店舗兼住宅の間取りづくりはどうする?実例とともにご紹介!

2023年1月27日

自宅と店舗を兼ね備えた店舗兼住宅をつくる際は、間取りづくりを意識することが大切です。

今回は店舗兼住宅を建てる際のポイントや実例をご紹介!店舗兼住宅の間取りづくりだけでなく、おしゃれな壁紙の選び方も解説します。

 

店舗兼住宅とは?間取りづくりを意識しよう

店舗兼住宅とは、居住する空間と事業用の空間(店舗)が一体化した住宅のこと。店舗兼住宅は自宅で経営が始められるため、自営業を始めたい方や家族経営を考えている方は検討することも多いのではないでしょうか。

店舗兼住宅をつくる際は、間取りづくりに注意することが大切。店舗兼住宅を建てる際に押さえておきたい間取りのつくり方や注意点をご紹介します。

 

店舗兼住宅で押さえておきたい間取りのポイント4つ

店舗兼住宅で押さえておきたい間取りのポイントは、以下になります。

1.店舗スペースは1階部分にする

2.玄関を2か所設置する

3.住宅と店舗の動線を分ける

4.店舗付近にお客様用のトイレを設置する

店舗兼住宅の間取りを考える際のポイントは、居住用と店舗用のスペースをきっちり分けること。生活空間を見せない間取りや動線にすることでお客様の満足度が上がるだけでなく、防犯という観点からもメリットがあります。

 

店舗兼住宅を建てる際に気を付けたい注意点

店舗兼住宅を建てる際、住宅ローンや法律上の観点から気を付けておきたい注意点があります。事前に確認しながら店舗兼住宅を計画していきましょう。

 

居住部分と店舗部分に分けてローンを申請する

店舗兼住宅を建てる際、居住部分には住宅ローン、店舗部分には事業用ローンを申し込む必要があります。しかし、店舗兼住宅の居住部分が半分以上を占める場合は住宅ローンのみで申し込めるケースもあります。店舗兼住宅の間取りを設計する際は、住宅ローンについても考慮することが大切です。

 

建築基準法の用途地域を確認する

建築基準法によって用途地域が制限されている場合、店舗兼住宅も用途地域の影響を受ける可能性があります。

いちばん制限が厳しいとされる「第1種低層住居専用地域」の場合でも、一定の条件を満たした店舗兼住宅であれば建てられます。店舗兼住宅を建てられる条件を確認していきましょう。

1.店舗部分の面積が居住用面積の半分以下であること

2.店舗部分の床面積が50㎡以下であること

店舗兼住宅を建てる際は自分の地域がどの区域に当てはまるか、どのような条件をクリアすればよいのか確認し、間取りを設計していきましょう。

 

38坪の土地に建てた店舗兼住宅をご紹介!

今回は、38坪の土地に建てた3階建ての店舗兼住宅をご紹介!小さな土地を有効活用した店舗兼住宅となっています。

 

今回の動画はこちら

 

今回の間取りはこちら

 

店舗スペースと居住スペースをきっちり分ける玄関

店舗兼住宅をつくる際は、居住用スペースと店舗スペースをしっかり分けておくことが大切です。店舗につながる動線と居住スペースにつながる動線を確保した玄関の間取りをご紹介します。

 

玄関左手に店舗スペース、右手に居住スペース

玄関に入ると、左手には店舗へつながる扉が設置されています。右手には居住用スペースにつながる階段が設置されており、店舗スペースと居住スペースが分けられた間取りになっています。

 

シューズクロークに姿見を設置

玄関横のシューズクロークには姿見を設置し、家を出る前に身なりを確認できるよう設計されています。シューズクロークのちょっとした工夫で、使い勝手のよい玄関に仕上がります。

 

お城みたいなかわいいリビング

店舗兼住宅の居住スペースは、まるで映画に出てくるお城のようなかわいい雰囲気に統一しています。店舗兼住宅の場合、家族が過ごすスペースは仕事と切り離せるような場所にしたいですよね。

店舗兼住宅でもゆったりと自分の時間を過ごせるリビングとは、どのような特徴があるのでしょうか。

 

居住スペースへとつながる階段

2階のリビングスペースへとつながる階段は、壁紙や照明にこだわったかわいいデザインに。理想のイメージを膨らませながら細部までこだわることで、統一感のあるおしゃれな空間を演出できます。

 

ゆったりくつろげるリビング・ダイニング

2階のリビング・ダイニングスペースは大きな窓を設置して光を多く取り入れやすいよう配慮しています。テイストが散らからない家づくりのコツは、室内で使用する色を3色以内にすること。

木目調の家具とグレーのソファというように色を統一することで、かわいいお城のような雰囲気を確立しています。

 

トレンドはピンク×グレー、ピンク×白!

扉をピンクにして壁紙は白やグレーのタイル調に仕上げると、トレンドをおさえたおしゃれなリビング・ダイニングスペースに。

ピンクは主張の強い色にせず、淡いパステルカラーにしている点がポイント。部屋のアクセントになりつつ、白やグレーなど他の色ともマッチしやすい色味になっています。

 

リビングの収納スペースにはルンバ基地を

リビングのクローゼットにはルンバ用の収納スペース「ルンバ基地」を設置。お掃除ロボットのルンバは掃除機をかける手間が省けて便利な反面、収納場所に困るケースも多いのではないでしょうか。

事前にルンバの収納場所をつくっておくことで、すっきりとした清潔なリビングを保つことができます。

 

ヒートショックを防ぐ脱衣所

浴室と脱衣所の寒暖差から引き起こされるヒートショックは冬の大敵。浴室や脱衣所スペースをつくる際は、寒暖差を意識して設計することが大切です。

ヒートショックを防ぐ脱衣所のひと工夫をご紹介します。

 

脱衣所にエアコンを設置

浴室に浴室暖房を設置するだけでなく、脱衣所にもエアコンをつけることで浴室と脱衣所の寒暖差を減らせます。設計時からちょっとした工夫を施すことで、長く安心して暮らせる住宅に仕上がります。

 

浴室は淡いピンク

浴室の壁は淡いピンク×白で統一し、大人かわいい雰囲気に。毎日のお風呂が楽しくなるような浴室に仕上がっています。

 

2階と3階で雰囲気を一新!効果的な壁紙の使い方

3階建ての店舗兼住宅は、それぞれのフロアで雰囲気を変えると毎日の暮らしがさらに楽しくなります。

2階と3階でがらりと雰囲気を一新した、効果的な壁紙の使い方をご紹介します。

 

2階から3階につながる階段はポップに

2階から3階につながる階段は、白地に黒のドット柄でポップに仕上げています。1階から2階につながる階段部分ではお城のような雰囲気にしていた一方、2階から3階への階段スペースはモダンでポップなデザインにすることで、家全体のメリハリをつけています。

 

おしゃれなウォークインクローゼット

3階のウォークインクローゼットは階段と同じようなドット柄にし、ポップな雰囲気に仕上げています。

毎日の服選びも楽しくなるような素敵な空間に仕上がっていますね。

 

まとめ

今回は、38坪の土地に建てた3階建ての店舗兼住宅をご紹介しました。店舗兼住宅ならではの間取り設計や、2階と3階でテイストを分ける壁紙の選び方など、家づくりで参考になるポイントがたくさん詰まっていましたね。

理想のイメージを考えながら、納得のいく家づくりを進めていきましょう!