関】30坪台の間取り5選

2階建て・南玄関のメリットを活かした、30坪台の間取りを5つご紹介します。デメリットの対策や家事をスムーズに行う動線の工夫なども、ぜひ参考にしてみてください。

 

実例①明るく開放的な縦長LDKや家事ラク動線が魅力的な正方形の総2階

建坪31.27坪、3LDK 家族構成:夫婦と子ども2人
きれい好きなお施主様による、子育てや家事がラクになる南玄関の2階建てです。

縦長のLDKは南向きなので奥まで自然光が差し込み、東側の窓から朝日も入ります。日中は照明なしでも十分明るく開放的で、光熱費の削減にもつながります。

脱衣所にはホスクリーンやチェストを設置。脱衣所で「洗う」から「しまう」までを完結できます。キッチン⇔脱衣室⇔玄関を扉でつないだ家事ラク動線は、ぜひ参考にしたいポイントです。

 

実例②南向きのリビングから大絶景を楽しめる、贅沢な長方形の2階建て

建坪35.74坪、4LDK 家族構成4人(6人)同居型二世帯住宅
玄関やLDKの目前に大絶景が広がる、贅沢な南東玄関の2階建てです。

LDKの大開口窓や畳コーナーのFIX窓からはもちろん、家のあらゆる窓から壮大な自然の姿を楽しめます。朝も日中も日当たりがよくなるよう、南東向きにしているのもポイントです。

洗面・脱衣室とキッチンの水回りを集中配置しているため、家事動線もスムーズで効率的。くつろぎスペースと家事スペースが緩やかに区切られ、メリハリがあります。

 

実例③プライバシー対策もおしゃれに。オープンで開放的な南玄関の2階建て

建坪35.91坪、3SLDK 家族構成:夫婦、子ども2人
玄関とLDKがつながる、開放的な南玄関の2階建てです。道路に面した玄関やLDKは、家のテーマでもあるインダストリアルな雰囲気のおしゃれなフェンスで上手に目隠しされています。

玄関を入ると目前にキッチンやリビングが広がるオープンな間取りは、インテリアにこだわりがありきれい好きのお施主様ならではのアイデア。玄関からLDKを通らず浴室や洗面脱衣室に直行できるのもポイントです。

 

実例④動線の工夫で豊かに暮らせるスペースを生み出した南玄関・2階建て

建坪37.88坪、4SLDK
間取りや動線の工夫でスペースや設備の無駄を省き、豊かに暮らすためのパウダールームや漫画スペースを設けた南玄関の2階建てです。

南向きの玄関や横長の庭が道路から見えないよう、壁で上手に目隠しされています。

南側の玄関横にはトイレとパウダールームを兼ねた洗面室を配置。お出かけ前の身支度や帰宅時の手洗いに便利で、来客時は扉を閉めることができます。浴室や脱衣室は道路側を避けて北側に配置。脱衣室には洗面台をあえておかず、洗濯・部屋干しスペースとして広く活用できます。

 

実例⑤吹き抜けのある南玄関の2階建て。堀り畳やフリースペースにも注目

建坪35.74坪、4SLDK 家族構成:夫婦
子どもが増えても対応できる工夫が満載の、南玄関の2階建てです。

南向きのLDKのうち、リビング部分には吹き抜けと大きな窓があり、実際よりも広く感じられます。さらに堀り畳にすることで、小さな子どもが遊びやすく、大人数で集える空間を実現。朝日も入る東側には桜があり、堀り畳スペースからベストな眺めを楽しめます。

2階の吹き抜け横に設置されたフリースペースは日当たりがよく、プレイスペースやスタディコーナー、洗濯物を干すスペースなど、さまざまな用途に活用できます。2階に干せば、子どもが自主的に取り込んでくれるでしょう。

 

【2階建て・南玄関】の間取りで押さえておくべきポイント

2階建て・南玄関の間取りを計画するときは、LDKや居室の位置だけでなく、生活の利便性についてもよく考えて配置することが大切です。

2階建て・南玄関のプランニングや設計の段階で、特に押さえておくべきポイントについて解説します。

 

洗濯動線

洗濯は、洗う・干す・取り込む・畳む・しまうの5つの工程に分けられます。一連の工程をスムーズに行えるよう動線を工夫すると、洗濯の負担を大きく軽減できるでしょう。

洗濯機を置く洗面・脱衣室に干し場を設けたり、ウォークインクローゼットも洗面室の近くに配置したりすると、最小限の移動で5つの工程を完結できます。キッチンとの距離が近いと、家事全般において効率的です。

また、洗濯物の量は出産や子どもの成長などによって増えます。家族構成やライフスタイルの変化も見越して間取りのプランを立てましょう。

 

ゴミ出し・買い物動線

日々の買い物やゴミ出しでは重い荷物やゴミを持ち運ぶため、出入り口からの距離はできるだけ短くしたいものです。南玄関のそばにLDKを配置する場合、できるだけ玄関の近くにキッチンを配置すると、ゴミ出し動線や買い物導線がスムーズになるでしょう。

また、ガレージからキッチンパントリーに直行できるよう勝手口を設けておくと、重い荷物やゴミを短い距離で運べて便利です。

 

収納の位置

収納の位置は個人の部屋だけでなく、「身支度・帰宅」「調理」「掃除」「洗濯」といった生活動線上に設けるのがポイントです。

調理に必要なものはパントリーに、身支度に必要なものは玄関クローゼットや手洗いに、洗濯に必要なものは洗面・脱衣室にあると、必要なタイミングで取り出せ、元に戻せば散らかりません。

また、南玄関・2階建ては2階に寝室や個室を配置することが多いため、動線上に収納があれば、忘れ物をしても2階まで戻らずに済むでしょう。

 

まとめ:実例を参考に、快適な30坪台の2階建て・南玄関の間取りを計画しよう

人気の高い30坪台の2階建て・南玄関の間取りを計画するにあたり、押さえておきたいポイントを実例とともに解説しました。

南玄関の2階建ては玄関と同じ向きにLDKや居室を配置することは多いのですが、生活動線や家事動線を踏まえて計画することで、より快適で暮らしやすくなります。

間取りの実例も参考に、家族やライフスタイルにフィットする2階建て・南玄関の家を計画しましょう。