20坪の家のおすすめの間取り7選|メリット・デメリットも解説!

2022年12月4日

20坪の家は床面積が小さいため、敬遠されがちです。しかし、20坪の家でも工夫次第で住みやすくて開放感のある住宅にすることも十分にできます。

この記事では20坪の家が魅力的に感じる間取りやコツをご紹介します。

 

20坪の家は狭い?広い?

ここでは20坪の家の広さについて解説します。また、注文住宅の全国平均と比較してみましょう。

 

20坪の家の広さ

20坪の面積は約66平米です。畳の広さに換算すると40畳になります。一般的な学校の教室の広さは約63平米といわれています。平屋にするなら教室よりも少し広いくらいの広さをイメージしてみましょう。

 

20坪の家は全国平均より狭め

注文住宅の坪数の全国平均は約37坪です。20坪の家が全国平均よりもやや狭いというのも、敬遠される理由の一つにあると考えられます。

 

20坪の家のメリット

全国の平均よりもやや狭めの20坪の家。しかし、20坪の家ならではのメリットもあります。ここでは20坪の家のメリットについて解説します。

 

固定資産税が安くなる

20坪の家における最大のメリットの一つが固定資産税の安さです。固定資産税の金額は、土地の広さを基準に計算されます。20坪の家は土地自体も狭いことが多いため、固定資産税の負担が少なくてすむのです。また、2階建てや3階建ての方が延べ床面積のわりに、固定資産税の負担は軽く感じるでしょう。

 

生活動線がシンプル

20坪の家は生活動線が重要になりますが、動線をシンプルにすることは可能です。シンプルであればあるほど、機能的で暮らしやすい家といえます。

 

開放的な間取りになりやすい

20坪の家は、一歩間違えると窮屈な印象を与えがちです。そのため開放的な間取りが適しているでしょう。例えば、吹き抜けも開放感を得られる工夫の一つです。

 

立地がいい場所に建てやすい

「土地は狭いけど、駅近くの好立地」という土地が見つかりやすいのも、20坪の家のメリットです。

駅が近ければ車の必要がない生活も可能になるかもしれません。結果的に、車の維持費など固定費の削減にもつながります。さらに売却時も好立地が強みになり、買い手が見つかりやすくなることもあるでしょう。

 

電気代が安くなる

20坪の家は部屋数が少ないケースが多く、設置する家電製品の数も限られてきます。特にエアコンなど消費電力が高い家電製品の数を減らせるのはうれしいですね。

 

20坪の家のデメリット

ここでは20坪の家のデメリットも解説します。20坪の家のメリットと同様にしっかりと理解しておきましょう。

 

窮屈に感じる

20坪となると床面積が狭いので、窮屈に感じることがあります。そのため、間取りの工夫が重要になってきます。

 

建築費用が高くなりがち

窮屈に感じないようにするためには、開放的な間取りにする必要があります。しかし、その弊害として建築費用が高くなってしまうことがあります。

ほかにも隣地が近い、道路が狭くて資材の運搬が困難という理由で建築費が高くなるケースもあるでしょう。

 

採光や防音に難あり

20坪の家は隙間のような土地に建てられることもあり、家同士の近さが原因で、採光や防音に支障がでることもあります。

1階部分や平屋の中心部分は特に採光が難しく、採光を意識した間取りが必要になるでしょう。
また隣家が近いとそれぞれの生活音や騒音が聞こえやすいのもデメリットです。物音や生活音が気になる方にとってはかなり大きなストレスになりかねないため、購入の際は注意しましょう。

 

階数が増えると大変

20坪の家は3階建てになることも多いため、日々のフロア間の移動が大変になることも。住宅を買ったときは「慣れたら大丈夫」と思っていても、実際に毎日上り下りするのは想像以上に大変かもしれません。老後は体力も落ちるので、危険性もあります。

3階建ての家にする場合は長期的な目線で階段移動の大変さも考慮しながら、検討しましょう。

 

20坪の家のおすすめの間取り7選

20坪の家にはたくさんのメリットがありますが、やはりデメリットも存在します。しかし、その間取りをうまく活用すれば、デメリットを解消できます。ここではデメリットも解消できるようなおすすめの間取りを解説します。

 

①吹き抜けを作る

窮屈感のデメリットを解消するのに吹き抜けはとてもおすすめの間取りです。吹き抜けがあれば、窮屈どころか開放感を得られます。また、吹き抜けを取り入れるだけで簡単におしゃれな雰囲気に仕上がるのもメリットですよね。

 

②ロフトを作る

フロアとは別にロフトがあれば、新たな生活スペースが生まれます。ロフトがあれば収納スペースとしても、趣味の空間としても、価値観に合った使い方ができるのが魅力です。

 

③デッドスペースの有効活用

デッドスペースとは家の中にある使いにくい空間のこと。階段下や屋根裏がその代表です。デッドスペースを有効活用すれば、収納スペースを確保できたり、新たな生活空間が生まれたりとメリットがたくさんあります。ぜひ検討してみましょう。

 

④引き戸を活用

20坪の家の暮らしやすさは生活動線の便利さに大きく左右されます。開き戸の場合、開け閉めするためのスペースが必要です。引き戸にすれば、開き戸に必要だったスペースを削減でき、動線もスムーズになるでしょう。

 

⑤天窓の設置

採光の難しさが20坪の家のデメリットです。そこで、天窓を設置すれば、自然光を取り込めるようになります。吹き抜けと組み合わせるとさらに開放感とおしゃれ度がアップします。

 

⑥中庭を作る

採光問題を解消するもう一つの間取りが中庭です。中庭があれば、隣接するすべての部屋に自然光を取り入れられます。しかも、中庭は完全にプライベート空間。近隣を気にせず、屋外で過ごせるのも魅力です。

 

⑦スキップフロアの設置

スキップフロアは一つのフロアを目的に応じて段差で区切る間取りです。

例えば、

  • ・畳の小上がりを作れば、ちょっとした和室に。
  • ・階段の踊り場をスキップフロアにして収納スペースに。

このように狭い空間でも段差で区切るだけで暮らしやすさが大きく変わってきます。

 

20坪の家を広く見せるコツ3選

20坪の家を広く見せるには間取りが重要です。しかし、間取りまでこだわらなくても視覚的に開放感を演出することもできます。ここでは、ちょっとした工夫で開放感のある部屋にするコツをお伝えします。

 

床を広く見せる

床を広く見せるには、家具は分散させずにコンパクトに配置しましょう。脚付きのソファや机にするだけでも印象が変わります。

 

明るい色をメインに

ダークブラウンなどの黒っぽい色よりも、白やベージュ、ナチュラルブラウンで統一するのもおすすめです。視覚的に明るい色のほうが広く見えるためです。

 

背の低い家具を設置する

部屋の奥まで見通せると、部屋が広く見えます。そのためには視界が遮られないような背の低い家具をチョイスすると開放感が演出されます。

 

20坪の家でも工夫次第で開放感のある家にできる!

この記事では20坪の家について解説しました。20坪の家は注文住宅の平均坪数からみても決して広いとはいえません。しかし、間取りを工夫することで開放感を得られる素敵な住宅にもできます。また、間取りのように大掛かりなことをしなくても家具の配置や色づかいに気を配るだけで心地よい空間にもなります。なによりそういった工夫ができるのも注文住宅の魅力の一つといえますね。ぜひお近くの住宅メーカーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。

下記記事では20坪の間取り例についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

20坪ではどんな間取りが快適?特徴や間取り例、押さえるべきポイントを解説 – リブタイムズ|戸建てを考える方のためのフリーマガジン