帰宅して靴や傘、カバンなどが玄関に散乱していると落ち着かない気持ちになってしまいます。また、ただでさえバタバタしている朝に、玄関までごった返しているとさらに気持ちの余裕がなくなりますが…それもそのはず。なぜなら、玄関は『帰宅時は最初』に、『外出時には最後』に目に入る場所だからです。そんな場所が散らかっていたら、気持ちが落ち着かなかったり、精神的に余裕がなくなったりするのは当然ですよね。

人間は第一印象が大切です。さらに第一印象が悪ければ、そのイメージが変わるまで時間を要すことが多いのではないでしょうか。
これは家も一緒です。最初に見た玄関がスッキリした玄関なら、生活全体にゆとりがうまれます。

生活にゆとりがうまれる玄関にするにはどうすればよいでしょうか。

・季節外れの靴は収納しておく。出すのは普段づかいの靴だけにする
・平日に使用するアイテムと休日に使用するアイテムで場所を分けておく
・カバンや傘の置き場所を固定する

上記の3つを意識するだけでも日々のバタバタは軽減されるので、ぜひ試してみてください。

「もしも」のときの安心感が得られる

整理された玄関は「使い勝手のよい玄関」でもあります。使い勝手のよい玄関なら、「もしも」のときでも慌てなくてすむ上に、時間のロスを最小限に抑えられます。それだけでも十分魅力的かつ実用的な玄関だと思いませんか。

その「もしも」は忘れもののような日常の出来事かも知れませんし、災害のような不測の事態かもしれません。どちらにせよ玄関が整理されて使い勝手のよい玄関であれば、「もしも」のことが起きても大丈夫という安心感にもつながります。

安心感が得られる玄関収納にするには以下の2点を意識してみましょう。

・外出時の必需品は玄関扉付近に置く
・防災グッズは玄関に保管

玄関収納のポイント

ここでは玄関収納のポイントを解説します。ここで解説するポイントは玄関収納に限らず、収納全般における基本的な考え方です。満足度の高い生活を送るための第一歩ともいえる考え方なので参考にしてみてください。

「収納」してから「おしゃれ」に

玄関は家の第一印象を担う場所。その玄関がおしゃれだとワクワクしますね。しかし、おしゃれにするのは二の次にして、まずは「収納」や「使い勝手」を優先すべきです。使い勝手が悪ければ玄関はどんどん散らかっていってしまいます。どんなにおしゃれなインテリアにしても、モノが散乱していたら台無しですよね。
整理された空間をキープできない最大の理由は「面倒だから」です。面倒だから後回しにして、その「後回し」が積み重なり、結局落ち着かない玄関に戻ってしまいます。

面倒さをなくせば簡単にその場で整理できるようになり、整理された玄関が長続きします。最優先で「整理された使い勝手のよい玄関」を目指す理由はそこにあります。おしゃれな玄関にするのは後からでも遅くはないでしょう。

「置く」より「吊るす」

玄関収納のコツは「置く」のではなく「吊るす」ことです。

モノを「吊るす」メリットは以下の通りです。

吊るしているだけで「整理されている感」が出る

床に置いたままのカバンや衣類は乱雑に置かれているように見える場合があります。しかし、ハンガーやフックに吊るされていると、まるでお店のように整列されているような印象を与えられます。

使いやすく整列されていると、その状態を保ちたいという意識が生まれやすいのも「吊るす整理」のメリットです。

掃除が簡単

素敵な玄関を保つ上で定期的な掃除は必須です。特に床にものを置いたままだと埃は溜まりがち。しかし、掃除のたびにそれらを片づけたりよけたりするのは面倒ですよね。

そこでおすすめなのが「吊るす」整理です。床面に置かないだけで掃除が一気に簡単になります。しかも、吊るしておけばカバンや衣類に埃がつきにくくなり、衛生的です。

「手に取るタイミング」と「使う人目線」から逆算する

使い勝手のよい玄関にするコツは「手に取るタイミング」と「使う人目線」を考慮することです。その2つが考慮された玄関は、自分だけでなくパートナーや家族にとってもより素敵な居心地のよい玄関になります。

手に取るタイミングが早いものはリビング寄りに

ファッションに関わるものやカバンなど準備段階で必要になるものは、リビング寄りに置いておくと便利です。たとえば、カバンや帽子、アウターなどが該当します。
カバンは準備段階で必要ですし、帽子はコーディネートを合わせるのに必要です。コーディネートや荷物をまとめるのにわざわざ玄関扉付近まで取りにいくのは手間ですよね。

手に取るタイミングが遅いものは玄関扉付近に

手に取るタイミングが遅いもの、または遅くても問題ないものもあります。たとえば、マスクや傘、ベビーカー。マスクや傘に関しては、忘れたときに家まで入るのが面倒でストレスの原因にもなります。

大人と子どもでは目線が違う

当然のことではありますが、大人と子どもでは目線の高さに大きな差があります。
子どもが使うものは低い位置に設置してみましょう。そうすれば、毎朝のバタバタのときに子ども自身でもできることが増えるので、時短に繋がります。子どもが忘れものをしたときも、自分ですぐに取れるように玄関扉付近に置いておくと便利です。

ここまで「手に取るタイミング」や「使う人目線」について解説しましたが、ここでご紹介したのはあくまで一例です。
「マスクはその日の服装と合わせたい」
という方はマスクはリビング寄りに置いたほうが便利ですよね。このように自身のライフスタイルに合った整理を検討してみてください。

玄関収納アイデア10選

ここでは靴以外の玄関収納アイデアをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

①靴箱に収納ボックス

靴箱の中に靴以外のものを入れるなら、収納ボックスを活用するのがおすすめ。普段使わないものや外出グッズなどは種類に分けて収納ボックスに入れておけば、取り出すときも整理するときも簡単です。

②防災グッズは靴箱に

防災グッズの置き場所に悩んでいませんか？そこで便利なのが靴箱です。靴箱なら普段は邪魔にならないし、いざというときにはさっと持ち出せます。

③扉+傘で予想外の雨でも慌てない

「家から出たら予報外の雨に降られて、急いで家に傘を取りに戻った」というのは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。しかも、慌てているときに限ってそんな事態になりがちです。玄関扉に傘を設置しておけば、タイムロスを最小限に抑えられます。

④マスクは玄関扉近くがベター

今や外出時の必需品となったマスク。マスクを玄関扉付近に置いておけば、外出直前に装着できて便利です。万が一、忘れてしまったときも玄関扉付近にあると安心です。

⑤電動自転車の充電器も置くと時短に

「電動自転車の電池を充電器にさしたまま家を出てしまった」というエピソードは「電動自転車あるある」です。そういうときこそ玄関収納を活用しましょう。電動自転車の充電器を玄関に置いておけば、取りに戻るときのタイムロスを最小限に抑えられるのでとてもおすすめです。

⑥靴も含めた全身のコーデは壁掛けの姿見でチェック

靴も含めた全身のコーディネートのチェックは玄関でしかできません。しかし、そんな姿見を置くスペースがない場合に壁掛け式の姿見が便利です。壁掛け式の姿見なら玄関のスペースをなくすことなく設置できるので、スッキリした玄関をキープできます。

⑦あると最強！シューズクローク

シューズクロークとは土足のまま出入りできる玄関付近の収納スペースのことです。収納スペースが広ければさまざまなものを置けるうえ、土足のままものを取り出せるので忘れ物をしたときなどはとても便利です。一方、ものを大量に置けるからといって、整理が乱雑になると使い勝手の悪い玄関になってしまうので注意が必要です。