物価高×円安で住宅購入者の意識は変わった?アンケート結果を公開!

2022年11月15日
住宅コンサルティング事業の暮らしのすぱいす株式会社では、物価高と円安が進行する状況における住宅購予定者の意識を把握するため、このほどアンケート調査を実施しました。

■アンケート結果要約
①購入検討者のうち「予定通り購入」と「迷っている」がともに28パーセントで最多。また、44パーセントは予定の軌道修正を余儀なくされている状況が明らかに。
②利用予定の住宅ローンは「全期間固定金利型」が31パーセントで最多
③住宅ローン利用予定者の8割以上が現在の経済状況が住宅ローン審査に影響ありと認識

■調査概要
調査期間:2022年10月31日~11月1日
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:30才~59才の男女
サンプル数:3,000人
調査会社:アイブリッジ株式会社

■調査結果
13パーセントが住宅購入を検討
暮らしのすぱいすでは30代~50代の男女3,000人に現在、住宅購入を具体的に検討しているかを質問したところ、13パーセントが「検討している」、87パーセントが「検討していない」と回答しました。

住宅購入検討者の28パーセントが予定通り購入も44パーセントは軌道修正を迫られる
次に、物価の上昇、円安による金利上昇の可能性など住宅購入が難しい局面を迎えている中、購入を「検討している」と回答した384人に「住宅購入を予定通り行いますか」とたずねたところ、「予定通り購入する」と「迷っている」が28パーセントでトップに並びました。以下、「住宅のグレードを落として購入する」(20パーセント)、「購入を延期する」(14パーセント)、「別の物件を購入する」(7パーセント)、「購入を中止する」(3パーセント)との回答が続きました。

約3割の方が迷っていることに加え、44パーセント(住宅のグレードを落として購入する、購入を延期する、別の物件を購入する、購入を中止する)が住宅購入に何らかの軌道修正を迫られている状況が浮き彫りになりました。

約6割が住宅ローンを利用
また、「購入する場合、住宅ローンを利用しますか」との問いには59パーセントが「利用する」、22パーセントが「利用しない」、19パーセントが「未定」と回答しました。

「全期間固定金利型」が31パーセントで最多
次に、住宅ローンを「利用する」と回答した228人に利用予定の住宅ローンのタイプを質問したところ「全期間固定金利型」が31パーセントで最多となりました。以下、「固定金利期間選択型」が26パーセント、「変動金利型」が24パーセントで続きました。また、19パーセントが「未定」と回答しました。

8割以上が現在の経済状況が自身の住宅ローン審査に影響との認識
コロナ禍、物価上昇、円安の進行などにより日本経済が厳しい状況に置かれている中、住宅ローン利用予定者に「現在の経済状況が住宅ローンの審査に影響を及ぼすと思いますか」と質問したところ、「多少の影響はある」との回答が42パーセントでトップとなり、僅差で「影響はある」(41パーセント)が続きました。「ほとんど影響はない」は8パーセント、「影響はない」との回答は3パーセントでした。「多少の影響はある」と「影響はある」の合計は83パーセントとなり、「ほとんど影響はない」と「影響はない」の合計11パーセントを大幅に上回る結果となりました。

■解 説

住宅購入を検討される場合、今までは金融機関の住宅ローンを利用される方が圧倒的に多く変動金利を選択されるケースが半数以上を占めていました。ですが昨今の経済情勢が不安定な状態では金融機関を活用しない選択(ノンバンクの住宅ローン)や固定金利等を選択肢されるケースも増えてきています。 どちらの金利を選択する場合でもマイナス金利や住宅ローン控除の手厚い政策があります。住宅購入の際はこれらを有効活用しつつ自分のライフステージを見据えながら住宅ローンを検討されるとよいでしょう。