リビング階段のメリット・デメリットを解説!|寒さ対策もご紹介

2025年6月10日

リビング階段は近年人気の間取りで、憧れている方も多いのではないでしょうか。リビング階段にはデザイン面だけでなく機能面でもさまざまなメリットがあります。しかし、一方で寒さ対策やプライバシーへの配慮が必要というデメリットがあるのも事実です。この記事ではそのようなリビング階段についてくわしく解説していきます。

 

リビング階段のメリット

まずはリビング階段のメリットについて解説します。

 

開放感がある

リビング階段は、階段スペースとリビングを一体化し、視覚的な開放感を生み出して、空間全体を広々と感じさせます。壁やドアによる仕切りを減らし、自然光が家の奥まで届くように設計すれば、明るく開放的な住空間が生まれます。

特にリビング階段は吹き抜けとの相性がいいです。吹き抜けによって縦方向への広がりも加わり、より開放的でダイナミックな空間となります。また、スケルトン階段やらせん階段のようなデザイン性の高い階段もおすすめです。
階段のデザインだけでなく、照明や手すりとの組み合わせに工夫を凝らせば、より魅力的で洗練された空間が生まれるでしょう。

 

コミュニケーションの増加

リビング階段は家族が自然と顔を合わせる機会を増やし、コミュニケーションを活性化します。2階へ上がる際に必ずリビングを通る間取りは、日常的に家族の存在を感じられる環境となり、会話のきっかけを生み出します。

特に、お子様が成長し、個室で過ごす時間が増えるにつれて、家族間のコミュニケーションが希薄になりがちです。しかし、リビング階段があることで、帰宅時や外出時、日常のちょっとした機会のコミュニケーションのきっかけとなるでしょう。

また、リビング階段には、リビングで遊んでいるお子様の様子を、2階からも把握しやすいというメリットもあります。これはまだ目が離せない小さなお子様がいる場合にはうれしいポイントではないでしょうか。
リビング階段は、家族が互いにつながりを感じながら、安心して暮らせる住まいを実現するための効果的な間取りといえるでしょう。

 

階段下スペースの活用の幅が広がる

リビング階段の階段下スペースは、単なるデッドスペースとして放置されがちです。しかし、工夫次第で多目的に活用できる貴重な空間となります。

収納スペースとして活用するのはもちろん、書斎やキッズスペース、ペットスペースなど、家族構成やライフスタイルに合わせて多様な使い方が可能です。間取りやインテリアに合わせて、収納棚を設置したり、ワークスペースを設けたりすることで、空間を最大限に有効活用できます。

リビング階段は限られた住空間を有効に活用し、住む人の多様なニーズに応えることができる柔軟な間取りともいえるでしょう。

 

リビング階段のデメリット

次にリビング階段のデメリットを解説します。

 

冷暖房効率が悪くなりやすい

リビング階段は、上下階が一体化した間取りであるため、冷暖房効率が低下しやすいというデメリットがあります。 暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するという空気の性質上、夏は2階に熱がこもりやすく、冬は暖房の暖かい空気が2階へ逃げてしまうのです。特に吹き抜けと組み合わせると、この傾向は顕著になります。

 

音と臭いが2階にも届きやすい

リビング階段は、間仕切りが少ない開放的な間取りであるため、音や臭いが2階へ伝わりやすいというデメリットがあります。リビングでテレビを見ている音や、料理をしている臭いが、2階の個室まで届いてしまうことが日常的に起こりやすくなります。

プライベートな時間を大切にしたい方にとっては、ストレスを感じるかもしれません。そのため、お子様が小さい場合や、生活リズムが異なる家族がいる場合には、注意が必要です。

 

プライバシーが確保しにくい

リビング階段には家族とのコミュニケーションが増えるというメリットがある一方で、プライバシーの確保が難しくなるというデメリットも生じます。家族が必ずリビングを通る間取りであるため、プライバシーを確保しにくくなるのです。思春期のお子様がいる場合や来客が多い場合には、気になる方もいるかもしれません。

また、来客時に2階へ上がる場合、必ずリビングを通る必要があるため、家族のプライベートな空間を見られてしまう可能性もあります。

 

赤ちゃんや子どもには危険な場合も

リビング階段は、階段からの転落や転倒など、小さなお子様にとって危険な場合があります。特にスケルトン階段や手すりのない階段は、転落の危険性が高いため注意が必要です。小さなお子様がいる家庭では、階段の形状や手すりの設置など、安全面に配慮した設計が求められます。

 

リビング階段の寒さ対策

リビング階段で最も多い後悔の声は「もっとしっかりと寒さ対策をしておけばよかった」というものです。ここではそのような後悔をしないための、リビング階段と相性のよい寒さ対策をご紹介します。

 

間仕切りを設置する

リビング階段の寒さ対策として、間仕切りを設置する方法が効果的です。ロールスクリーンやアコーディオンカーテンを使用すれば、階段とリビングを仕切り、冷暖房効率を高められます。2階の階段部分に扉を設置するのも効果的です。

間仕切りや階段は、デザインや素材によって、インテリアのアクセントにもなるでしょう。リビング階段の間仕切りは、快適な室温を維持するための有効な手段となります。

 

空気を循環させる

シーリングファンやサーキュレーターを使用し、室内の空気を循環させると、温度差を緩和できます。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいため、空気を循環させることで、室内の温度を均一に保つことができるのです。

特に冬場は暖房効率を高める効果が期待できます。効率的に空気を循環させるには、風向きを調整できるシーリングファンがおすすめです。 リビング階段の空気循環は、快適な室温を維持するための重要な要素となります。

 

足元を温める

床暖房やラグを導入することで、足元から暖かさを感じられ、寒さ対策になります。
床暖房は部屋全体を均一に暖める効果が期待できます。ラグは断熱性の高い素材を選ぶと、より効果的です。
足元から暖まることで、体感温度が上がり、快適に過ごせるでしょう。床暖房やラグの設置は寒い冬でも快適に過ごすための有効な手段となります。

 

断熱性や気密性を上げる

住宅全体の断熱性や気密性を高めることにより、リビング階段の寒さを軽減できます。断熱性の高い窓や壁材を選んだり、隙間を埋める断熱工事を行ったりするのもよいでしょう。高断熱・高気密な住宅は、外気温の影響を受けにくく、一年を通して快適な室温を保ちやすくなります。これにより、光熱費の削減にもつながります。

 

寒さ対策をしつつおしゃれなリビング階段を堪能しよう

この記事ではリビング階段のメリットやデメリット、リビング階段のよくある悩みである寒さ対策について解説しました。リビング階段には高いデザイン性や家族とのコミュニケーションがとりやすくなるといったメリットがあります。

一方、冷暖房効率が悪かったり、音と臭いが2階にも届きやすかったりするというデメリットもあります。特に冬に寒くなりやすいのがリビング階段のよくある悩みのひとつです。

適切な寒さ対策をすることで、その悩みも解消可能です。リビング階段を導入検討している場合は、この記事で紹介した寒さ対策も検討してみてはいかがでしょうか。

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