戸建て住宅とは?戸建て住宅の特徴や種類を徹底解説!

2022年6月13日

戸建て住宅とはどのような家でしょうか?戸建て住宅と一言でいっても一軒家や建売住宅、分譲住宅、注文住宅などさまざまな種類があるのです。この記事ではそれぞれの違いや特徴について解説します。

 

戸建て住宅とは

戸建て住宅とは、一般的に一つの建物に1世帯が暮らす住宅のことです。しかし、近年ではいわゆる「2世帯住宅」も戸建て住宅に含まれることが増えてきました。

 

戸建て住宅のメリットとは

戸建て住宅のメリットは何が挙げられるのでしょうか。戸建て住宅に住むメリットをご紹介します。

 

隣の部屋に気を遣う必要がない

戸建て住宅は集合住宅と違い、生活音の漏れを気にしなくてもよいことがメリットとして挙げられます。集合住宅の場合は部屋が隣同士であるため生活音の漏れを気にする必要がある一方、戸建て住宅は生活空間が分かれているため、そこまで音漏れを気にする必要はありません。

とくに小さな子どもがいる家庭の場合は、子どもの話し声や足音にも気を遣う必要があります。戸建て住宅は音漏れを気にすることなくのびのびと生活できる点がメリットといえるでしょう。

 

駐車場代が不要

集合住宅の場合は毎月駐車場代を支払うケースが多い一方、戸建て住宅であれば駐車場も敷地内にあるため、駐車場代を支払う必要はありません。

もちろん戸建て住宅ならではのランニングコストもかかりますが、毎月必ず固定費としてかかってしまう駐車場代を抑えられるのはポイントです。

 

ペットを自由に飼える

ペットを自由に飼えるのも戸建て住宅の大きなメリットです。近年ではペット可の物件が増えていますが、規約によって飼育できる動物が限られている場合があります。戸建て住宅であれば、個人の責任の範囲内で自由にペットを飼育できます。

 

自由に増改築できる

年齢や家族構成によって、「住みやすい家」は変わります。購入当初は特に不満がなかった家でも、家族が増えたり、年齢を重ねたりしているうちに「こうすればもっと便利になるのに!」と思うことも増えてくるでしょう。戸建て住宅であれば自身の好きなタイミングで自由にリフォームやリノベーションができるのもメリットのひとつです。

 

戸建て住宅のデメリットとは

戸建て住宅にはいくつかのメリットがある一方、やはりデメリットも。戸建て住宅のデメリットをご紹介します。

 

建物の維持・管理や自己責任

ときが経てば家も劣化していきます。また劣化に限らず、災害などで家の一部分が大きく破損することもあります。集合住宅の場合、共用部分はマンションの管理会社がメンテナンスをするためある程度の美観を維持できます。

しかし戸建て住宅の場合、このようなトラブル対応やメンテナンスは全て自己責任で対応しなければなりません。

 

防犯面が不安な場合もある

オートロックや監視カメラが備わっているマンションやアパートに比べると、どうしても防犯面には不安が残ります。空き巣やストーカーの被害に遭わないようできる範囲で自己防衛をしていかなければなりません。

 

集合住宅とは

しばしば戸建て住宅と比べられる集合住宅。集合住宅の定義は国語辞典によると、「1棟の建物の内部をいくつかの区画に仕切ってそれぞれを独立させ、多くの世帯が住むようになっている住宅。アパート、マンション、団地など。共同住宅。」となっています。

集合住宅のメリット・デメリットをご紹介します。

 

集合住宅のメリット

戸建て住宅か集合住宅かを検討する際は、双方のメリット・デメリットを理解することが大切です。ここでは集合住宅のメリットをご紹介します。

 

立地はよいケースが多い

集合住宅では、都心部の場合は駅から近かったり、ショッピングモールが近かったりと好立地の場所に建設することが多いため、生活しやすいのはうれしいポイントです。

戸建て住宅だと土地から決めないといけない場合もあるため、自分の希望通りの土地に住めない可能性もあります。戸建て住宅よりも駅近の物件などを選びやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

 

高い防犯性

防犯カメラやオートロックは、昨今の集合住宅では当たり前になってきました。また管理人が常にいる場合なども一定の防犯効果が期待できます。

戸建て住宅の場合、外構や間取りを工夫することで防犯性を高められます。集合住宅と比べて自分で適切な対策をしないといけないため、戸建て住宅のほうが防犯性に不安が残る場合も多いでしょう。

 

年配の方でも住みやすい

戸建て住宅の場合、多くは2階建て住宅です。2階建ては年配の方だと階段の上り下りが難しくなることがあります。マンションであれば、移動のためにエレベーターやスロープがあり、ほとんどの室内が1フロアであるため、生活もしやすくなっています。

 

集合住宅のデメリット

次に、集合住宅のデメリットを確認していきましょう。

 

ペットの飼育に関する制限がある

集合住宅ではペット自体が禁止の場合がほとんどです。仮にペットの飼育が可能だとしても、制限を加えているケースが多いです。

戸建て住宅であれば、こういったペットの制限は特にありません。

 

駐車場代がかかる

集合住宅の場合、駐車場代が発生することが多いです。仮に2台目の車を買った場合はその分の駐車場代も支払う必要があるため、車の購入時期などを考慮する必要があります。

 

管理費・修繕積立金がかかる

管理費や修繕積立金も固定費として発生します。これには毎月数千円から数万円ほどかかることもあります。

もちろん戸建て住宅にもメンテナンス費用はかかります。集合住宅と戸建て住宅ではかなりメンテナンス費用や内容に差があるため、あらかじめ把握しておくことが大切です。

 

リフォームできる範囲が限られている

賃貸マンションでなくとも規約等でリフォームする場所や方法が定められているため、戸建て住宅のように自由に増改築できません。

家族に合わせて間取りなどをリフォームできない点はデメリットといえるでしょう。

 

戸建住宅と一軒家の違い

一軒家の説明として辞書では「近くに家がなく、1軒だけぽつんと建っている家」や「長屋や集合住宅でなく独立した家屋」となっています。しかし、「一戸建ての家。独立家屋」とも表記されていることから、ほとんど同じような意味として使われることが多いです。

 

戸建て住宅の種類

戸建て住宅は「建売住宅」「分譲住宅」「注文住宅」の3種類に分けられます。そこでここではそれぞれの特徴について解説します。

 

建売住宅

建売住宅とは、土地とセットで販売されているすでに完成した住宅のことをいいます。

 

・建売住宅のメリット

1.比較的低価格で売られている
土地とセットで販売されているので、土地と別々で購入するより安く家を購入できる可能性があります。建売住宅の場合は大量生産され、材料費や人件費をあまりかけずに建てることができる点が低価格の要因となっています。

2.完成品を下見できる
建売住宅は、実際に完成した家を下見できるのもうれしいポイントです。入居する前後のイメージがあまりかけ離れず、「家選び」で失敗する確率を減らせるのは建売住宅特有の大きなメリットといえます。

3.短期間で入居できる
住宅はすでに完成していることがほとんどです。手続きや準備次第ですが、早ければ1・2ヶ月で入居することもできます。

・建売住宅のデメリット

1.近隣の住宅と似たデザインになる
建売住宅の安さの秘訣は大量生産によるコスト削減にあります。しかし、これは「同じ家を大量に作っている」ということでもあるため、似たようなデザインの住宅が並ぶこともあり得るのです。

2.設備や間取りを大幅に変えられない
建売住宅は、事前に軽微なリフォームができますが、トイレやお風呂の場所を変えるような大がかりなリフォームはできないことがほとんどです。購入前にリフォーム可能な範囲を確認しておきましょう。

 

分譲住宅

分譲住宅は分譲地に建てられた住宅です。分譲住宅は土地とセットで販売されることが多いので、建売住宅といわれることもあります。

 

・分譲住宅のメリット・デメリット

分譲住宅は建売住宅とほとんど同じような性質をもっているため、メリット・デメリットもほとんど同じです。

強いて挙げるなら、建売住宅以上に似たデザインの家が同じエリア内に立ち並ぶという点です。外観だけでなく間取りもほとんど同じになる可能性があるため、注意しましょう。

 

注文住宅

注文住宅は間取りや設備、外観などを施工会社にオーダーしてから建てる家のことです。

 

・注文住宅のメリット

1.自由度が高い
間取りから外観、設備に至るまで自分で決められます。まさに「理想の家づくり」ができるのです。

2.予算調整しやすい
自由に家づくりができますが、それはあくまで予算の範囲内での話。「最新の設備をなによりも優先したい」という場合は設備にお金をかけて、その他の部分はあまりお金をかけないようにするということもできます。

3.建築現場を確認できる
注文住宅は一から家づくりをします。注文住宅の場合、建設途中に現場に足を運んで、進捗状況を確認できるのも建売住宅にはない大きなメリットです。

・注文住宅のデメリット

1.建売住宅と比べると価格が高い
注文住宅は土地から購入する方が多く、イチから家づくりをするという特性上どうしても価格が高くなります。

2.入居まで時間がかかる
土地を探してどんな家にするのか話し合って、ようやく建て始めるという流れになるため、入居が遅くなります。長ければ半年以上かかることもあるでしょう。

3.予算をオーバーしがち
どんな家にしようか話し合っているうちに必要なものがどんどん出てきて、
「予算を超えてしまった・・・」というのはよくあることです。

4.イメージと食い違いがある
実際にできた家を見てみると、「思っていたのとなにか違う」と感じる方も一定数いるようです。

 

まとめ:戸建て住宅の特徴を理解して、家選びに役立てよう

この記事では戸建て住宅の種類や特徴について解説しました。戸建て住宅は建売住宅や分譲住宅、注文住宅と大きく3種類に分けられます。それぞれのメリットやデメリットを理解することが家選びの基本となるでしょう。そのうえでパートナーや家族と相談するのも大切です。

購入したい住宅のタイプが決まったら、実際に住宅見学会などに足を運んでみましょう。直接見たり説明を受けることで、より具体的なイメージが湧いてきます。注文住宅であれば工務店やハウスメーカーに問い合わせるのもおすすめです。

マイホームの購入は人生最大の買物といわれています。後悔しないためにも、積極的に多くの判断材料を仕入れていきましょう。