おしゃれな書斎スペースのつくり方は?実例つきでご紹介
テレワークの普及に伴い、おしゃれな書斎スペースやワークスペースをつくりたい!と思う方も多いのではないでしょうか。家で過ごすことが増えた現在、せっかくならおしゃれな書斎を導入して楽しくメリハリのある時間を過ごしたいですよね。
今回は、外観と書斎スペースにこだわった平屋住宅をご紹介!中2階を活用したおしゃれな書斎スペースのつくり方や、まるでお城のような外観など、とことんおしゃれにこだわった住宅になっています。
それでは、家づくりの工夫を見ていきましょう。
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中2階とは、通常スキップフロアとも呼ばれる1階と2階の間にある空間のこと。平屋住宅に設けることで新たにスペースを生み出すことができます。
リビングの中2階をおしゃれな書斎スペースとして活用することで、一般の住宅とは少し変わった個性的な空間に早変わり。リビングと物理的な距離をとっているため、こだわりが詰まりつつも機能性もばっちりな書斎スペースとなっています。
丸みを帯びた外観の正体は、中2階部分のおしゃれな書斎スペース。階段を設けることでリビング・ダイニングスペースと差別化でき、ゆったりとくつろげる空間を確保しています。
また、壁などで完全に隔離していないため上からリビングスペースを見渡せる点もポイント。家族との会話も楽しみつつ自分の時間を過ごすことができます。
上げ下げ窓とは?光や風をたくさん通すひと工夫
窓はスライド式の上げ下げ窓を採用し、洋風な雰囲気とマッチするだけでなく気密性も高くなっています。
通常の引き違い窓には戸車というパーツが付いているため、どうしても隙間が生まれてしまいますが、上げ下げ窓は戸車がありません。そのため家の空気が漏れたり、外からの風が入ってくることはありません。このようにデザイン面と機能面、どちらも両立させることでより住みやすい住宅に仕上げることができるのです。
先ほどご紹介した書斎スペースは、リビング・ダイニングとの空間を階段のみで区切ったもの。家族の様子がうかがえるメリットがある反面、リビング・ダイニングの音が聞こえると集中できないというデメリットもあります。
書斎スペースの種類を理解し、自分に合うおしゃれな書斎をつくっていくことが大切。書斎スペースの種類を見ていきましょう。
個室タイプ
個室タイプの書斎は一人で集中して仕事ができる点や、インテリアを工夫することで簡単におしゃれな書斎をじつげんできる点がメリット。反対に、個室タイプの書斎は家族の様子がわからないことがデメリットといえるでしょう。
打ち合わせやリモート会議が多い方は、個室タイプを選ぶとより集中できるのではないでしょうか。
壁やパーテーションで区切る半個室タイプ
同じ室内に壁やパーテーションを設置して書斎をつくる半個室タイプでは、家族の様子を意識しながら仕事ができる点がメリット。また個室タイプと違ってエアコンや照明などの光熱費がかからないため、経済的でもあります。
格子を設置すると、モダンな印象のおしゃれな書斎をつくることができるのでおすすめです。リビングなどの生活空間とつながっているため、書斎スペースのみ印象を変えることは難しいでしょう。つながっている空間のデザインと調和するようなスペースにすることで、おしゃれな書斎を実現できます。
オープンタイプ
オープンタイプの書斎スペースは、家族の様子を見ることができるほか、家族みんなで本を読んだりするスペースにも活用できます。
会議が少なく、黙々と仕事ができる方や家族との時間も両立しながら仕事をしたい方におすすめです。
おしゃれな書斎をつくりたい!でも、いったいどのように書斎スペースをつくればよいのか分からないということもありますよね。ここでは、おしゃれな書斎スペースをつくるコツをご紹介します。
おしゃれな書斎スペースに欠かせないのは、おしゃれな家具。とくに椅子や机はかならず書斎に必要になるため、こだわりを持って家具を選ぶことが大切です。
今回の住宅では、落ち着いた木目調の机を設置して引き出しを造作。引き出しを作ることで机の上に物を置く必要もなく、すっきりした状態を保つことができます。
テイストを統一しながらワンポイントを取り入れる
リビングやダイニングとつながっている書斎の場合は、リビング・ダイニングの雰囲気も考慮してデザインすることが大切です。
書斎の一部は壁の色を変えたり、格子で目隠しをするなど家づくりの段階からワンポイントを取り入れることで、テイストを合わせながらもおしゃれな書斎を実現できます。
まるでお城!?こだわりの外観
外観は家の‘‘顔”であり、こだわりたいポイントでもありますよね。今回の住宅は、丸みを帯びた珍しいフォルムにすることでお城のような外観を実現。機能性だけでなく外観も工夫を凝らして設計することで、ますます自分の家が好きになります。
お城のような外観にオブジェの煙突を設置することで、より外国風でおしゃれな外観に仕上げています。このように、家の世界観に合わせて設計できることも家づくりの醍醐味。家族で話し合いをしながら、理想の家を決めていきましょう。
玄関の垂れ壁はアーチ状に
天井から下部に突き出している垂れ壁はおしゃれなアーチ状にしている点もポイント。玄関に屋根のあるスペースを設けることで、雨除けにもなります。
高い天井で明るいリビング・ダイニング
開放感のある家にするには、天井を高くするのがおすすめ。天井や床の色も工夫することで、部屋をより明るくおしゃれに見せることができます。
3.4mの高天井で開放感を演出
高天井とは、床から天井までの高さが3メートル以上の天井のこと。リビングなどでよく用いられ、開放感のある家に仕上がる点が特徴です。今回は中2階も設置しているため、より広く3.4mの高さを確保。中2階を作るとどうしても狭くなりがちですが、高天井にすることで圧迫感がなくなり、くつろげるスペースになります。
天井と床の色を変えてメリハリを
天井には明るい木目調のクロスを張り、まるで本物の木で作られたようなデザインに。それに対して床材には暗い色の無垢材を使用し、メリハリを出しています。高天井にして設計を工夫するだけでなく色見もアレンジすることで、よりおしゃれな空間に仕上がります。
テレビ台は造作(ぞうさく)
造作(ぞうさく)とは、 構造には関係のない表面に現れる部材を取り付けること。リビングにテレビ台を造作し、スタイリッシュな空間にしています。このように、家具は何を持っていくか、何を買い足すかなども考え、あえて家具を用意せずに設計に組み込むものを決めておくのもおすすめです。それに合わせて家の中を設計するのもおすすめです。
キッチンはシックにしてメリハリを
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)で大切なのはメリハリ。キッチンスペースを暗めの色にしてリビング・ダイニングと差別化することでメリハリが生まれ、家全体がより引き締まった印象になっています。
黒を中心としたキッチン
リビング・ダイニングは木を基調としたあたたかいイメージでしたが、キッチンではあえて黒を中心に。このようにリビング・ダイニングとニュアンスを変えてメリハリを付け、部屋全体が引き締まるようにデザインされています。
冷蔵庫のスペースを広めにしてゆったりと
家づくりで意外と盲点なのが、冷蔵庫のスペース。ギリギリに収まっても掃除が大変だったり、壁に付けて設置すると壁が焼き付いて変色してしまうこともあります。将来的に家族が増えてより大きなものに買い替えることも考慮し、広めに設計しましょう。
洗濯が楽になるひと工夫
家事をいかに楽にするかも、家づくりでは重要です。脱衣所で洗濯物を干す場合のひと工夫をご紹介します。
脱衣所には上り下りする物干し竿を
「ホスクリーン」と呼ばれる昇降式の物干しざおを脱衣所に設置している点もポイント。通常の物干しざおの場合、背伸びや腕を上げて服を掛けなければいけないため体への負担もありますよね。しかし、ホスクリーンを使うことで服をかけるときは下に降ろし、干すときは上にあげることで家事負担が軽減されるのです。
こだわりたい部分には広いスペースを
家づくりにおいて、部屋ごとにどのくらいスペースを取ればよいか?というのも悩みどころ。この家では、‘‘こだわり”を軸にスペースを決めています。
子ども部屋は大きく、主寝室は小さく
6.6畳で広く子ども部屋のスペースを確保している一方、主寝室は5.3畳と小さめにしています。また、主寝室には広めのウォークインクローゼットを設置して収納を確保。このようにこだわりたい、広くしたいスペースを決め、それ以外の場所はある程度制限することでメリハリが生まれ、こだわりを詰め込んでもコンセプトが散らばらない家になるのです。
まとめ
この記事では、おしゃれな書斎を取り入れた平屋住宅をご紹介しました。自分の理想を固めて家づくりをすることで、こだわりを詰め込んでもブレない、コンセプトのまとまった家に仕上がります。このように自由に設計できる点も、注文住宅の魅力のひとつ。どんな家にしたいか話し合いながら、あなただけのお気に入りの家を作っていきましょう!