ペアローンを組んでいる場合、すまい給付金はどう申請する?徹底解説!

2022年8月25日

住宅購入の際、夫婦でペアローンを組む方も多いのでは。すまい給付金を申請する際、ペアローンの場合はどのように申請するのでしょうか。

今回は、ペアローンを組んでいる場合のすまい給付金申請方法をご紹介!かしこく家づくりをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

そもそもすまい給付金とは

まい給付金とはどのような制度なのでしょうか。概要を確認していきましょう。

 

増税による負担を減らすための制度

すまい給付金とは、2016年から2021年の6年間実施されていた補助金制度のこと。すまい給付金導入の目的は、消費税増税に対する住宅購入の負担を緩和することと、住宅ローン減税制度を補填することです。

住宅ローン減税制度とは、ローン残高の1%をすでに支払っている所得税から控除するという仕組みのこと。所得税から控除されるため、制度の仕組み上どうしても収入が高い人のほうが有利という側面がありました。

 

すまい給付金の実施期間は2021年末で終了

すまい給付金の実施期間は2021年末で終わりましたが、すでに住宅を購入していて今年(2022年)12月末までに入居できる場合は申請できます。

すまい給付金の給付対象となる条件を確認していきましょう。

 

すまい給付金の対象となる人

すまい給付金を申請するには、どのような条件があるのでしょうか。ここではすまい給付金の対象となる人について確認していきます。

 

①年収が約775万円以下であること

対象となる人の条件として、年収が約775万円以下であることが挙げられます。

しかし年収が775万円を超えている場合でも、家族を何人養っているかという扶養条件や都道府県民税の所得割合によって給付対象になることもあります。

 

②自分で購入した家に自分で住むこと

自分で購入した家に自分で住むことも、条件の1つです。親名義で住宅を購入する際は適用できないため注意しましょう。

 

ペアローンの場合、年収条件は変わる?

ペアローンの場合でも、「約775万円以下」という条件は変わりません。二人の年収を合算して計算するのでなく、個人の年収がそれぞれ775万円以下になっているかどうかを確認します。

 

対象となる住宅の条件

すまい給付金を申請するには、対象となる人(契約者)の条件だけでなく購入する建物についても一定の条件があります。

 

①住宅の床面積が40㎡(または50㎡)

住宅の床面積は50㎡以上とされていましたが、税制改正の影響で40㎡に緩和されました。40㎡でもすまい給付金の対象となる住宅は以下の期間に契約した方のみになります。

注文住宅の場合:令和2年10月1日~令和3年9月30日

分譲・中古住宅の場合:令和2年12月1日~令和3年11月30日

 

税制改正の変わり目では、必要に応じて制度も変化していきます。自分の住宅ではどのケースに当てはまるか調べたり、住宅会社に確認することが大切です。

 

②購入の際に10%の消費税が課税されていること

増税の負担を減らすために導入された制度になるため、住宅購入の際に増税後の消費税を支払った方が対象になります。個人間売買で購入した場合は対象にならないため注意しましょう。

新築住宅はもちろん、中古住宅の場合でも宅地建物取引業者を通して購入することが重要です。

 

ペアローンを利用している場合、すまい給付金はどう申請する?

ペアローンを利用している場合、すまい給付金はどのように申請すればよいのでしょうか。

 

すまい給付金は夫婦それぞれで申請が必要

ペアローンを利用している場合でも、夫婦それぞれですまい給付金を申請しなくてはいけません。

夫婦で同じ書類を2セット用意するのは意外と面倒ですよね。ペアローンの場合は「まとめて申請」を行って申請するのがよいでしょう。

 

すまい給付金の申請書類

すまい給付金の申請に必要な書類は、以下の通りです。住宅ローンの有無でも必要な書類が変わってくるため、自分のケースではいくら必要なのか確認することが大切です。

すまい給付金をFPがくわしく解説した記事はこちら

 

申請の流れ

すまい給付金の申請には多くの書類が必要になるため、家づくりの要所を押さえて準備を進めなければいけません。すまい給付金申請の流れについて、引っ越し前と引っ越し後に分けてご紹介します。

 

引っ越し前に課税証明書を取得する

すまい給付金の申請には、都道府県民税の所得割額が記載された課税証明書を準備しましょう。居住する都道府県を変更して引っ越しする場合は、引っ越し先の課税証明書を利用することはできません。

転出届を提出する際に課税証明書を取得しておくと、引っ越し後もスムーズにすまい給付金を申請できます。課税証明書は引っ越し前に取得しておくようにしましょう。

 

引っ越しが完了したら住民票を取得する

新居への引っ越しが完了したら、住民票を取得しましょう。住民票がないと登記簿謄本も取得できないため、引っ越しをしたら第一に住民票を取っておくことが大切です。

 

書類がそろったら提出する

出典:国土交通省「すまい給付金サイト」より

 

一通り申請に必要な書類がそろったら、申請作業に移ります。すまい給付金の申請方法として、窓口申請と郵送申請の2種類が挙げられるため自分に合っている申請方法を選びましょう。

窓口申請の場合は、全国にある住宅関連の民間会社が窓口になっています。こちらのURL(https://sumai-kyufu.jp/application/send/index.php)から申請窓口を検索できますので、自分の住んでいる地域ではどこが窓口になるのか調べておきましょう。

 

ペアローンを使っている方におすすめ!まとめて申請とは?

ペアローンの場合はすまい給付金の申請書類を2セット用意しなくてはいけませんが、「まとめて申請」制度の利用で申請にかかる負担を軽減できます。

まとめて申請の利用条件やくわしい方法をご紹介します。

 

まとめて申請の利用条件

まとめて申請を利用する際は、以下4つの条件に当てはまっている必要があります。

①住宅を複数の方で取得・共有し、居住する 

② 複数の住宅取得者が給付金を本人受領する 

③ 窓口申請の場合、複数の申請者分の申請書類を同時に提出する 

④郵送による申請の場合、書類を同封して提出する

 

提出を省略できる書類

まとめて申請を利用することで省略できる書類は、以下3種類になります。

①不動産登記における建物の登記簿謄本

② 住民票の写し (世帯票で、まとめて申請を利用する方の氏名が記載されている場合のみ) 

③工事請負契約書または不動産売買契約書

上記3点以外の書類はそれぞれで必要になるため、しっかり確認しておきましょう。

 

まとめ

今回は、ペアローンを利用する場合のすまい給付金申請方法について解説しました!すまい給付金の実施期間はすでに終わっていますが、すでに住宅を購入していて2022年12月末までに入居できる場合は申請が可能です。

使える補助金をチェックして、かしこく家づくりをしていきましょう!

 

関連記事はコチラ

>>すまい給付金の期限が延長?給付を受けるための要件や申請方法についてくわしく解説