新築の外構工事にかかる費用の目安は?安く抑える方法やDIY事例をご紹介!

2024年3月2日

外構工事をしたいけど費用相場がわからない、できるだけ費用を抑えたいと考える方は多いでしょう。
間取りや建物のデザインについて考えているときはわかりにくいですが、建物の魅力を引き立てるためには外構も重要な要素になります。
そのため、外構にかける予算を事前に立てておくことが大切です。
今回は、外構工事の費用相場や安く抑えるコツに加えてDIY実例などをご紹介します。

 

新築の外構工事にかかる費用相場

まずは、新築の外構工事にかかる費用相場を見ていきましょう。

 

建築費用の10%が一般的

新築の外構工事の費用相場は、建物を建設したときにかかった費用の10%前後といわれています。
たとえば、建築費用2,000万円の建物の場合、外構工事に200万円程度の費用がかかります。
実際は、約100万円~300万円の予算を立てられる方が多く、その中で建物に見合った外構工事を考えていくことがほとんどです。
費用相場が10%程度である理由は、建設した建物と外構のバランスが取りやすいためといわれています。
建物に対して外構が貧相すぎたり豪華すぎたりすると、全体のバランスが取れず、ちぐはぐな印象になってしまうでしょう。
そういったことを避けるためにも、一般的である10%前後を目安に予算を立てるのがおすすめです。

 

外構タイプの種類で費用は変動する

外構には、以下の3タイプが存在します。

・クローズ外構

クローズ外構は、プライバシーが守れるように門、フェンス、ブロック塀、生垣を用いて住宅の敷地を囲う外構のことです。
住宅と道路の境目が一目見ただけでわかるため、部外者の侵入などを防げます。
ただし、費用が高くなる傾向にあるため、予算内に収まらない可能性もあるでしょう。

・オープン外構

オープン外構は、門やフェンスを使わない外構です。
敷地を囲うようにフェンスや生垣を使う場合も、高さがなく簡単に敷地に入れるような外構も、扱いとしてはオープン外構に含まれます。
圧迫感がなく、開放的な雰囲気を演出できる上、外構工事費用の節約は可能ですが、クローズ外構と比べると防犯性に劣ります。

・セミクローズ外構

セミクローズ外構は、敷地の一部をフェンスや生垣で覆う外構です。
クローズ外構よりも開放的であり、オープン外構よりもプライバシーが守れるため、ハイブリッドな外構といえるでしょう。
費用はクローズ外構とオープン外構の間くらいが一般的です。

 

エクステリア・外構工事の部分別の費用相場一覧

デザイン性や利便性、防犯性を高めるアイテムは、フェンスだけではありません。
囲い以外にも、玄関アプローチやウッドデッキ、カーポートなど、エクステリアを構成する要素が多くあります。
それぞれの費用相場も把握しておきましょう。

 

外構工事の費用を安く抑えるコツ

建設費用の10%といっても、何百万単位の費用になる場合もあるため、節約できないものかと考える方は多いでしょう。
じつは、外構工事の費用を抑えるためのコツは多くあり、実践すればかなりの費用を削減できます。
ここからは、外構工事の費用を安く抑えるコツについて見ていきましょう。

 

外構工事の優先順位を決める

建物建設費用の10%が目安になるとはいえ、外構でこだわりたいポイントを考え出すと予算を大幅に上回ってしまうことが多いです。
そのため、まずは外構工事の優先順位を決めることが大切です。
快適に暮らすためには何が必要なのかを考え、優先度の高い工事を行うようにしましょう。
優先順位は低いものの、諦められないエクステリアがあるかもしれません。
外構工事は1回で完成させなくとも、いずれDIYをしたり再度業者に依頼したりすることも可能なので、落ち着いてから考えるという方法もおすすめです。

 

素材・商品のグレードを下げられるか検討する

できるだけ低いグレードの素材・商品を取り入れることも安く抑えるためのポイントです。
とはいえ、安すぎる素材・商品は劣化するのが早いことから、修理費や交換費用がかさんでしまうため、注意が必要です。
グレードを下げるときは、長い目で見たとき、費用を抑えられるのはどちらなのかをしっかりと考えましょう。
気になる素材・商品がある場合、業者が取り扱っているかどうかの確認も欠かせません。

 

コンクリートの使用をなるべく減らす

コンクリートは施工費用が高いため、コンクリートの使用を減らすことも外構工事費用を抑えることにつながります。
コンクリートの使用を減らすためには、アスファルト・芝などを用いるのがおすすめです。
どこにコンクリートを使えば快適に暮らせるのかを考えながら、どうしたら最小限に抑えられるのかを設計や施工の業者と相談してみましょう。

 

植栽をフェンス代わりに活用する

フェンスの設置も費用が高くなる要因の一つです。
より安く抑えたい場合は、背が高く、ある程度広がってくれる植栽をフェンス代わりに活用するとよいでしょう。
植栽によってはプライバシーをしっかり守ってくれる上、防犯性も高められます。
しかし、植栽だけで囲うとなると、お手入れが大変だったり建物とのバランスが取れなくなったりする可能性があるため注意しましょう。
またフェンスと植栽を併用することで、デザイン性も兼ね備えた外構が実現できます。

 

相見積もりを取り、自分で専門業者に発注する

外構工事の専門業者は、初めから一つに絞って依頼するのではなく、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
1社だけでは、その業者が高いのか安いのかわからず、正確に比べられません。
相見積もりのメリットとしては、業者側が価格を安くしてくれるケースがあることも挙げられます。
複数の業者よりも安く出すことで受注できる可能性が上がるため、比較的安く見積もってくれる業者が出てくることもあります。

 

部分的にDIYをする

優先順位の低い箇所や、自分でも対応できそうな箇所はDIYをすると費用が抑えられます。
時間や手間はかかるものの、大幅な費用削減も可能であるため、DIYに抵抗がないという方におすすめです。
ただし、素人が行うDIYは施工が甘くなりがちであるため、時間が経つと補修に費用や手間がかかることも少なくありません。
DIYをするときは、事前準備や下調べは欠かせないポイントとなります。

 

外構工事のDIY実例

ここからは、初心者でも取り組める外構工事のDIY実例をご紹介します。

 

人工芝を敷いて年中緑が楽しめる庭

年中緑が楽しめる人工芝は、新築外構の中でも手軽に取り入れられるDIYです。
必要な道具も馴染みのあるものばかりで、DIY初心者でも簡単に素敵な外構を実現できるでしょう。
道具が揃っていない場合も、すべてホームセンターで手に入れられるため、はじめるときのハードルもそれほど高くありません。
人工芝のDIYで注意したいのは、できるだけ価格が高い人工芝を選ぶという点です。
ホームセンターであれば一番高いものを購入するのが望ましいです。
安い人工芝は品質がよくないものも多く、耐久性も低いため、すぐに張り替えが必要になってしまい、結果的に費用がかさむこともあります。

 

砂利+枕木で洋風な玄関アプローチ

玄関アプローチは、化粧砂利と枕木でおしゃれにDIYできます。
この組み合わせは鉄板といわれているため、素材選びに自信がない方でも取り入れやすいでしょう。
素材や道具についても、ホームセンターで手軽に購入可能です。
カラーバリエーションが豊富なので、建物に合った玄関アプローチを実現できるのも魅力です。
カラーによっては洋風以外のテイストも再現できるでしょう。

 

プライバシーを保護してくれる目隠しフェンス

フェンスの設置工事は費用がかさむとご紹介しましたが、高くなる理由は工賃にあります。
そのため、DIYで設置すればフェンス設置にかかる費用を大幅に抑えられます。
ただし、先ほどご紹介したDIY事例よりも難易度が高く、用意する道具も多くなってくるため、注意が必要です。
デザインについてはこだわりづらいですが、自信がない方は、初心者でも簡単に設置できるDIY専用のフェンスを選択するのも一つの方法でしょう。

 

まとめ:外構工事の費用を抑えるには、考え方とDIYが重要!

今回は、外構工事にかかる費用の目安や費用の抑え方などをご紹介しました。
外構工事には3つのタイプがあるほか、施工箇所も多く、すべてにこだわろうとすると予算オーバーしてしまいがちです。
今回ご紹介した予算を抑えるためのポイント、DIY事例を参考にして、費用を抑えながら済む方が満足のいく外構を実現してみてください。